「大根」は煮物や炒め物・味噌汁など色々な料理に活用出来る根菜の一つですが、大根に含まれる消化酵素「ジアスターゼ」という成分がとても優秀だということを知っていますか?大根おろしとして食べると、美容や健康に嬉しい効果がたくさんあります。今回は、
- 大根の栄養とジアスターゼ
- ジアスターゼを持つ野菜
- ジアスターゼの効能 / 加熱後の効果は?
- ジアスターゼの効率的な食べ方
これらのテーマについて紹介いたします。
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目次
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大根に含まれる栄養素
大根は茎や葉っぱまで食べられる根菜で、葉にはβカロテンが豊富に含まれています。全体の97%が水分でできている大根ですが、カルシウムの含有量が多く、野菜の中でも上位となっています。
他に、葉酸・ビタミンE・鉄分や、辛味成分のイソチアシアネートなどがあります。イソチアシアネートの含有量は根の先端に近いほど多いため、大根の先端は辛味が強いのです。
- イソチオシアネート:イソチオシアネートは、強い解毒作用を持ち、特に発がん物質を無毒化する働きが注目されている栄養素です。加えて、免疫力を向上させがん細胞の増殖を抑制する働きも持っています。アブラナ科の植物に含まれている健康成分です。
- 葉酸:葉酸は、細胞分裂の核酸合成に不可欠であり、胎児の発育や妊婦において重要なビタミンです。胎児の場合は、脊椎の正常な分化を促進し先天性の奇形リスクを減らします。赤血球の分化に特に関わっており、貧血予防に効果があります。アミノ酸代謝にも関わるビタミンです。
- ビタミンE:ビタミンEは、強い抗酸化作用、加えてコレステロールの酸化を防ぎ血流を良くする働きを持っています。また、毛細血管の収縮を抑制することで、細くなった血管が広がることで血流の悪化による体の不調改善効果もあるビタミンです。
- β-カロテン:β-カロテンは、人間の体内でビタミンAに変化し、細菌やウイルスの侵入を防ぐために必要な粘膜を丈夫にする作用があります。肌のシミの原因になる色素発生を抑制する抗酸化作用も持っています。緑黄色野菜では黄色の色素に多く含まれているビタミンです。
- 鉄分:鉄分は、人間の血液を運ぶ赤血球に含まれるヘモグロビンの材料として使用されます。加えて、体内に存在する酵素の材料にもなりエネルギー代謝や肝臓での解毒の働きに関わっているミネラルです。
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大根が持つジアスターゼとは?
大根には上記の栄養素意外に、「ジアスターゼ」という消化酵素を持っています。ジアスターゼは炭水化物を分解して麦芽糖に変化させる働きがあり、胃腸に効く成分として整腸剤にも使用されている成分です。
大根のジアスターゼは特に皮の周りに多く、葉っぱや茎にはあまり含まれていません。ちなみに、根っこの中心部よりも皮の方が2倍ものジアスターゼを含んでいます。
ジアスターゼを持つ野菜
消化酵素ジアスターゼは、大根以外の野菜にも含まれています。キャベツや長芋・かぶにもジアスターゼが含まれ、胃腸を助ける効果があります。ジアスターゼによる効果は、他にどんなものがあるのでしょうか?
消化酵素ジアスターゼの効能
大根が持つ消化酵素ジアスターゼは、食べ物の消化を助け、腸内の環境を良くする働きがあります。胃酸を中和する働きもあるため、胸焼け・げっぷにも効果的です。また、解毒作用も強いため、お刺身と一緒に食べると食中毒を予防する効果もあります。
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胃痛
ジアスターゼの効果として代表的なものは胃痛です。消化不良の解消や胃もたれを防止する働きがあるため、胃痛予防にも効果的です。
ダイエット
ジアスターゼは消化をスムーズにするためダイエットにも効果的で、ジアスターゼ以外にも 脂質に対する消化酵素「リパーゼ」 、 たんぱく質分解酵素「プロアテーゼ」 が含まれ、3大栄養素(炭水化物・脂質・たんぱく質)の消化に効きます。そのため、ダイエット中の食事に大根を取り入れるのは効果的なのです◎
ジアスターゼは加熱しても効果がある?
ところで、大根は煮物や炒め物にすることもある野菜ですが、加熱しても効果は変わらないのでしょうか?栄養素によっては熱に弱く、加熱すると壊れてしまうものもあります。ジアスターゼと加熱の関係について見てみましょう。
ジアスターゼは熱に弱い
残念なことにジアスターゼは熱に弱い成分なので、加熱するとその効果は薄れてしまいます。ジアスターゼの効果を得るには、生の大根を食べる必要があるのです。
ジアスターゼの失活温度
ジアスターゼの作用がなくなってしまう失活温度は、50〜60度とされています。大根に火を通そうとすると確実に失活してしまうため、やはり生大根が効果的です。
大根もちは効果が低い
大根を使った料理で人気の「大根もち」ですが、こちらも大根を加熱しているのでジアスターゼの効果は期待できません。
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ジアスターゼの効率的な食べ方は?
ジアスターゼ=熱に弱いので、消化酵素ジアスターゼを効率的に食べる方法は「生」に限ります!大根を生で食べるには、サラダも良いですがあの食べ方が一番オススメです。
大根おろし
焼き魚やハンバーグにかける 「大根おろし」は、ジアスターゼの効果的な食べ方 です。大根おろしはさっぱりと食べることができ、胃の負担を軽減する働きに期待できます。
大根おろしは辛味が気になることがありますが、根っこの先端に近いほど辛味成分「イソチアシアネート」の含有量が多いことが原因なので、辛味が苦手な方は葉に近い部分を使うと良いですよ。
大根おろしを毎日食べる効果は?
大根おろしを毎日食べ続けると、胃や腸内環境が良くなったり、ダイエット効果・美肌効果・便秘解消・ガン予防といった嬉しい健康効果を期待することができます。
辛味成分のイソチアシアネートには強い抗酸化作用があるため、 老化の原因となる活性酸素を取り除く効果 があります。また、大根にはビタミンCも含まれているので、お肌への効果が期待できます。
大根は白血球の働きを活発にするため、 悪い菌を退治してガン予防にも効果 があるとされています。継続的に大根をたべつ付けることで、命に関わる大病予防にもなるのです。
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まとめ
「大根が持つジアスターゼの効果」についてご紹介しましたが、いかがでしたでしょうか?
この記事をまとめると
- 大根に含まれる消化酵素ジアスターゼには、消化を助ける・ガン予防・ダイエット・アンチエイジングといった効果がある
- ジアスターゼは熱に弱く50〜60度で効果がなくなるため、大根おろしが効率的な食べ方
大根は水分量の多い野菜ですが、その中にはたんぱく質・脂質・炭水化物の3大栄養素の消化を助ける成分がすべて揃っている優秀な食材です。日常的に食べることによって病気予防にも効果があるので、是非食卓に大根をと李入れてみてくださいね。
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