家紋というと日本的な印象がありますが、ヨーロッパにも「紋章」としてその家々のシンボルマークがありました。
その中でも有名な、ドイツのユダヤ人から始まったロスチャイルド家の紋章についてご紹介したいと思います。ロスチャイルド家の歴史と功績をあげた人物などについて見ていきましょう。
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目次
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世界最強財閥のロスチャイルド家とは?
ロスチャイルド家は元々ドイツ系ユダヤ人の5人の兄弟から始まりました。ロスチャイルドの発祥はドイツのフランクフルトで、ユダヤ人専用の集団居住地が原点です。
当主のマイヤー・ロスチャイルドは貸金業や両替商をしていたのですが、同じ古い小銭集めという趣味を持っていた名門貴族ヘッセン家のヴェルヘルム9世と知り合ったことが転機となります。
2人は統合し、マイヤー・ロスチャイルドはヨーロッパ各地に支店を作り、それぞれの支店を5人の息子たちに任せたのです。その後大成功し、現在でも世界最強財閥の家としてとても有名な家となったのです。
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ロスチャイルド家で功績を残した人物って誰?
ロスチャイルド家で功績を残した人物は、5人兄弟全員と言えるのではないでしょうか。それぞれの名前と任された国について見てみましょう。
- アムシェル(長男)…ロスチャイルド商会本店
- ソロモン(次男)……ウィーン
- ネイサン(三男)……ロンドン
- カール(四男)………ナポリ
- ジェームズ(五男)…パリ
この5人がそれぞれの地で活躍したことにより、ロスチャイルド家は世界一の財閥となることができたのです。必死の努力によって手に入れた功績ですが、元々ビジネスの才能も持っていたのでしょうね。
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ロスチャイルド家の家紋の意味を解説
紋章は1822年にオーストリア政府より男爵の称号と共に授けられたもので、盾の中にある5本の手は創設者であるユダヤ人の銀行家の息子たちを表しています。
盾以外にも馬や鷲などの生き物が描かれているとても賑やかな紋ですね。
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ヨーロッパの他の貴族の家紋もチェック
ロスチャイルド家の紋章についてご紹介しましたが、せっかくなので他のヨーロッパ貴族の家紋についてもチェックしてみましょう。
メディチ家の家紋
メディチ家は、ルネサンス期のイタリア、フィレンツェで政治家兼銀行家として支配し、後にトスカーナ大公国の君主となった有名な家です。
メディチ家の紋章には「金地に赤い数個の玉」が用いられており、時代と共に赤い玉の数が減っていきました。この紋章のデザインには2つの推測があり、1つはメディチ家が銀行家であったため貨幣や両替の測りのを分銅を表現しているのではないか?という説です。
それに対し2つめの説はメディチ(medici)は医者を表すmedicoの複数形であるため、赤い球が血を吸いだすための丸いガラス玉を意味しているのではないか?という説です。
個人的には前者の方なのではないか?と思うのですが、みなさんはいかがでしょうか?
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ハプスブルク家の家紋
ハプスブルク家の紋章には、「双頭の鷲」が用いられています。1つの体を共有し、2つの頭が付いた鷲で少、頭には象徴的な王冠をかぶり、見渡す先はそれぞれ東西と決まっています。東はアジア、西はヨーロッパを指し、この地域に渡る統治権を表現しました。
この双頭の鷲はハプスブルク家だけではなく、東ローマ帝国や神聖ローマ帝国などヨーロッパの国々で使用されているものです。
鷲は帝国の権威の象徴として扱われており、元々頭が1つの鷲の紋章だったところ、13世紀に東ローマ帝国のパレオロゴス王朝時代に「双頭の鷲」が紋章として誕生しました。様々な種類の双頭の鷲がありますが、ハプスブルク家のものは大概黒色となっています。
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まとめ
ロスチャイルド家の歴史と紋章についてご紹介しましたが、いかがでしたでしょうか?
日本にいるとなかなかヨーロッパの歴史に触れる機会がありませんが、調べてみると日本とはまた違う文化で面白いので、是非調べてみてくださいね。家紋には日本のもののイメージがありますが、ヨーロッパにも同じような文化がありますので、奥が深いですよ。
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