桃はぶつかるとすぐに変色してしまう傷みやすい果物ですが、日持ちさせる保存方法には何があるのでしょうか?今回は、
- 桃の日持ち
- 桃の栄養と効果・効能
- 桃は腐るとどうなる?
- 桃を日持ちさせる保存方法
この3つのテーマについてご紹介いたします。
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目次
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桃(もも)とは?
学名 | Prunus persica |
分類 | バラ科サクラ属 |
原産地 | 中国 |
英語名 | peach |
フランス語名 | peche |
ドイツ語名 | Pfirsich |
旬の時期 | 7月〜9月 |
桃の原産地は中国で、日本へは朝鮮半島をつたって伝来したとされていますが、具体的な時期についてはわかっていません。弥生時代の遺跡から桃の種が発見されているので、少なくとも弥生時代には存在していたので相当長い歴史を持っています。
桃は漢字で「桃」と書きますが、中国では「毛毛」と書いていました。桃の表面に生える産毛を象徴した漢字です。日本では現在、山梨県や福島県・長野県をメインに桃の栽培が行われています。
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桃(もも)の栄養と効果
栄養
桃はリンゴ酸やクエン酸などの有機酸や、抗酸化力の高いカテキン・ビタミンCを含んでいます。また、ペクチンなどの食物繊維も豊富に含んでいるため腸内環境をよくする働きがあります。
ちなみに桃の主成分はフルクトースという果糖で、エネルギー代謝に関わるので疲労回復効果も期待できます。
- ビタミンC:ビタミンCは、抗酸化効果が高く活性酸素を除去し、過酸化脂質の生成を押さえや動脈硬化含む血管疾患、免疫力を上げるため風邪の予防効果があります。コラーゲンの生成やメラニン生成を抑えるため美肌効果が高いのも大きな特徴です。また、脳を落ち着かせる働きの脳内物質の生成や、ホルモン合成にも関わっています。
- カテキン:カテキンは、お茶類にのみ含まれる飲んだ時に渋い、苦いと感じる独特の味の元になっているポリフェノールの一種です。強い抗菌作用を持ち、ウイルスや細菌をやっつける殺菌作用、加えて体内に入れば血液の血糖値上昇を緩やかにする効果を持っています。
- クエン酸:クエン酸は人間のエネルギー代謝でクエン酸が作られる過程があります。そのため、エネルギーを作り出す材料になり、疲労解消効果があります。血流を改善させ、冷え性の解消効果や体の不調の原因になる体のHpを戻す働きも持っている栄養素です。
- ペクチン(水溶性&不溶性):ペクチンは、植物の細胞壁に含まれている多糖類で、砂糖やさんを加えることでゼリーの様なとろみに変化します。水溶性と不溶性の2種類に分類することができ、主な働きは便秘・下痢の解消、コレステロール値、血糖値を下げる栄養素です。
- 果糖:果糖は、果物やはちみつに多く含まれている糖質で、フルクトースと呼ばれています。ショ糖と呼ばれている砂糖に比べて甘さが強く、1.5倍の強さを誇ります。適量を取ることで、体のエネルギーとなり基礎代謝の維持や脳機能を安定させます。
効果・効能
ももの果汁に含まれているリンゴ酸やクエン酸は、疲労回復効果が高く、カテキンはビタミンCと一緒に美容効果をアップさせます。
- 疲労回復
- 食欲増進
- 美肌効果
- 便秘の予防・改善
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桃(もも)の日持ち
桃(もも)の日持ち日数の目安は、常温・冷蔵・冷凍それぞれ下記の日数となっています。
- 常温保存…約3〜5日→熟し具合により異なる
- 冷蔵保存…約3〜5日→熟し具合により異なる
- 冷凍保存…約1ヶ月→向いていません!
