くるみアレルギーの原因とは?花粉症の人は注意?症状が出た場合の対処法を解説

皆さんはカリカリとした食感がとても美味しいクルミはお好きですか?最近の糖質制限ブームによりミックスナッツがとても注目を集めています。クルミは美味しさもありながら健康効果も非常に高い食品ですので、老若男女問わず人気の高い食品です。

ですがそんなクルミには実はアレルギーを発症するアレルゲンになる可能性を秘めています。今回の記事では、クルミアレルギーの症状や、対処法について紹介していきたいと思います。

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クルミアレルギーってどんなもの?

食物アレルギーとは?

クルミなどの食品を食べたことによって生じるアレルギーのことを総じて食物アレルギーと言います。

食物アレルギーとは、特定の食べ物に含まれる「アレルゲン(アレルギーの原因となる物質。 ほとんどはたんぱく質)」に「免疫」機能が過剰に反応してしまい、体にさまざまな症状をおこすものです。人によってどの食品に反応しやすいかが異なり、特に幼少期は食物アレルギーが起きやすいといわれています。 「免疫」はもともと体に害となるものを排除する働きですが、それが過剰に反応してしまうと、逆に体の不調を引き起こしてしまうのです。

クルミアレルギー

食物アレルギーの中でもクルミアレルギーは、クルミなどの木の実を食べると生じるアレルギーです。クルミアレルギーは1~2歳に多く発症するといわれており、特に発症しやすいと言われている卵や牛乳、小麦に続いて4番目に多いのが特徴です。

牛乳や卵によるアレルギーは大人になると耐性がつき、アレルギー反応が出なくなってくるのですが、クルミに関してはアレルギー耐性が得られにくいという特徴があり成人での発症も多く報告されています。

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花粉症が関係する?

日本人は花粉症を持つ人がとても多いといいます。平成23年時点では47%もの人が花粉症によるアレルギー性鼻炎が発症しています。

そして花粉症を持つ人がクルミを食べる時は「口腔アレルギー症候群」や「ラテックスフルーツ症候群」を引き起こす可能性があるので注意しなければなりません。

口腔アレルギー症候群とラテックスフルーツ症候群とは、花粉症の人がクルミなどのナッツやフルーツを食べた時、ラテックスを含んだ後のと接触した時に花粉症のようなアレルギー症状を発症する病気のことを言います。

これはなぜ起こるかと言うと、花粉症を引き起こす原因物質と、クルミや他のフルーツなどのタンパク質構造の一部が似ているために生じると言われています。

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交差抗原性とは?

花粉症以外にもクルミアレルギーの人は、他のナッツを食べた時もアレルギーを発症する可能性があります。これを交差抗原性といい、同じ種類の食品のタンパク質構造が似ているために起こる現象を言います。

特にピーカンナッツは同じくクルミ科ですので、交差抗原性が高いと言われています。

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クルミアレルギーの症状とは?

クルミアレルギーの症状はどんなものが出るの?と聞かれることが多いのですが、実はアレルギー症状というのは全身症状なのでどんな症状が出るかわかりません。引き起こされる症状の中で多いものに関して以下にまとめてみます。

<クルミアレルギーの中で現れる頻度が高いもの>

  • 腹痛
  • 吐き気
  • 下痢
  • 嘔吐
  • 鼻水・鼻づまり
  • 口、喉、目、皮膚などのかゆみ
  • 赤い湿疹や蕁麻疹

これらの症状が比較的出やすいと言われておりますが、アレルギーの症状というのはとても複雑なので一概に何とも言えません。これ以外にももっと重症になると全身のしびれや、呼吸困難など、最悪死に至ってしまうほどひどくアレルギーが出てしまう人もいます

アレルギーはどれぐらい続くの?

