とうもろこしは劣化が早い野菜で、購入後そのまま放置しているとすぐに傷んでしまいます。常温・冷蔵・冷凍それぞれの日持ちは、どのくらいなのでしょうか?今回は、
- とうもろこしの日持ち
- とうもろこしの栄養と効果・効能
- とうもろこしは腐るとどうなる?
- とうもろこしの保存方法
この3つのテーマについてご紹介いたします。
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目次
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とうもろこしとはどんな野菜?
学名 | Zea mays |
別名(方言) | トウキビorトーキビ(唐黍)、ナンバ、トウミギ |
分類 | イネ科トウモロコシ属 |
原産地 | メキシコから南アメリカ北部 |
漢字だと | 玉蜀黍 |
とうもろこしの歴史は非常に長く、紀元前2,000年頃から地球に存在していた植物とされています。15世紀には新大陸を発見したコロンブスがヨーロッパに持ち帰ったことにより広まり、日本へは16世紀の終わり頃に伝わって全国的に広まりました。
とうもろこしは人の食用としてはもちろん、家畜の飼料や油、でんぷん、環境に配慮した燃料であるバイオエタノールの原料としても近年需要が高まっています。日本では「とうもろこし」と呼ぶほか、地域によっては「トーキビ」「トウミギ」「ナンバ」と呼ぶこともあります。
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とうもろこしの栄養と効果
栄養
とうもろこしの主な栄養成分は、糖質とタンパク質でカロリーが高いのが特徴です。他に、ビタミンB1・B2・Eなどのビタミン類、カリウム・リノール酸・食物繊維も含まれています。
- ビタミンB1:ビタミンB1は、人間の代謝に関わるビタミンで、炭水化物を糖に分解し、エネルギーを作り出す経路の最初を担います。食べた糖質全般を燃焼させる工程に関わるため、不足すると疲れやすくなります。また脳の神経伝達物質にも関わり、集中力を増やすや手足の痺れにくくすると言った働きがあります。
- ビタミンB2:ビタミンB2は、たんぱく質、脂質、炭水化物の代謝で、酵素に近い補酵素としての働きます。ビタミンB2は単独では酵素としての働きは持たないものの、体内で特定の分子がつくことで代謝の働きを担います。三大エネルギーの分解の他、体内の活性酸素の除去作用も持っています。
- ビタミンE:ビタミンEは、強い抗酸化作用、加えてコレステロールの酸化を防ぎ血流を良くする働きを持っています。また、毛細血管の収縮を抑制することで、細くなった血管が広がることで血流の悪化による体の不調改善効果もあるビタミンです。
- リノール酸:リノール酸は、コレステロールや中性脂肪を下げる働きがあり、高脂血症を防ぐことで動脈硬化の改善をする働きを持っています。また、リノール酸の代謝によって、リノレン酸の材料になります。血液をサラサラにし、細胞膜の材料にもなる栄養素です。
効果・効能
とうもろこしに豊富に含まれている「カリウム」には、体内の余分な塩分・水分を排出してくれる利尿作用があります。そのため、体のむくみ改善に効果があります。コレステロール値の低下にも効果があります。
- むくみに効果あり
- 便秘の改善
- デトックス・美肌効果
- 消化の手助け
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とうもろこしの日持ち
とうもろこしの日持ち日数の目安は、冷蔵・冷凍それぞれ下記の日数となっています。
- 常温保存…1日→向いていません!
- 冷蔵保存…生:2〜3日 / 茹でた後:1週間
- 冷凍保存…約1ヶ月
とうもろこしは劣化が早いので常温保存は向いていません。購入後はすぐに野菜室か冷蔵庫に入れましょう。
とうもろこしは腐るとどうなる?
とうもろこしは腐るとどうなるのでしょうか?腐ったとうもろこしの特徴・まだ食べられるとうもろこしの特徴を、それぞれ確認してみましょう。
- 粒が茶色く変色している
- ぬるぬるする
- すっぱい臭いがする
- ねちょねちょしている
- カビが生えている
通常のとうもろこしの粒は綺麗な黄色か品種によっては白色ですが、傷み始めると 茶色や黒に変色 していきます。そして 表面にぬめり気が出たり、食べた時にネチョネチョとした触感 になります。
また、酸っぱい臭いがしたり、酷い場合には中に 黒いカビ が生えることもあります。
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まだ食べられるとうもろこしの見分け方
とうもろこしが腐っているのかどうなのか、わかりにくいとうもろこしを見分けるポイントを見てみましょう。
❶ ひげが茶色や黒く変色して乾燥している
❷ 皮が黄色・茶色に変色し枯れた状態になっている
❸ 粒の水分が抜けて凹んでいる
これらの状態のみのとうもろこしは、まだ腐っていませんが傷んでいる証拠です。ひげや粒を包んでいる皮は、とうもろこしの新鮮さを見極めるポイントです。
とうもろこしは収穫後の劣化が早く、ひげや皮から茶色くなっていきます。スーパーなどで選ぶ時は皮はできるだけ緑色でみずみずしく、鮮やかなものを見つけましょう。また、どんどんと水分が失われるので粒が乾燥してくると凹みが現れます。
とうもろこしが腐る原因3つ
とうもろこしが腐りやすくなる原因を3つ見てみましょう。
❶ 収穫から時間が経っている
❷ 常温で保存している
❸ 横向きで保存している
とうもろこしは収穫した瞬間から劣化が急速に始まる野菜です。正しい保存方法でも日数が経っているとうもろこしは容赦なく傷んでいきますので、早めの消費がオススメです◎傷みやすい野菜なので常温保存には向きません。
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とうもろこしの保存方法
とうもろこしの常温保存・冷蔵保存・冷凍保存それぞれの方法は下記になります。
常温保存
とうもろこしは鮮度が落ちるのが早いため、常温保存は向いていません。買ってきたらできるだけすぐ、茹でるなどして調理し、冷蔵保存か冷凍保存をしましょう。
冷蔵保存
生のまま野菜室に入れる時は新聞紙などの紙類に包み、立てて保存しましょう。とうもろこしを加熱してから冷蔵保存する時はこのようなの手順で行います。
- 茹でる・蒸すなどして加熱する
- 粗熱をとったらしっかりラップに包む
とうもろこしは栽培や輸出の際に農薬が使われていることが多いもの。残留農薬を落すために茹でる前によく洗い、ゆで汁は利用せず捨てるのがオススメ。
冷凍保存
とうもろこしを冷凍する時は、バラバラにするのが便利です。
- 茹でる・蒸すなどして加熱調理した後、実を軸から外す
- ラップに包んで密閉袋に入れ冷凍庫へ入れる
解凍する時は、一晩冷蔵庫に移して自然解凍させるか熱湯をかけます。凍ったまま調理もできるので便利ですよ。
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まとめ
この記事をまとめると
- とうもろこしの日持ち日数は、常温:1日/冷蔵:生は2〜3日,茹では1週間/冷凍:約1ヶ月
- とうもろこしは劣化が早い!購入後はすぐに茹でて冷蔵or冷凍がオススメ
とうもろこしは夏限定の野菜なので、上手く保存して美味しいとうもろこし料理を堪能しましょう♩
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