秋になると道端によく落ちているどんぐりですが、実は毒性がある種類があることを知っていますか?生で食べられるものはありますが、毒性があるものに関しては、アク抜きが必要となるようです!今回はあまり知られていないどんぐりを食べる際の注意点についてご紹介していきます。
スポンサードリンク
目次
|
|
どんぐりって食べられるの?味は?
動物のエサのイメージが強いどんぐりですが、実は人間もどんぐりを食べられるんです。現在は食べる人は少ないと思いますが、昔は貴重な食料として重宝されていたようです。どんぐりを使って、雑炊やクッキーを作っていたんですって!
渋みがある
どんぐりの味は『渋み』が非常に強いそうです。この渋みの原因は緑茶にも入っている渋み成分である『タンニン』の影響です。全てのどんぐりに含まれているわけではなく、種類によっては渋みがなくほんのり甘い味がするものもあります。
そのまま食べるのは危険?
どんぐりにはあくがあり、ほとんどのどんぐりは『アク抜き』をしないと食べられません。マテバシイやスダジイなどの「椎の実」の種類であれば、あくが少ないのでそのままでも食べられます。
あく抜きをすれば食べられる?
あく抜きをすれば食べられます。しかし、どんぐりのあく抜きはかなり根気がいる作業となり、時間も手間もかかります。そのため、そのままでも食べられる種類の『椎の実』を調理に使うことをおススメします!
スポンサードリンク
どんぐりに毒性がある?
どんぐりの毒性というのは、渋み成分である『タンニン』のことを指します。多少摂取しても大きな問題はありませんが、多量になるとお腹の調子が悪くなることがあります。ひどい場合は下痢や便秘など身体に影響は出てくるため、毒性があると表現されています。
下痢や腹痛がある
大量に食べることはあまりないとは思いますが、多少食べても下痢や便秘など身体に影響は出てくる場合もありますのであく抜きが必要な種類のどんぐりは生では食べないようにしましょう。
子供に食べさせてはいけない?
子供は小さなものを口に入れてしまうので、生のままのどんぐりを食べてしまうこともあります。お腹を壊してしまう可能性がありますので、子供にはしっかりと調理をしたものを食べさせてあげましょう。
スポンサードリンク
食べられるどんぐりとは?
あく抜きをせずとも食べられる種類のどんぐりがありますのでご紹介します。
マテバシイ
マテバシイのどんぐりはあくが少なく、あく抜きの必要がなく食べられます。公園や道路の街路樹や防風林として良く植えられていますので、一番手に入りやすい種類かもしれませんね!
別名で「マテバガシ」「マテガシ」「マタジイ」「アオジイ」「トウジイ」とも呼ばれています。
樹木は15mにまで成長するほど大きく、幹は表面が滑らかな淡灰褐色で縦に筋が入っていて下部の枝がない樹形になります。
街路樹や防風樹、防火樹として使われることが多いので、街中でも比較的見つけやすい木です。葉っぱが大きいので防音効果もあり、大気汚染にも強いことから、車通りの多い場所でも多様されています。
詳しくはこの記事をチェック!
スタジイ
スタジイは生で食べられるどんぐりの中で一番食べやすいと言われています。こちらの木も公園や神社などに植えられている事も多いので、比較的手に入りやすいでしょう。
あく抜きが必要などんぐりは?
コナラ、ミズナラ、クヌギ、アベマキ、カシワの木から落ちているどんぐりはあくがかなり強いため、食べる際は注意しましょう!
スポンサードリンク
どんぐりの食べ方
ではどんぐりはどのようにして食べるのが良いのでしょうか?美味しく食べられる方法をお伝えしていきます。
基本の調理方法
- どんぐりについたゴミや帽子の部分を取り除き、ボウルに入れて水洗いします。未熟な実や虫食いがあるものは浮いてくるので、取り除きましょう。
- ザルにあけてよく水を切ったら、厚手の鍋やフライパンで乾煎りします。鍋を揺すりながら、どんぐりの殻にヒビが入るまで煎りましょう。封筒に入れて、電子レンジで加熱してもOKです。
- 殻をむいて完成!
冷えると実が固くなってしまいますので、温かいうちに食べましょう!
どんぐりクッキー
材料(3人分)
- どんぐり粉 100g
- 黒砂糖 25g
- バター 40g
- 全卵 0.5個
作り方はこちら。
- どんぐり(150個程)は洗って水に浸し、浮いてきたものを捨て、残りは天日干しで乾かす
- 殻を剥き、ミキサーで粉にする
- 砂糖、バター、卵、どんぐり粉を混ぜて170度のオーブンで15分焼けば完成!
まとめ
この記事をまとめると
- どんぐりの毒性の正体は苦味成分の「タンニン」
- 種類によってはあく抜きが必要
- あく抜きをしていないものを食べるとお腹を壊すことがある
- 昔は貴重な食料として食されていた
いかがだったでしょうか。公園などにたくさん落ちていて、私たちの生活にとても身近などんぐりですが、いざ食べようと思い持ち帰ることは少ないと思います。しかしどんぐりは昔は貴重な食料だったようです。
お子さんと歴史の勉強をする上での研究材料として活用してみてください!どんぐりにも種類があるので、散歩をしながら生で食べられる種類を見つけるのも楽しいですね!
スポンサードリンク