団扇(うちわ)は夏の暑い時期にパタパタと扇ぐためのアイテムですが、かつてはその用途が違ったようなのです。一体どのような目的で使用されていたのでしょうか?
その団扇を描いた「団扇紋」には3つのタイプがあり、様々な種類が存在しています。
今回は、「団扇紋」の意味・由来・種類や、関連する家紋についてご紹介いたします。
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目次
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団扇紋の意味・由来とは?
読み方 | うちわもん |
家紋の分類 | 器物紋 |
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団扇(うちわ)は当て字で、団は「丸い」という意味を、扇は「あおぐ」という意味を表しています。
起源は、古代エジプトの壁画や古代中国の記録にあり、その頃のものは柄が長く身分が高い人がその権威を表す為に用いられ、日本では主に神事に用いられました。
団扇は大きく分けて3種類あり、現代で見る一般的な団扇、2つ目は天狗などが持っている羽団扇、3つ目は戦場で指揮を示す為に用いた団扇です。
使用家は、藤原氏支流の野田氏、江戸時代大名の米津氏など数多く。駿河浅間神社では神紋としても用いられています。
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団扇紋の種類いろいろまとめて解説
では、団扇紋を先ほどご紹介した3つのタイプに加え、植物と組み合わせたタイプの計4タイプに分けてご紹介します。
①「現代的な団扇」紋
房付き団扇 |
丸に一つ団扇 |
三つ団扇 |
まずは私たちがよく知っている形の団扇紋です。丸型に柄が付いたもので、1本や3本をモチーフとしたデザインのものがありました。
②「天狗などが持っている羽団扇」紋
変わり羽団扇 |
羽団扇 |
鷹の羽団扇 |
続いては天狗が持っている「やつで」という植物を表した団扇紋です。これにはやつで1枚で描かれたものがほとんどで、大きく放射状に広がったデザインが特徴です。
ちなみに「やつで」とはこの葉を差します。団扇紋にそっくりな形をしていますよね。
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③「戦場で指揮を示す為に用いた団扇」紋
唐団扇 |
軍配唐団扇 |
中陰唐団扇 |
そして、戦場において指揮を示すために使われたものをモチーフとした団扇紋です。
現代では、相撲の試合の場で審判が持っている団扇なのですが、想像つきますでしょうか?
ピーマンの断面のような形をしていますが、このタイプにも様々な種類が存在しています。
④「植物」×「団扇」紋
梶の葉団扇 |
団扇橘 |
団扇に違い茶の実 |
最後は植物と団扇を掛け合わせた団扇紋です。「梶の葉」「橘」「茶の実」それぞれ独立した家紋があるものですが、団扇自体でその形を形作ったり、中にモチーフを入れることで組み合わせて使用されました。
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「扇」を使った「扇紋」は似ている?
現代では夏の時期に団扇に加え、扇型の扇子がたくさん販売されていますが、かつての「扇」とはどのような存在だったのでしょうか?
団扇が神事に用いられていたように、現代とは全く異なる用途で使われているものが多数あります。
扇をモチーフにした「扇紋」の由来や意味合い、種類について下記の記事で詳しくご紹介していますので、合わせて読んでみましょう!
詳しくはこの記事をチェック!
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まとめ
現代でも夏の時期には必ずある団扇をモチーフとした「団扇紋」についてご紹介しましたが、いかがでしたでしょうか?
団扇紋には3種類の団扇を描いたものがあり、団扇自体は神事に用いられていたことがわかりました。
関連する「扇紋」も面白い紋ですので、是非合わせてチェックしてみてくださいね。
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