ミカンやオレンジに比べてとても小さくかわいらしい金柑は、冬の果物としてだんだん有名になってきましたよね。実は金柑には江戸時代では薬として使われてきた歴史があるんですよ!今回の記事では金柑ジャムを作る際に気になる「苦み」について、解説していきます!
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目次
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金柑の苦みの正体って?
ナリンギンという成分のせい
金柑やゆず、グレープフルーツの皮に含まれる「ナリンギン」というポリフェノールは苦みを持っています。苦みが苦手な人にはナリンギンの味はきついかもしれませんが、実は血液中の脂肪酸を分解したり、抗アレルギー作用や免疫力を高める働きもあり体にとても良い成分なんですよ!
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苦みを取る方法
金柑に含まれる苦み成分ナリンギンをできるだけ感じさせない方法はいくつかあります。
水に浸けておく方法
金柑ジャムを作る際は、種とりや煮こぼしという下処理をする必要があります。その前に金柑を一晩水に浸けておくと、苦みが抜けていきます。ナリンギンは水溶性のポリフェノールなので、水にいれることで、水分に溶け込み金柑から分離できるということです!
煮こぼしして苦みを取る
煮こぼしとは、沸騰したお湯に1~2分サッといれて湯がくことをいいます。浸けた煮汁を捨てる(こぼす)ことから、煮こぼしと言われるようになりました。2~3回ほど煮こぼしを繰り返すと苦みがマイルドになります。
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金柑ジャムの作り方
作り方の流れ
①金柑を洗う
この時に金柑の苦みが気になる方は、水に一晩漬けておきましょう!
また金柑の種類によっては最初から苦みが少ないものもあるので、苦くないものであれば水に浸したり煮こぼしをする必要はありません。
②金柑を煮こぼしする
1~2分ほど煮て、2~3回ほど煮汁を捨てます。
苦みが強いようなら煮る時間を増やしても良いです。様々なサイトを調べてみましたが15分ほど煮た方が良いという情報もありました。金柑の種類や旬の時期かどうかでも変わってくるので、状態をみて調節してください。
③金柑を横半分に切って種を取り出す
今回は甘露煮ではないので、バッサリ横半分に切っちゃいましょう!種が小さく切れてしまうことがあるので、種を取るときは注意してくださいね。種は竹串やつまようじで簡単に取ることができますよ!
④金柑を煮込む
水を入れない方法と水をヒタヒタにいれて煮込む方法があるようですが、その中間くらいをおすすめします。少しだけ水をいれることで煮詰まるまでの時間が短縮されますし、金柑が焦げるのを防ぐことができます。
⑤砂糖を加えて煮る
金柑が煮詰まって柔らかくなると汁気が出てくるようになります。そうなったら砂糖を加えていきます。一度に大量の砂糖を入れてしまうと焦げてしまう可能性があるので、数回に分けて入れていきます。量にもよりますが、およそ弱火で30~40分くらいで丁度よい具合になります。ほどほどに水気が飛んだら。火を止めます。
⑥清潔な瓶に詰める
出来上がったジャムが熱いうちに清潔な瓶に入れましょう。ジャムは保存することを目的としているので、瓶は煮沸消毒を行ってください。出来上がった後に味見してみて、酸味が足りないようであればクエン酸やレモン汁を加えて味を調えてくださいね!
今回の作り方は金柑の形がしっかり残るジャムです。気になる方は、ブレンダーやフードプロセッサーなどで粒を小さくすると市販のジャムのようになりますよ!
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どのくらい日持ちする?
砂糖を入れる量にもよりますが、すぐに食べる場合は3~4週間で食べきる方が良いですね。しっかり煮沸消毒した瓶やスプーンを使うことを徹底すると半年~1年間保存することができますよ!
まとめ
この記事をまとめると
- 金柑の苦みはナリンギンというポリフェノールが原因!
- 水に浸しておくか、煮こぼしをすると苦みが抑えられる!
- しっかり消毒すれば半年~一年間保存できる!
今回のように食材についての幅広い知識を紹介しています。他にも様々な記事を掲載していますので、ご興味のある方はぜひご覧いただければと思います。
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