単糖類の一種である「ブドウ糖」は人間が活動する上で必ず必要な栄養素と言われています。脳がエネルギーとして利用できる唯一のものです。人の身体には必要なものではあるのですが、摂取しすぎてしまうと実は太りやすくもなってしまうのです。今回はそんな「ブドウ糖」について以下の内容に沿ってご紹介していきます。
- ブドウ糖とは
- 太りやすくなる理由
- ブドウ糖が補えるものとは
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目次
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ブドウ糖とは
正式には「グルコース」と呼ばれています。自然界に最も多く存在している糖で、果物などに多く含まれています。日本ではぶどうから発見されたため、ブドウ糖と呼ばれています。糖類の中でも代表的な単糖に種別されるもので、摂取すると代謝をすっとばしてすぐにエネルギーとして使える優れものです。
効果
脳のエネルギー源のため、摂取すると脳が活性化します。集中して勉強したいときや疲労感を感じる際に補給すると、非常に効果的です。
デメリット
ブドウ糖だけではないですが、糖分を過剰摂取してしまうと太ってしまいます。糖分は摂取するとまず消化・吸収をされます。糖分はブドウ糖に分解されたのち、血液と一緒に全身へ運ばれます。多くはエネルギーとして消費されるのですが、過剰摂取だと当然、余るブドウ糖が出てきます。その余ったブドウ糖は「体脂肪」として蓄えられてしまうのです…。太るメカニズムはこういう訳なんですね。
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ブドウ糖が脳に届くまでに必要な摂取量
脳に必要だと言われているブドウ糖の量は1日に約120gです。しかし、脳はブドウ糖を蓄えておくことができません。そのため、ブドウ糖は毎日必要量を摂取する必要があります。1日にたくさん摂取してためておくことができないので、余った分は脂肪になってしまうのですね。脂肪からブドウ糖を取り出して使えれば良いのですが、残念ながらそうはいかないようですね…。
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糖尿病の人が低血糖になった時に必要な摂取量
ブドウ糖は糖尿病の方が「低血糖」になってしまった時に補う必要がある栄養素です。ではどのくらい摂取が必要なのでしょうか?
糖尿病とは
糖尿病とは、血糖値を下げるための「インスリン」が自力では分泌されなくなってしまう病気のことを言います。そのため、インスリンそのものを注射し、血糖値を正常に保てるように対処療法を行っています。低血糖が起こる要因は、このインスリン注射の効き目が良すぎてしまい、一気に血糖値を下げてしまったり、運動量がいつもより多かったりすることで起こり得ます。そのため、日常生活で血糖値を起こす可能性が高いのです。血糖値が下がると身体機能が低下(停止)してしまう可能性があるので、ブドウ糖を摂取することで正常値へと戻す必要があります。
必要な摂取量
- 軽度の低血糖の場合:ブドウ糖(10g)や砂糖(ショ糖20g)が必要
低血糖の症状
- 軽度:空腹感・生あくびが出る・むかつき
- 中度:冷や汗・ふらつき・手足の震え・顔面蒼白
- 重度:意識レベルの低下・昏睡状態
重度になると一人ではどうにもなりません。病院に受診や救急車を呼ぶことも一人だと難しいでしょう。非常に危険な状態になってしまうので、軽度の症状の内に対処できるように準備をしておくと良いです。
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ブドウ糖を補えるもの
では、急激に低血糖になってしまった時にはどのようにして対処すればよいのでしょうか?
ラムネ
ラムネはコンビニにもたくさん販売されているので、持ち歩きようのブドウ糖がなかった場合に、手軽に準備ができますのでおススメです。1粒あたり約0.9gもブドウ糖が入っているので、簡単に摂取ができますよ!
タブレット
画像引用:大丸本舗
1個あたり3gも摂取ができるタブレットは医療用も多く販売されています。事前に用意ができるようであれば、こちらも常備しておきたいですね。
ブドウ糖注射液5%
こちらは点滴のため、医師の診断、処方がないと点滴を受けたくても受けられません。低血糖の症状で中度~重度の方に緊急で使用されることが多いようです。
まとめ
この記事をまとめると
- ブドウ糖は脳のエネルギー
- ブドウ糖は集中力を高め・疲労回復効果がある
- 糖尿病の方は持ち歩き必須
- 低血糖の症状に効く
いかがだったでしょうか。ブドウ糖は脳にとって大切なエネルギー源となります。ダイエットで糖分をあまり取らないように意識している方も多いと思いますが、糖が不足すると頭がぼーっとしたり、脳が疲れやすくなったりする状態に陥ります。少なからず日常生活にも影響が出ますので、全く糖を取らないことはせずに、適度な量は意識的に摂取することをおススメします。糖が不足するとイライラしやすく、暴飲暴食に走りやすいのでダイエットにも良くありません。かしこく糖を摂取していきましょう!
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