玉ねぎを調理したことのある方なら、一度は経験したことのある「玉ねぎが目に染みる」現象。できるだけ玉ねぎから顔を遠ざけてもツンとして染みることは多々ありますよね。
この現象、何が原因で起こるかご存知ですか?とある成分によって起きているのですが、なにか防ぐ方法はないのでしょうか?私も何度も玉ねぎに泣かされてきましたが、切り方のコツを掴めば泣かなくて済むようになりましたよ!
今回は、玉ねぎを切ると涙が出る原因と、それを防ぐ調理方法についてご紹介したいと思います。
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玉ねぎを切ると涙が出る原因
皮を剥いている時はなんてことないのですが、中身を切り出した途端に目にしみて涙が…そんな経験一度はしたことがあるのではないでしょうか。
これには、玉ねぎに含まれている成分が原因となっています。あまり聞きなれない名前なのでご存知ないかもそれません。早速見ていきましょう。
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硫化アリルによる刺激
玉ねぎによる涙の原因となっているのは、「硫化アリル」という成分です。これが目にしみたりツンとした香りの元なのですが、玉ねぎのほかにネギやニンニクにも含まれています。
玉ねぎを切ることにより空気中に揮発した硫化アリルが目に入り、涙を引き起こしているのです。目に染みるので厄介な成分ですが、実は硫化アリルは体に良い影響を持つ栄養成分でもあります。
「玉ねぎで血液サラサラになる」と聞いたことはないでしょうか?玉ねぎを食べることで血液がサラサラになり、動脈硬化や脳梗塞などの病気予防になるのですが、その効果をもたらせているのが「硫化アリル」なのです。
また、硫化アリルは強い抗酸化作用もあるためアンチエイジングにも効果的な成分です。体のサビである活性酸素と闘う働きがあり、体の劣化・老化を予防することができます。
そんな体にも良い成分が、なぜ目に入ることで涙が出てしまうのでしょうか?それは、自然な体の反射的反応なのです。
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粘膜を守るための体の反応
玉ねぎを切ると中にある硫化アリルが空気中にふわっと舞うわけなのですが、これが目に入ると人の体は「涙を流して洗い流そう」という指令が出ます。目の粘膜を守ろうとする体の自然な反応なのです。
涙を防ぐ方法
できるだけ涙を流さずに玉ねぎを調理したいですよね。玉ねぎによる涙を防ぐコツを4つご紹介します。
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よく切れる包丁を使う
とても意外なポイントなのですが、「よく切れる包丁を使う」ことで玉ねぎが目にしみにくくなります。というのも、硫化アリルは玉ねぎの細胞の中にあるため、切って細胞が破壊されることにより空気中に放出されます。
よく切れる包丁を使うと、できるだけ細胞を傷付けずに切ることができるので、中から出てくる硫化アリルの量を抑えることができるのです。
玉ねぎを冷蔵庫で冷やす
「使う玉ねぎを冷蔵庫で冷やす」ことです。涙の原因となる硫化アリルは揮発性があるので、温度が低いと飛びにくくなります。
皮を剥いたらラップに包み、野菜室より温度の低い冷蔵庫に入れましょう。ギリギリまで冷やしておくことが重要なので、取り出すのは切る直前にてください。
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水に漬けながら切る
また、「水に漬けながら切る」ことも涙を防ぐコツです。硫化アリルは揮発性があるほかに水に溶ける性質もあるので、水に漬けることで硫化アリルが溶け出します。
一つ気をつけることは、玉ねぎに含まれている良い成分も水に流れ出てしまうことになるので、浸しすぎには注意しましょう。10分程度に抑えることで有効成分を残すことができますので、それくらいを目安に漬けてみましょう。
レンジで温めてから切る
冷蔵庫で冷やすことをご紹介しましたが、「レンジで温めてから切る」ことでも涙を抑えることができます。
この方法の良いところは、レンジで加熱することである程度玉ねぎに火が通るので、その後の調理がスムーズにいくというところです。
冷蔵庫で冷やすのと同じくらい簡単にできますので、是非試してみてください。
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まとめ
玉ねぎを切ることによる涙の原因とその対処法についてご紹介しましたが、いかがでしたでしょうか?
涙の原因は玉ねぎに含まれる硫化アリルという成分によるものであることがわかりましたが、この成分は血液をサラサラにする健康に良い成分であることもわかりました。
空気中に揮発することで目に入り体が守ろうとする自然反応ですので、今回ご紹介した4つの対策で上手く玉ねぎを調理してみましょう。
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