「銀杏(ぎんなん)」は匂いが特徴的な食べ物ですが、クセになる美味しさがあります。そんな銀杏を何個も食べ過ぎると、中毒症状を起こす可能性があることをご存知ですか?今回は、
- 銀杏にとる中毒症状の原因とは?
- 銀杏中毒の主な症状
- 銀杏は毒抜きできる?
- 1日の摂取目安量は何個まで?
これらのテーマについて紹介いたします。
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銀杏による中毒症状と原因とは?
銀杏には「メトキシピリドキシン」という成分が含まれており、この成分を摂り過ぎることによって中毒症状を起こします。
ビタミンB6の働きを阻害し、中枢神経で悪さをして中毒症状を引き起こす原因となる
中毒成分の原因は長年不明とされており、特効薬もできないままの状態でした。ビタミンB6の分子構造に似ているために、本物のビタミンB6の働きを阻害してしまうようです。
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銀杏中毒による主な症状
銀杏に含まれるメトキシピリドキシンを摂り過ぎると銀杏中毒になるわけですが、具体的にこのような症状を引き起こします。
- 下痢
- 嘔吐
- 痙攣
ビタミンB6の働きが悪くなることで起こる症状の一つに下痢や嘔吐があります。ビタミンB6は神経の伝達にも関わる重要な栄養素なので、その働きが阻害されることでお腹にも影響を及ぼします。
そして、一番怖いのが痙攣です。下痢や嘔吐よりも頻度は稀ですが、人によっては痙攣を起こすまでに症状が悪化することがあるので食べ過ぎは禁物なのです!1日の摂取目安量については、後半でご紹介いたします。
銀杏は毒抜きで対処できる?
ぎんなん中毒の原因である「メトキシピリドキシン」は、熱に強い性質のため残念ながら毒抜きをする方法は見つかっていません。加熱調理しても残ってしまう成分なので、1日に食べる量をコントロールすることで中毒を防ぐしかないのです。
生焼けにも注意
ぎんなんは気本的に加熱して食べる食材ですが、生焼けの状態だと下痢や腹痛を起こす可能性があります。生焼けには注意し、しっかり加熱するようにしましょう。
市販されている缶詰などは加熱済みのものなので安心ですが、家庭で1から加工する場合は注意しましょう。
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1日の摂取目安量は何個まで?
ぎんなん中毒は1日に食べる量をコントロールすることでしか、中毒症状を防ぐことはできません。おつまみとしても人気なので、つい食べ過ぎてしまった…なんてことがないように気をつけましょう。
大人の場合と子供の場合、それぞれの1日の摂取目安量をご紹介します。
大人の場合
大人の場合は、1日に10個を目安として食べるようにしましょう。串焼きなど何個もあるとついつい食べてしまいますが、下痢や嘔吐・痙攣といった中毒症状が起こる可能性があることを忘れないようにしましょう。
子供の場合
子供の場合は、1日に3個以内に抑える方が安全です。中には5〜6個食べて中毒を起こした症例があるようなので、与えすぎないよう注意してください。
まとめ
「ぎんなんの中毒症状と原因」についてご紹介しましたが、いかがでしたでしょうか?
この記事をまとめると
- 銀杏に含まれるメトキシピリドキシンという成分が中毒症状を引き起こす
- 銀杏中毒による主な症状は、下痢・嘔吐・痙攣
- メトキシピリドキシンは加熱しても残るので、1日の摂取量に注意する
銀杏を食べることで中毒症状を引き起こす可能性があること、みなさんはご存知でしたか?1日の摂取目安量を守り、食べ過ぎなければ危険性は少ない食材なので、ぜひ旬の食材を堪能してみてくださいね。
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