「玉ねぎの下処理」として、カットした後に水にさらす方法があることをご存知ですか?普段何気なく作業の中でやっていても、どれくらいの時間が良いのかイマイチわからない方も多いのではないでしょうか。
私も生で玉ねぎを食べる時は水にさらすようにしているのですが、切ってから料理に使うまでボールの中で放置、というのはどうやらデメリットがあるようなのです。一体どんなことなのでしょうか?
今回は、玉ねぎの下処理に必要な「水にさらす」時間の目安とポイントについてご紹介したいと思います。
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目次
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玉ねぎを水にさらす理由
スライスやみじん切りなど、その料理に合う切り方をした後は「水にさらす」のが玉ねぎの下処理必要な工程ですが、なんのためにしているのでしょうか?
まずはその基本的な理由から見ていきたいと思います。みなさんは普段どんな理由で玉ねぎを水にさらしていましたか?
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辛味抜き
玉ねぎには特有の「辛み成分」があります。加熱してしまうと気にならないですが、特に生でサラダなどにして食べる時には辛みを感じるものです。
辛み成分は「硫化アリル」という名前で玉ねぎの細胞の中に含まれているもので、カットする時目にしみたり涙が出たりすることの原因となっています。
玉ねぎがカットされることにより細胞が壊れ、空気中に飛び散ることによって目にしみるのです。この硫化アリルは水に溶けやすい性質を持っているため、水にさらすことで辛みが抜け出て食べやすくなるため、水にひたすという下処理が必要なのです。
ちなみに、辛み成分となっているこの硫化アリルは、血液をサラサラにしてくれる体にとって良い成分でもあります。「玉ねぎで血液サラサラ」と聞いたことがあるかもしれませんが、それは硫化アリルのおかげなのです。
辛み成分と考えると厄介な存在ですが、体に取り入れることで血液をサラサラにし、血栓ができるのを防いで動脈硬化や脳梗塞といった大きな病気を予防することにも繋がります。
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臭み・エグミ取り
また、玉ねぎにはツンとした香りやえぐみもふ組まれています。ツンとした香りの正体も硫化アリルで、えぐみを感じることは毎度ではないかもしれませんが、これも玉ねぎの特徴です。
臭みやえぐみを取るためにも、水にさらすことが大切なのです。
長時間さらすと栄養が流れてしまう
水にさらすことで辛み成分が抜け出て食べやすくなるとお話しましたが、長時間水につけたままにしてしまうと、体にとって有効な成分まで溶け出ることになってしまいます。
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栄養を流さない時間の目安
できるだけ必要な栄養成分を確保しつつ、辛みを抜くポイントを見ていきましょう。普段みなさんはどのくらいの時間、玉ねぎを水にさらしていますか?
5〜10分までにとどめること
カットしてから料理に使うまで長時間水の中に入れっぱなしにしてしまうこともあるかもしれませんが、有効な栄養成分をキープするためには、水にさらす時間を5〜10分に抑えるようにしましょう。
10分以上つけてしまうと辛み成分のみならず、その他の良い栄養素まで抜け出てしまい大変もったいないのです…!
栄養を摂りたいなら「空気にさらす」がおすすめ
辛み成分を抜くためには、水にさらすことを前提にお話してきましたが、辛み成分のみを抜く方法として「空気にさらす」手段もあります。
辛み成分となっている硫化アリルには揮発性があるため、切ってすぐに空気中に飛び始めます。ある程度の時間空気にさらしておくことで硫化アリルが抜けるので、栄養はそのままキープし、辛みを抜くことができるのです。
15分〜1時間さらすと辛味が抜ける
栄養のことを全く気にしないのであれば、15分〜1時間近く水にさらしておくとほとんど辛みを抜くことができます。
辛みを抜くことを優先にし、栄養は流れ出てもOKという時にはこのくらいの時間を目安に水にさらしてみましょう。
1時間というのはかなり長い時間ですが、料理する前に切っておいてつけておけば良いので意外と簡単にできます。
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まとめ
玉ねぎを水にさらす時間の目安や辛み成分についてご紹介しましたが、いかがでしたでしょうか?
特に生で食べる時には必須の下処理になりますが、ほかの有効な栄養素のことを考えると5〜10分が望ましいことがわかりました。
水にさらすと辛み成分は出るものの、必要な栄養素も流れ出てしまうメリットがありますので、空気にさらしたり電子レンジで加熱するといった手段を使って上手く調理してみましょう。
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