長ネギには白い部分と青い部分がありますが、「青い部分はネバネバがついているから食べない」という方もいます。確かに正体が分からないと、野菜についているネバネバははんだか怪しい感じがしますよね。しかし!ネギのネバネバにはたくさんの栄養が含まれていて、食べないと勿体ない・・・!そこで今回はネギのネバネバの正体に迫ってみました!
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ネギの葉の透明ゼリー
ネギの葉の部分、青い部分を切ると、中からドロッとした透明なゼリーのようなものが出てくることがあります。正体を知らないとなんだか食べづらいこの物質ですが、正体は多糖類の複合体「フルクタン」というものなんです。
多糖類の複合体「フルクタン」
量に差はありますが、ネギ類は多少のゼリー状の物質を含んでいます。その中でも特にネギは成長の仕方によって花茎や葉の中にこのゼリー状の粘質物が集積しやすいのです。そして先述した通り、このゼリー状の粘質物をフルクタンといいます。フルクタンはあまり知られていませんが実はたくさんのすごい効能があるのです。
含まれている糖類
フルクタンは多糖類の複合体であるとご紹介した通り、様々な糖類を含んでいます。含まれる糖類の主なものとしては、シュークロース、フラクトース、グルコース、フラクトースオリゴサッカライド類の糖類があります。
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フルクタンのすごい効能
先ほどフルクタンには実はたくさんのすごい効能があると記載しましたが、実際にどのような効果が期待できるかをいくつかご紹介していこうと思います!
免疫細胞を活性化させる
フルクタンは腸管の中にある免疫細胞に作用することが分かっています。そのためフルクタンを摂取することで免疫調整機能が上がり、免疫細胞を活性化してくれるのです。
血糖値の上昇を抑える
フルクタンには血糖値の上昇を抑える効果が期待できます。また、ミネラルの吸収を促進する作用や血中のコレステロールを低下する作用、保湿作用や便通を改善する作用など様々な作用が含まれています。
加熱しても効果はそのまま
フルクタンの魅力はなんといっても加熱しても効果が変わらないということです。焼くとゼリーのようなネバネバとした状態が変化するのですが、フルクタンの効果は変わりません。通常野菜に含まれる成分は火を通すと性質が変わったり栄養が抜けてしまうものも多いです。しかしフルクタンは火を通すと状態が変化するだけで栄養は変わらないので、焼きネギなど調理しておいしく食べながらも、栄養も摂取することが可能なのです。
フルクタンは美味しさのあかし
フルクタンの魅力は栄養やその効果に限ったことではありません。おいしいネギにはフルクタン(ゼリー状の粘質物)がたくさん詰まっています。実はフルクタンはネギのおいしさの証の一つでもあるのです。
甘味がぎゅっと詰まっている
フルクタンは栄養も豊富なのはもちろん、ネギの甘み成分とも言われています。フルクタンはネギを冬の寒さの中でも凍らないように守ってくれる成分なので、冬に増えます。つまり冬のネギが甘いと言われているのは甘み成分であるフルクタンが増えるからなのです。また、果肉に粘りがあるため食感も美味しくなります。
熱が加わるととろりとした食感に
ネギは加熱調理で食べることも多いですが、フルクタンはどろどろとしたゼリー状の状態から、加熱するととろりとした食感に変化します。フルクタンが多いほど火の通りが早くなり、先述の通り甘みもグッと引き立ちます。また、乾燥していないので青い部分はもちろん白い部分も柔らかく、口当たりの良い食感となるのです。
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まとめ
今回はネギのネバネバの正体についてまとめてみました。正体が分からないと「野菜についているネバネバ」はあまりいい印象ではなく、食べないようにしてしまう気持ちも分かります。偉そうに説明してきた筆者ですが、最初はネバネバを洗い流そうと必死に洗っていたこともありました。しかしこの記事でも詳しく説明した通り、ネギのネバネバ=フルクタンは栄養満点なおいしさの証です!熱を加えても逃げない栄養なので、おいしく調理してたくさん食べましょう♪
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