【家紋】角紋の意味・由来を解説!三角形・六角形・八角形など幾何紋の一種

家紋には2つの紋を組み合わせて使用されるパターンのものがありますが、その中で今回着目したのは「枠」のような役割をする「角紋(かくもん)」です。

角紋には角数の異なる種類があるのですが、今回はその種類別角紋とその由来・意味、「もう一つの角紋」についてご紹介いたします。

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角紋の意味・由来とは?

読み方 かくもん
家紋の分類 幾何紋
>>家紋辞典で他の家紋もチェック<<

角紋(かくもん)は、四角、六角、八角などの角からなる幾何学的な紋です。

同じ漢字の紋に「角紋(つのもん)」がありますが、これは鹿の角を表す動物紋で全くの別物になります。

角紋は角紋のみで使用されることはなく、中に別のモチーフを入れて組み合わせて用いられるのが特徴です。

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角紋の種類いろいろまとめて解説

幾何学紋に分類される角紋には、どういった種類があるのでしょうか?角の数別に3つのタイプをご紹介したいと思います。

特に人気の角紋を3つ紹介します

三つ鱗を入れた六角形・その他の六角形・八角形それぞれの角紋について見ていきましょう。

三角形が三つは三つ鱗

こちらは「六角に三つ鱗」という角紋の一つで、六角の中に三つの「鱗」を入れたものです。

「三つ鱗」は鎌倉時代に権力を握っていた北条氏によって使用されていた家紋として有名です。

「鱗紋」も幾何学紋に分類されるもので、この模様が魚や蛇、龍の鱗に見えたことから鱗紋と呼ばれるようになりました。

代々引き継がれていた北条家の家紋「鱗紋」については、上記の記事で詳しい情報をチェックしてみましょう!

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六角形の家紋ってどんなの?

六角鉄砲花角

六角に二つ引き

六角持ち

細六角

六角形をした角紋には、このような種類があります。「六角鉄砲花角」花角紋を、「六角二つ引き」引き両紋を、「六角持ち」餅紋を組み合わせたものです。

組み合わせられた紋には、それぞれこのような意味合いや由来があります。

  • 花角……正方形の花を紋化したものでバリエーション豊富
  • 引き両…発祥不明で「龍の姿を表したもの」や「霊を表したもの」など諸説あり
  • 餅………保存性の効くものとして軍の食料として重宝していた餅を紋化

「細六角」は細いラインで描かれたもので、こちらも別の紋と合わせて使用されていました。

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八角形の家紋ってどんなの?

八角に中陰蔦

八角に荒枝付き右三階松

隅立て八角

細八角

八角形の角紋には、「中陰蔦」や「荒枝付き右三階松」などの植物紋が組み合わせられました。

角だけに着目してみると、「隅立て八角」という向きの異なるものや、細いラインの「細八角」などがあります。

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もう一つの「角紋」とはどんな紋?

冒頭でもお話しましたが、角紋にはもう一つの角紋があります。今回ご紹介しているのは幾何紋に分類される「角紋(かくもん)」ですが、もう一つの家紋は動物紋の「角紋(つのもん)」です。

角紋(つのもん)とは?

角紋は鹿の角を表現した家紋で、現在でも奈良県では鹿が大切にされているように、鹿は神など信仰と縁が深く、奈良の春日神社のご神体が鹿であるように、鹿は「神の使い」であるとされてきました。

家紋としては武士の兜の前立てに使用したことから、主に武家の家紋として用いられていたものです。

角紋の詳しい情報は、下記の記事でチェックしてみましょう!同じ名前の「角紋」でも全く異なるものですので、比較してみましょう。

詳しくはこの記事をチェック!

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まとめ

角数の異なる種類を持つ「角紋」についてご紹介しましたが、いかがでしたでしょうか?

角紋はそのまま使用されるよりも、中に別の紋を入れて用いられる幾何学紋です。それゆえ様々なバリエーションがあるのが特徴ですね。

名前は同じですが動物紋の「角紋」も面白いので、是非合わせてチェックしてみてくださいね。

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