皆さんは味と香りがとても豊かで美味しい舞茸はお好きですか?舞茸はどんな料理にも合わせることができ、味も染み込みやすく使い勝手の良い食材ですよね。そんな舞茸ですが、火の通りが悪く生で食べてしまった後にお腹を壊してしまったり吐き気を催したりなどの体調不良になった経験はありませんか?それはもしかしたらまいたけが引き起こす食中毒かもしれません。
今回の記事では舞茸を生で食べるとどんな影響があるのかについて紹介していきたいと思います。
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目次
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舞茸ってどんな食材?
学名 | Grifola frondosa |
分類 | サルノコシカケ科マイタケ属 |
別名 | クロブサ、クロフ |
英語名 | hen of the woods |
おいしい時期 | 10月〜11月 |
まいたけの原産地は不詳とされていますが、アメリカやアジア・ヨーロッパなど広い地域において昔から食べられてきました。日本でも自生していて、平安時代にはたべられていたのではないかと言われています。
シャキシャキした食感で、特有の香りとほのかな苦味が特徴です。カサの部分が平たく、通常は茶色ですが中には白い品種のまいたけもあります。
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舞茸の栄養と効果
栄養
舞茸にはビタミンB1やビタミンB2、そして食物繊維に有効成分のグルカンが含まれています。
- ビタミンB1:ビタミンB1は、人間の代謝に関わるビタミンで、炭水化物を糖に分解し、エネルギーを作り出す経路の最初を担います。食べた糖質全般を燃焼させる工程に関わるため、不足すると疲れやすくなります。また脳の神経伝達物質にも関わり、集中力を増やすや手足の痺れにくくすると言った働きがあります。
- ビタミンB2:ビタミンB2は、たんぱく質、脂質、炭水化物の代謝で、酵素に近い補酵素としての働きます。ビタミンB2は単独では酵素としての働きは持たないものの、体内で特定の分子がつくことで代謝の働きを担います。三大エネルギーの分解の他、体内の活性酸素の除去作用も持っています。
- ナイアシン:ナイアシンは、糖代謝、脂質代謝の補酵素としての働きで、エネルギー生成のサポートします。ナイアシン一つで複数の代謝工程をサポートするのが大きな特徴です。他にも肝臓におけるアルコール代謝の二日酔いの原因になるアセトアルデヒドの分解を助けます。
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食物繊維:食物繊維は、植物の細胞壁を構成する、人間の消化酵素では消化できない成分とされています。食物繊維は、植物しか作り出すことしか出来ず、水に溶けるか溶けないかで種類が分かれます。人間の腸内環境を整える免疫力改善等の働きがあります。
効果・効能
舞茸に含まれる疲れを回復させるビタミンB1と、美容ビタミンの異名をもつビタミンB2のダブルの効果で、疲れにくく健康な肌を維持することができます。
- 疲労回復効果
- 皮膚・粘膜の保護
- 整腸作用
- 便秘予防
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舞茸は生で食べてもいいの?
舞茸に限らずきのこ類は生で食べてはいけない!
舞茸に限らずきのこ類は湿度の高く暗い環境で栽培されています。このような環境だときのこは非常に成長しやすいのですが、きのこだけでなく食中毒を持つ細菌も繁殖しやすい環境と言えます。なのできのこは必ず火を通してからでないと食べることができません。加熱調理をして最近をしっかり退治することで安心して食べることができるようになります。
食べるとどうなるの?
舞茸はきのこの中でも特に有毒物質であるシアン化合物を多く含んでいるといいます。シアン化合物は食中毒を引き起こす原因にもなりますので、舞茸を生で食べてしまうと腹痛や吐き気を引き起こす可能性があります。
さらに舞茸に含まれるプロテアーゼという酵素が生焼けだと悪さをします。プロテアーゼはタンパク質を壊す働きがあるので口の中の粘膜を破壊してしまいます。そうすると口の中がイガイガしたり喉が痛くなったりするなど様々な不快感を引き起こします。
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舞茸を生で食べてしまった時の対処法
食中毒かなと思ったら
舞茸を生で食べてしまっても大きな症状が出てくることは稀です。ですが万が一に備えて食べた後はしっかり体の様子を観察しましょう。
吐き気や下痢がひどくなってきたらすぐに医療機関を受診するようにしてください。
下痢が続いた場合、下痢止めの薬を飲みたくなるかもしれませんが、自己判断で市販薬を使うのはおすすめできません。食中毒の原因である細菌やウイルスが体外に出るのを邪魔し、症状を悪化させてしまうことがあるからです。同様に、市販の解熱鎮痛剤なども使わないほうがいいでしょう。 ただし、下痢が1日10回も続く、血便がある、あるいは、激しい嘔吐や呼吸困難、意識障害などの重い症状がみられる場合は、医療機関を受診してください。※全日本病院協会HPより
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舞茸の加熱時間の目安は?
2分以上熱を加える
舞茸は1分以上加熱すれば完全に火が通ると言われています。熱源の強さや加熱方法で火の通りが変わるので目安としては「2分以上の加熱」にすると安心して食べることができるでしょう。
加熱された舞茸は水分の量が減りシナシナになるので簡単に見分けがつくと思います。
冷凍した舞茸なら少し長めに火を通そう
先ほど2分以上加熱しましょうとお伝えしましたが、舞茸を冷凍保存していた場合は火が通るまでの時間がより長くなるので、追加で2分程加熱するとより安心して食べることができるでしょう。おすすめの食べ方は煮込み料理に入れること。煮込み料理ならば火が通らないと言ったことは基本的にはないからです。
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生で食べられるキノコもあるの?
いくつか生食できるキノコがある
基本的にきのこ類は生食してはいけないとお伝えしましたが、例外として以下のものは生食できる可能性があります。
トリュフ
カンゾウタケ
白きくらげ
松きのこ
マッシュルーム
これらのキノコに関しては「鮮度が良い状態の場合だけ」生食が可能になっています。あまり日本人には馴染みのないキノコたちばかりですが、アメリカなどでは日常的に食べられている食材です。もしアメリカなどに旅行に行った場合などは生のキノコに挑戦してみてはいかがでしょう!
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まとめ
この記事をまとめると
- 舞茸に限らず生のキノコは基本的には生食してはいけない!
- 食中毒かなと思ったら、まず体の様子を見てひどくなりそうならすぐに医療機関を受診しよう!
- 舞茸の加熱時間は2分以上がおすすめ!
- 外国では生のキノコを食べる習慣もあるので、機会があれば食べてみよう!
今回のように食品についての様々な知識を紹介しています。他にもたくさんの記事を掲載していますので、ご興味のある方は是非ご覧になってみてください。
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