保存食として大活躍するぬか漬け。特に夏場は野菜を腐らせてしまいがちですが、そんなピンチを救ってくれるのがぬか漬けです。発酵食品として身体にも良く、何よりも野菜が長持ちするのはありがたいことです。その一方で、ぬか漬けのメンテナンスがうまくいかず、腐らせてしまうことも…。
そこで今回は
- ぬか漬けは腐るとどうなる?
- ぬか漬けに賞味期限はある?
- ぬか漬けの手入れ方法
- ぬか漬けを美味しくするためのコツ
についてご紹介したいと思います。
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目次
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ぬか漬けは腐るとどうなる?
ぬか床は普段から独自のにおいを放っていますが、ぬか漬けが腐ると、蓋を開けただけで激しい異臭を放ちます。異臭の原因は大量の腐敗菌やカビ菌が発生している証拠です。
原因
野菜類から滲み出た水分が多くなり、塩分濃度が低くなると腐りやすくなるのが原因です。また水分が多いと乳酸菌が増え過ぎてしまい、乳酸菌が死滅してしまいます。
ぬか床の対処
カビが生えた場所が少ない場合はその部分だけを取り除いて、ぬかをかき回しましょう。ただしカビの量が多いと危険。その場合、ぬか床の再利用はあきらめて捨てるようにしましょう。
食べると嘔吐や下痢も
ぬか漬けにはボツリヌス菌が棲み着く恐れがあります。ボツリヌス菌を身体に取り入れると、食中毒の症状を引き起こします。吐き気や嘔吐のほか、重症化すれば呼吸障害が引き起こる恐れも。また乳酸菌の働きにより体質によっては下痢を引き起こす可能性があるようです。
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ぬか漬けに賞味期限はある?
塩分が多く、その他の漬物と同様にぬか漬けも保存がききそうなイメージですが、それはぬかに浸かっているから。ぬか床から取り出してからの賞味期限は意外と短いのです。
市販のぬか漬けには賞味期限が記載
市販品のぬか漬けの賞味期限は、製造日からだいたい2〜3日くらいが一般的です。一部の中には要冷蔵などの条件つきで約2週間程度に設定されているものもありますが、それは比較的腐りにくい食材だったり、塩分濃度を高めるなどして防腐対策をしているからです。目安として一般的なぬか漬けは1週間程度で腐り始めてしまうので、注意しましょう。
自家製のぬか漬けは取り出した当日、遅くても2~3日後に食べるべき
手作りのぬか漬けは、ぬか床に入っている間は保存食として腐らせることなく保存ができますが、一度ぬか漬けから取り出したぬか漬けは、なるべくその日のうちに食べること、遅くても2〜3日中に食べることををオススメします。
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ぬか床は腐らない?手入れの方法は?
ぬか床はきちんと手入れが行き届いていれば何年でも使用することができ、古くなればなるほど風味豊かな味が楽しめます。
毎日混ぜる
ぬか床は毎日混ぜることが大切。底の方から天地を返すように十分に混ぜ合わせます。かき混ぜが終わったらぬか床の表面を押し付け、しっかりと空気を抜くことも大切です。
足しぬか
適度に米ぬかの充填を行うことでぬかの品質を保つことができます。水っぽくなってきたらこまめに調整をしましょう。ただし一度に大量の足しぬかをするのは危険です。場合によってはぬか床の乳酸菌が減少してしまうからです。
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水が浮いてきたら取り除く
目安は耳たぶくらいの柔らかさ。それ以上水っぽくなってしまったら、容器からすくい出すか、キッチンペーパーを使って取り除いてください。水抜きした場合、塩分も抜け出るので塩を足すのも忘れずに。
温度管理
ぬか漬けが腐ってしまう主な原因は細菌。気温が35度に達すると活動が活発になってしまい腐敗や食中毒の原因ともなりかねません。20度〜25度くらいの涼しい場所で保管することで長持ちします。夏場は特に温度管理に注意して。
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ぬか漬けを美味しくするには?
うまく管理することで、長持ちさせることができるぬか漬け。ぬか床の調子が良いなら、さらに美味しくできるようチャレンジするのもいいかもしれません。
ぬか床に入れると美味しくなるもの
ぬか床の底に乾燥した昆布を敷くと、野菜に昆布だしの味が染み込み旨みが出ます。さらに昆布が水分を吸ってくれて水抜きにもなるのも嬉しいポイントです。また香り付けとしてみかんやゆずの皮を入れるのも良いでしょう。皮は包丁で薄く剥き、水分を乾燥させてからぬか床に入れることで水っぽくなることを防ぐことができます。
冷蔵庫を使った管理
夏場になると温度管理が難しくなるため、冷蔵庫に保管するのもいいでしょう。ただし放ったままにせず、1日1回は底の方まで空気を送り込むようにかき混ぜるようにしましょう。
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まとめ
この記事をまとめると
- ぬか漬けは腐ると異臭がする
- 自家製のぬか漬けは当日に食べ切ろう
-
お手入れ次第でぬか床は何年も持つ
食材が長持ちし、いつまでも美味しく食べられるぬか漬け。うまく使いこなして、毎日の食卓に取り入れてみてはいかがでしょうか?
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