アレルギーの症状が続く期間は、アレルギー原因物質に反応する細胞の違いによって変わります。

食物アレルギーは「即時型」「遅発型」「遅延型」に分類分けされています。

  • 即時型食物アレルギー:典型的な食物アレルギーのタイプで、食べた直後から30分以内に症状が発生することが多いと言われています。発症すると強く症状が出てくるので注意が必要です。落ち着いたりひどくなったりの波を繰り返しやすいと言われています。
  • 遅発型食物アレルギ:食べた後の6~8時間後に発症します。即時型アレルギーより症状が穏やかですが、アレルギーに気づきにくいので注意が必要です。
  • 遅延型食物アレルギー:遅発型よりももっと遅い、食物を食べた翌日から二日後に発症するアレルギーを言います。人によっては数週間後にアレルギーが出てくるなど、食物アレルギーであることすら気づけない場合もあります。

アレルギー症状が出たらすぐに医療機関に相談しよう

アレルギーが出た場合は自己判断せずに速やかに病院に行くことをお勧めします。油断していると命に関わる状態になることもありますので、怪しいなと思ったらすぐに医者に相談してください。かかりつけのドクターを見つけておくことも重要な要素です。

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アレルギーの診察は何科に行くと良いの?

アレルギー

アレルギーの影響を疑った場合は、何科に行けばいいのか分かりづらいですよね。基本的には症状に合わせた診療科の受診を行えばよいのですが、それぞれの特徴をお伝えしますね!

耳鼻科/耳鼻咽喉科

耳鼻咽喉科は、鼻、耳、のどを専門的に診る診療科です。食べ物を食べた後に「くしゃみ・鼻みず・鼻づまり」という鼻炎症状がとくに気になる場合は、耳鼻咽喉科を受診するのがおすすめです。症状を伝えると、基本的にアレルギーの検査を受けることができます。

小児科

子どものアレルギー症状、花粉症なら小児科で診てもらうのがベストです。薬の選び方や、対応の方法、緊急時の対応も大人と異なる場合が多いので、子どもの場合は専門医に診てもらいましょう。長く診てくれているかかりつけの小児科があるなら、まずそこに相談してみましょう。

内科

内科は15歳以上の人が対象で、「ケガの治療や手術などの外科的な治療が必要ない病気のほとんど」を診療します。内科、外科という言葉ななんとも分かりづらさがありますよね。体を切ったり縫ったりせずに治してくれそうだなぁと思ったら、内科でOKです。風邪や体内の不調の治療などが内科の領域ですが、アレルギーの一種である花粉症も範囲内なので、内科でアレルギー症や花粉症の治療を行っている人はたくさんいます。

眼科

眼科は目とその周辺のまぶた、目の筋肉、涙に関する器官を専門的に治療します。食物アレルギーで、「目」に異常が出てきた方は眼科での受診がおすすめです。例を挙げるとしたら「目のかゆみ、充血、流涙、目やに、まぶたの腫れなど」の症状がある場合ですね。アレルギーの処方薬でステロイド点眼薬を使用する場合は、眼圧が弱くなってしまうケースもあるようです。定期的に眼科に受診し眼圧検査をおこなってチェックしてもらいながら治療していくのが良いでしょう。

アレルギー科

あまり聞き馴染みのない診療科目ですが、「重篤な場合」はアレルギー科の受診がおすすめです。文字通りアレルギー性疾患を専門的に盛る診療科なので、アレルギー専門医が常駐しているのが特徴です。クリニックの名前に「~アレルギークリニック」とあったり、診療科目に「アレルギー科」と掲げているところの多くはアレルギー専門医が診療を行っています。

アレルギーや花粉症に対する治療は、「診療ガイドライン」という、治療の流れややり方のルールブックがありますので、どの診療科でも大きく変わることはありませんが、症状が重い場合などは、アレルギー専門医がいるアレルギー科を受診するという選択もあります。

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まとめ

今回はクルミアレルギーについて紹介しました。食物アレルギーの原因となる食品はクルミだけでなく多岐にわたります。特に小さいお子さんが初めて食べる食品については、保護者がしっかり観察しないといけません。適切な行動をとれば命に関わるような状態になる事はありませんので、安心して食事を行うためにもしっかりアレルギーについての知識を集めておきましょう。

今回のように食品についての様々な知識を紹介しています。他にもたくさんの記事を掲載していますので、ご興味のある方は是非ご覧になってみてください。

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