ハラペーニョが黒くなるのはなぜ?腐ると変わるの?まだ食べられる?

とっても辛い唐辛子は、世界中でスパイスとして使用されている食材です。それぞれ、色や形が異なる唐辛子の中でも特に辛いことで知られているのがハラペーニョです。

このハラペーニョ、ある条件下に置かれると色が黒く変色するという特徴を持っていますが、黒くなったハラペーニョを見るとなんだか食べてはいけないように感じてしまう人も多いのではないでしょうか。

この記事では、

  • ハラペーニョについてもっと知りたい!
  • ハラペーニョが黒くなってしまう条件って?
  • 黒くなったハラペーニョは食べても大丈夫?

こちらについて詳しく解説していきます。

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ハラペーニョってなに?

どんな食べ物?

まずはハラペーニョについてです。ハラペーニョは青唐辛子の一種であり、主に南米などで親しまれています。

特にメキシコでは、ハラペーニョを原料として作られた調味料がたくさんあり、様々な料理にかけたり、まぶしたりとその用途は多彩です。

日本でも洋食店にはタバスコが常設されていることが多いですが、このタバスコには色が異なる赤と緑の2種類が存在することをご存じでしょうか。

わたしたちが日頃よく見かける赤色のタバスコは別名ペパーソースと呼ばれており、原料として塩とお酢、唐辛子が使用されています。

一方で緑色のタバスコは別名ハラペーニョソースと呼ばれており、原料にハラペーニョと酢、塩などが使用されています。

ペパーソースと比べるとハラペーニョソースの方が辛さがマイルドに仕上がっているため、辛いものが苦手な人でも楽しみやすくなっているのも特徴ですね。

スコヴィル値とは?

辛い食べ物を紹介するテレビ番組などで、スコヴィル値という言葉を聞いたことはないでしょうか。

スコヴィル値とは、簡単に言うと唐辛子に含まれている辛味成分「カプサイシン」の量を元にした、辛さを測る単位のこと。

基本的にはスコヴィル値が高ければ高いほどより辛いということになります。

例をあげると、日本料理でも使用する機会の多い「鷹の爪」のスコヴィル値は約50,000と言われていますが、世界一辛い唐辛子として有名な「ハバネロ」のスコヴィル値はなんと30万オーバーとなっています。

なお、今回紹介しているハラペーニョのスコヴィル値は2,500から8,000程度と控えめとなっています。

どんな料理に使うの?

ハラペーニョのスパイシーサラダ

ハラペーニョは、火を通さずに生のままでも食べることが出来る唐辛子です。そのため、パプリカやズッキーニなどの色とりどりの野菜と合わせるとスパイシーなサラダとして仕上げることができます。

自家製のオリーブオイルを掛けたハラペーニョのサラダは、ビタミンはもちろんカプサイシンによる発汗作用によって代謝がよくなるため美容にも最適なメニューの一つと言えます。

ハラペーニョのピクルス

生のハラペーニョを使用して作るならピクルスもおススメ!ヘタを切り落として輪切りにしたピクルスを瓶に入れ、酢・水・塩・砂糖を沸騰させたものを注ぎましょう。

冷めないうちに蓋をし、2日間ほど保存すればシャキッとした食感の残る美味しいピクルスの出来上がりです。

栄養は?

ハラペーニョ100gあたりに含まれている栄養素は以下の通りです。

  • エネルギー:29kcal
  • たんぱく質:0.91g
  • 脂質:0.37g
  • 炭水化物:6.5g
  • 食物繊維:2.8g

エネルギーが控えめなのも嬉しいですが、食物繊維が豊富に含まれているのも特徴です。食物繊維は適量を摂取することで腸内環境を整え、便秘の解消に繋げることができる大切な栄養素としても知られています。

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黒くなるのはなぜ?

急激な寒さによる影響

冷蔵庫に保存しておいたハラペーニョを取り出してみると、色が真っ黒になっていて驚いた人も多いのではないでしょうか。

一見すると腐ってしまったようにも思いがちですが、安心してください。

実はハラペーニョが黒くなってしまった原因は、急激な寒暖差による影響を受けたことによるものなのです。

アントシアニンが出ているだけ

ハラペーニョには、アントシアニンと呼ばれるポリフェノールの一種が含まれていますが、急激な寒さに当たることでアントシアニンが反応しハラペーニョ自身の色を黒くしてしまうのです。

特に体にわるいというわけではない

アントシアニンによってハラペーニョが黒くなったからと言っても、体に悪影響を及ぼすことはありません。安心して食べても大丈夫ですよ。

アントシアニンの効果

アントシアニンには、眼に対する病気を予防する効果があると言われています。

具体的には、アントシアニンに含まれる抗酸化作用は、ものがぼやけて見えてしまう病気である白内障の発生を予防する効果が期待できます。

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まとめ

 

この記事をまとめると

  • ハラペーニョは、主に南米で食べられることの多い青唐辛子の一種
  • 青唐辛子の中でもハラペーニョはそれほど辛さはなく、辛さを示すスコヴィル値も2,500から8,000程度となっている
  • ハラペーニョは冷蔵庫に保存しておくと色が真っ黒になってしまうことがある
  • ハラペーニョに含まれるアントシアニンが寒さに反応しているもので食べても全く問題はない

いかがだったでしょうか。

冷蔵庫に入れたハラペーニョが黒くなっていたら思わず驚いてしまいますが、食べても全く問題はありません。黒い色が気になる場合は、炒め物などに使用するのもおすすめですよ。

この記事がみなさんの参考になれば幸いです。

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