皆さんはレストランなどで、牛肉が生のまま出てきて食べることができるのか不思議に思ったことはありませんか?牛肉は生で食べることが可能な食材ですが、どうして鶏肉や豚肉は生で提供されることがないのかを詳しく知っている方は少ないと思います。そこで今回の記事では牛肉はなぜ生で食べてもOKなのか、食中毒にならないために知っておきたい知識について解説していきます。
スポンサードリンク
目次
|
|
どうして牛肉だけレア(生焼け)で食べてもいいの?
他の肉違って菌が存在しない
牛肉のほかに日本で親しまれている肉類は、鶏肉や豚肉などがありますよね。これらの肉類には、肉の中に人体に影響をあたえる細菌がついていることがあり生焼けで食べることが推奨されていません。一方で牛肉や馬肉には人体に害を与える細菌や寄生虫などがつきにくく、安全性がたかいので生焼けでも提供されることが多いのです。
スポンサードリンク
適切な処理をしている
牛肉の内部には細菌は生息していませんが、表面には調理の過程で細菌が付着してしまう可能性があります。なので牛肉をレア(生焼け)状態で提供するのは、表面にしっかり火を通す調理をして細菌を死滅させているのです。このような処理をしていれば、中心部が生焼けであっても安全に食べることができるのです。
スポンサードリンク
牛肉でも気を付けるべきポイント
牛肉は表面をしっかり加熱していればレアで食べることができるということがわかりましたが、実は牛肉であっても生焼けで食べると危険なケースもあるのです。
鮮度がひくい
常温でしばらく放置された牛肉の場合は、菌が繁殖してしまっている場合があるので食中毒の危険性があります。特に夏場は菌の繁殖が盛んになるので注意しましょう。
レバーやホルモンの生焼けはダメ!
牛肉の部位でも消化器官や内臓の中に危険性の高い細菌が潜んでいる場合があります。特にレバーやホルモンには危険な細菌「O157(腸管出血性大腸菌)」が検出され、それを食べた人がなくなったケースもあります。たとえ新鮮な肉であったとしても、レバーやホルモンにはしっかり火を通してから食べるようにしてください。
ミンチの生焼け
ハンバーグなどの、肉をミンチにした料理が生焼けだった場合は注意が必要です。肉をミンチにする過程で有害な細菌類が付着している可能性があるからです。レバーやホルモンと同様にしっかり火が通っていることを確認してから食べるように徹底しましょう。
スポンサードリンク
そのほかに気を付けるべきこと
牛肉でも部位によっては火をしっかりと通さないと食中毒の危険性があることがわかりましたね。自分で調べなければなかなか知らない知識も多いと思いますので、ここでしっかり覚えていってくださいね!
生肉に触れた箸は危険!
皆さんは焼肉屋で「生肉用の箸と食べるとき用の箸は別々に使用してください」という注意書きを見たことはありませんか?実はこれも、先ほどから何度も説明している有害な細菌類を口に入れないための工夫なのです。牛肉以外の肉類には有害な細菌が含まれている可能性があります。牛肉であってもまな板の上で切っているときに他の肉にいた有害な細菌が付着してしまう可能性があります。今までは箸を使い分けないと危険!といわれてもピンとこなかった人も多いかもしれませんが、これからは焼き用の箸やトングと口に運ぶ用の箸を使い分けるようにしてくださいね!特に注意したほうが良いのは生の鶏肉と豚肉に潜む「カンピロバクター」という細菌です。
カンピロバクター食中毒の発生原因
カンピロバクターによる食中毒は生の鶏肉や加熱不十分の鶏肉料理(鶏肉の刺身、鶏のlレバーなど)が多いです。焼肉やバーベキューでの加熱不十分というケースもあります。直接生肉を食べなくても、生の鶏肉を触った箸や手にカンピロバクターが付着することで、どこかのタイミングで口に入って食中毒を引き起こすケースもあります。鶏肉や豚肉は高確率でカンピロバクターに汚染されていますので、他の部位よりもさらに気を付けて加熱調理することが大事です。覚えておきましょう。
スポンサードリンク
まとめ
この記事をまとめると
- 牛肉は鶏肉や豚肉と違って、筋肉に有害な細菌がいる可能性が低い!
- 牛肉であってもレバーやホルモンは危険な細菌がいる可能性があるので生では食べないこと!
- 生肉を触った箸は、口に運ぶ時には使わないようにしよう!
今回のように食材についての幅広い知識を紹介しています。他にも様々な記事を掲載していますので、ご興味のある方はぜひご覧いただければと思います。
スポンサードリンク