似た形をした「ししとう」と「唐辛子」はスーパーでよく見る野菜ですが、その違いについて着目してみました。どちらも系統は同じに見えますが、どういった違いがあるのでしょうか?今回は、
- ししとうと唐辛子の違い
- ししとうと唐辛子の見分け方
こちらのテーマに沿ってご紹介いたします。普段何気なく使っている食材かもしれませんが、せっかくなので最後までチェックしてみてくださいね。
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目次
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ししとうと唐辛子は同じもの?
ししとうも唐辛子も夏に収穫を迎える野菜たちです。ししとうが夏野菜なのはイメージがあるかもしれませんが、通年出回っている唐辛子も旬の時期は7〜10月頃の夏の時期なのです。
そんなししとうと唐辛子は、どの程度仲間なのでしょうか?
ししとうは唐辛子の一種
先に結論からお答えすると、「ししとうは唐辛子の一種」となります。ししとうも唐辛子も、どちらもナス科トウガラシ属に属する野菜です。
ナス科トウガラシ属には色々な種類があり、その中に 「甘味種」 という分類があります。ししとうは、この甘味種に分類される野菜で、甘味種という漢字からもわかる通り辛味がないのが特徴です。
甘味種に分類される野菜は、他にピーマンやパプリカがある
辛味のない品種がししとう
唐辛子は辛味があるのが一番の特徴ですが、辛味がない品種がししとうということになります。ちなみに、「ししとうの正式名称=ししとうがらし」です。名前にとうがらしと入っていても、甘くないものもあるのです。
ししとうは熟すと唐辛子のように赤くなり、唐辛子が熟す前はししとうのように緑色をしている
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ししとうと唐辛子の違い
ししとうは唐辛子の一種であることはわかりましたが、具体的な違いについて見ていきましょう。料理で使ったことがあったり食べたことがあったりする場合は、すでにお気づきのことかなと思います。
辛さ
まずは「辛さの違い」です。唐辛子の辛さ>ししとうの辛さ、これはみなさんもご存知ですよね。唐辛子は辛味成分が強いのに対し、ししとうには辛味があまり含まれていません。
唐辛子の辛味成分は「カプサイシン」と呼ばれるもので、代謝アップや脂肪燃焼などに効果的とされているものです。ししとうにはこのカプサイシンがほとんど含まれていないため、あまり辛味がないのです。
使い方
そして料理への使い方も、このように異なります。それぞれの主な使い方を見てみましょう。
- ししとうの使い方…天ぷら・おひたし・煮物・素揚げなど
- 唐辛子の使い方……辛味をプラスするため調味料として
ししとうはそのものを食べるのに対し、唐辛子は辛味をプラスするため調味料として使われていることが多いですね。国によっては唐辛子をそのまま料理に入れて食べる激辛料理もありますが、日本では調味料として少量使うのがキホンです。
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ししとうと唐辛子の見分け方
では最後には、ししとうと唐辛子の見分け方・見た目の違いについて見てみたいと思います。
太さ
1つ目は太さの違いです。ししとうよりも唐辛子の方が細く、ししとうは直径1cmほどですが唐辛子は5mmほどです。どちらも中に種が入っているのは同じですが、唐辛子の種には辛味があるのに対し、ししとうの種には辛味がほとんどありません。
しわの多さ
2つ目はしわの数の違いです。写真を見るとわかるように、ししとうの表面はしわしわしていて滑らかではありません。唐辛子の表面にしわはほとんどなく、ツルんとしているのが特徴です。
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まとめ
「ししとうと唐辛子の違い」についてご紹介しましたが、いかがでしたでしょうか?
この記事をまとめると
- どちらもナス科トウガラシ属の野菜で、ししとうは甘味種に分類される
- 辛味成分の有無の違いがあり、見た目や用途も大きく異なる
唐辛子は料理に少量加えるだけでも辛味がプラスされ、食欲アップにも繋がるので是非お料理に活用してみてくださいね。ソースやペーストにもアレンジ可能なので色々なバリエーションを楽しんでみましょう!
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