桃は熟し具合によって日持ちが異なります。まだ完全に熟れていない桃であれば、常温でも5日ほど日持ちします。常温保存することで追熟し甘くなるので、甘くしたい時は常温で保存します。
また、熟れている桃は傷みやすいので冷蔵保存が必須です。カットした桃も冷蔵保存で、変色しやすいので日持ちは1日と短めです。
桃を日持ちさせる保存方法
桃の常温保存・冷蔵保存・冷凍保存それぞれの方法は下記になります。 日持ちさせたい場合は、最初から冷蔵庫に入れ、追熟させてから食べたい場合は常温から保存 します。
常温保存
桃は常温保存することで「固い桃を柔らかくする=追熟する」ことができます。すでに熟れている桃は冷蔵保存がオススメです。保存する時は 紙袋やビニール袋などに包んで乾燥を防ぎましょう 。
冷蔵保存
冷蔵庫で保存する時も乾燥しないように紙類やビニール袋で桃を包みます。
- カットした桃は断面にラップをかけ空気に触れるのを防ぐ
冷凍保存
桃は冷凍保存に向いていません。解凍した時に水っぽくなり美味しさも減ってしまいます。ですが、ジャムに加工したりフルーツソースにするのであれば冷凍でも美味しく食べることができます。
- 皮を剥き適当なサイズにカットする
- ラップでしっかり包んで密閉袋に入れて冷凍庫へ入れる
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桃(もも)は腐るとどうなる?
桃(もも)は腐るとどうなるのでしょうか?腐った桃の特徴・まだ食べられる桃の特徴を、それぞれ確認してみましょう。
- 皮や果肉が茶色く変色している
- 水気が出てびちゃびちゃしている
- 変な臭いがする
桃は傷み始めると 皮や果肉が茶色く変色 していきます。皮が茶色い場合は果肉も伴って変色していることが多いです。
元々みずみずしい桃ですが、腐ると 水気が出てびちゃびちゃ になります。また、 変な臭いを発していたらアウト です。
まだ食べられる桃の見分け方
桃が腐っているのかどうなのか、わかりにくい桃を見分けるポイントを見てみましょう。
❶ 皮がしわしわに萎んでいる
❷ 皮が茶色く変色している
❸ 表面がとても柔らかくなっている
❶乾燥したことが原因:桃は乾燥に弱い果物なので保存中は紙類に包むことがオススメです。乾燥するとしわしわになり皮が萎むことがありますが、食べても問題ない場合が多いですよ◎
❷ポリフェノールが原因:桃の皮や傷が茶色く変色するのは「ポリフェノール」という成分が空気に触れ、酸素と結合したことによります。食べかけのバナナやカットしたりんごの断面が茶色く変色するのと同じ原理です。
ポリフェノールは食べても問題のない色素成分なので、変色箇所は切り落として残りの部分は食べることができます◎
❸熟したことが原因:完熟と腐敗は紙一重です。熟しているけれど腐る一歩前!ということもあります。指で押すと凹むほど柔らかくなっている桃は、手で皮を剥くことができます。この状態になったら早めに消費しましょう。
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桃が腐る原因
桃が腐りやすくなる原因を2つ見てみましょう。
❶ 暖かい場所で保存している
❷ 桃に傷が付いている
桃以外の食材でも言えることですが、暖かい場所で保存すると傷みがすすんでしまいます。追熟が終わると腐敗が始まるので食べ頃を逃さないようにしましょう。
また、桃に傷が付いているとそこから変色したり雑菌が入って腐りやすくなってしまいます。
まとめ
この記事をまとめると
- 桃の日持ち日数は、常温&冷蔵:3〜5日→熟し具合により異なる
- 冷凍:約1ヶ月→変色しやすいのでジャムやソースへのアレンジがオススメ
- 桃は常温保存することで追熟し甘くすることができる!
桃を日持ちさせるには、熟していなくても冷蔵庫に入れることです。また、アイス感覚で食べる場合は冷凍すれば長期保存することができるの是非お試しください。
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