皮が青いじゃがいもを食べたけど大丈夫?食中毒の可能性は?取り除く方がいい?

「じゃがいもの皮が青くなってきている気がする」と思ったことはありませんか?じゃがいもは、時間が経つにつれてだんだんと皮の色、中の色が変化して行きます。その原因は何なのでしょうか?今回は、

  • じゃがいもの皮が青い原因
  • じゃがいもの見分け方
  • じゃがいもの適切な保存方法

これらのテーマについて紹介いたします。

スポンサードリンク

じゃがいもが青色や緑色に?

時間が経つにつれて緑色や青っぽくなるじゃがいも。その原因は毒のようです。

原因

皮が緑色になるのは 「クロロフィル」という成分が光に反応して変色するため です。緑色になるほど光の当たってしまったじゃがいもの表皮や、その表皮近くには毒があると言われています。ではその毒とはいったい何なのでしょうか?

ソラニン・チャコニン

じゃがいもの芽には毒があると聞いたことがありますよね。その毒は「アルカロイド」といって、ソラニンやチャコニンという有毒成分のことをさしてします。

これはじゃがいもが光を浴びることで芽の部分や、表皮に作られて行きます。また、気をつけなければならないのは 表皮が緑色になっていなかったとしてもソラニンやチャコニンは表皮にも作られている可能性がある ということです。

スポンサードリンク

青色のじゃがいもを食べたけど大丈夫?  

では、その青くなったじゃがいもを食べたとするとどんなことが起こるのでしょうか?

食中毒が発症する可能性が

青くなったじゃがいもをたべてしまった場合、食中毒の症状が発症するかもしれません。どのくらいのソラニンやチャコニンを摂取すると危険なのでしょうか?

元々じゃがいもにはソラニン、チャコニンは含まれていて、少量であれば体に問題
ありません。しかし、緑色や青く変色したじゃがいもには普通のじゃがいもよりもはるかに多いソラニンやチャコニンが含まれています。

普通のじゃがいもは
100gのうち7.5gほどのそれらの毒素が芽や皮の部分を中心にあります。青くなったじゃがいもは100gのうち100mgの毒素が含まれていると言われています。

どのくらい食べると危険?

50kgの人がソラニンチャコニンを50mg摂取してしまうと症状がでると考えられています。150mg300mg摂取すると死に至るとも考えられています。 

食中毒になった場合の症状は?  

食中毒の症状は、めまいや腹痛、吐き気、嘔吐、頭痛などです。大体、食べてから20分ほどしてこのような症状がではじめます。呼吸困難なども起こりえます。早めにお医者さんに診てもらうようにしましょう。

子供は特に注意

体重1kgに対して1mg摂取すると食中毒の危険性が出るので、体重の軽い子供は症状が出やすいです。また、大人の10分の1の量、20mg以上の毒素を摂取したら中毒症が出ると考えられています。じゃがいもが変色している場合は子供には与えないようにしましょう。

スポンサードリンク

青い部分はどう処理すればいい?  

青く変色してしまったらどうしたらいいのでしょうか?変色したじゃがいもを食べられるようにする処理の仕方についてお伝えします。

変色した部分を取り除けば大丈夫?  

ソラニン・チャコニンは芽や表皮に多く存在します。なので変色してしまった場合はその部分を深めに、また厚めに取り除きます。

変色していなくてもこれらの毒素は含まれている可能性があります。 苦味やえぐみのあるじゃがいもは食べないようにしましょう 

皮ごと食べないように!

皮を取り除くことで毒素の量も減らすことができ、安全です。家庭菜園などで育てた未熟なじゃがいもの芽や皮の部分にも多く毒素が含まれています。必ず取り除いて調理しましょう。

青く変色しない保存方法は?

光に当たると変色死、毒素が作られてしまうとお伝えしました。変色しにくいようにするためにはどうすれば良いでしょうか?また、購入時の見極め方についてもご紹介します。  

スポンサードリンク

買うときに見定める

芽がすでに出ているもの、皮の色に変色が見られるものは購入しないようにしましょう。お家での保存は難しいので少量で買うようにしましょう。  

暗くて涼しい場所に保存する

10℃くらいの暗い場所で、通気性の良いかごや、穴のあいたポリ袋に入れて保存しましょう。光に当てないようにすることも大切ですが、あまり冷えすぎないようにすることも大切です。

冷蔵してしまうと、糖濃度が高くなり、有害物質である「アクリルアミド」という成分が炒めたり、揚げたりする調理をしたときに増えてしまう可能性があります。水を通して熱を加える場合は「アクリルアミド」は増えにくいです。冷蔵庫で保管した場合は、煮物やスープなどにして食べるようにしましょう。

まとめ

変色したじゃがいもを食べるときの注意点はこちら。

 

この記事をまとめると

  • 表皮や、芽の部分は深く、厚めに取り除く
  • 苦い、えぐみのあるじゃがいもは変色していなくても食べない
  • 変色したじゃがいもは子供には与えない。

じゃがいもは保存方法に注意して、できるだけ美味しく食べられる状態にしてあげましょう。