リゾットやソテーなど色々な料理にアレンジすることのできる「アスパラガス」は美味しい春野菜の一つですが、たくさん食べた後に尿がいつもと違う臭いをする人がいます。みなさんは経験がありますか?
私は一時期アスパラガスブームで、しょっちゅうアスパラガスを食べていたのですが、翌日の朝トイレに行った時に滬の経験をしました…!なんとも不思議な臭いがするのですが、一体どんな現象なのでしょうか?今回は、
- アスパラガスで尿が臭くなる原因
- 臭いを感じる人とそうでない人の違い
この2つのテーマに沿ってご紹介いたします。
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目次
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アスパラガスで尿が臭くなる原因
アスパラガスを食べた翌日など、食後しばらく経ってからの尿はちょっと変な臭いがすることがあります。私も一経験者なのですが、かなりの量のアスパラガスを食べた後にこの現象が起きました。
たくさん食べるとそうなるものなのかな?と思ってあまり気にしていませんでしたが、アスパラガスのこの成分が関係しているそうなのです。
メタンチオールという代謝物
アスパラガスには「メタンチオール」と呼ばれる代謝物が含まれています。硫黄化合物とも言われるもので、消化の際に生じる独特の臭気を持つものです。
硫黄は温泉などで漂っている、あまりいい臭いとは言えない成分ということをみなさんもご存知ですよね。アスパラガスを食べると、体内で硫黄化合物のメタンチオールが生じ、これが尿と一緒に排出されるので臭いを感じることがあるのです。
消化できない成分の臭い
「メタンチオール」は、消化できない成分の臭いでもあります。体内でどうしても消化することができないため、尿とともに体外に出てきてしまいます。
体臭として出てくるわけではないので人にバレることはありませんが、トイレに行った時になんだか変な臭いがする…と不快な気分になることもありますよね。
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臭くならない人もいる?
アスパラガスを食べた時に生じるメタンチオールによる尿の臭いですが、臭くならない人もいるようなのです。実際に、アスパラをよく食べているけれど経験がないという方もいらっしゃるのではないでしょうか?
臭いを感じる人と感じない人がいる
メタンチオールの独特の臭いは、感じる人と感じない人がいることがわかっています。体質によって異なるのですが、中にはアスパラガスを食べても臭いの元となる成分が含まれる尿が作られない人がいる可能性があると言われています。
そして、臭いを嗅ぎ分けることのできる人とそうでない人がいることもわかっています。実際は特有の臭いの尿をしているにも関わらず、その臭いを感知しない人がいるのです。
遺伝的な能力
この臭いがわかる人は、 遺伝的な能力によるもの ではないかと言われています。臭いがわからない人は実験で「アスパラガス嗅覚障害」と呼ばれましたが、遺伝的なことが関係しているようです。
嗅ぎ分けられるのは約20%の人
どれくらいの人が臭いを感知することができるのかというと、全体の約20%であることがわかっています。臭いがわかる人は意外と少ないのです。しかし、沢山アスパラガスを食べると気づきやすいかもしれません。
以前私が経験した時は、アスパラガスをペースト状にしたリゾットを食べた時です。1人当たり太いアスパラガスを10本分ほど食べたので、翌日の尿の臭いの違いにすぐ気づきました。1回ではなく、その料理を食べる度に臭っていたので、摂取するアスパラガスの量が多ければ多いほど感じやすいのだと思います。普段食べる少量のアスパラガスでは全く感じたことがないので、食べる量にもよるのではないでしょうか。
まとめ
「アスパラガスを食べた後の尿の臭い」についてご紹介しましたが、いかがでしたでしょうか?
この記事をまとめると
- 臭いの原因は硫黄化合物である「メタンチオール」という成分によるもの
- 臭いを感じる人は全体の約20%で、遺伝的な能力と言われている
普段そこまで沢山のアスパラガスを食べることはないと思うので、尿の臭いを感じるのはなかなか機会がないかもしれませんが、本当に大量のアスパラガスを食べると私のように感じることもあるので、もしよければ試してみてくださいね…!
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