お正月、いかがお過ごしでしょうか。今年は行動制限の無いお正月ということで親戚同士で集まって美味しい食事を囲んでいる方も多いのではないでしょうか。
中には縁起物の伊勢海老を奮発したご家庭もあるかもしれません。そこで今回は…
- 伊勢海老とは?
- 伊勢海老の保存方法・保存期間
- 伊勢海老の解凍方法・食べ方
余ってしまった時の対処法などについて知って頂けたらと思います。
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目次
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伊勢海老とは?
まずは伊勢海老の特徴について知っていきましょう!
伊勢海老の由来
伊勢海老の名前の由来は所説あり、実ははっきりとした由来がないのが実情のようです。
古書『大和本草』には「此の海老、伊勢より来る故、伊勢海老と号す」と記載されています。当時の都、京都には伊勢産物が多く出回ったことにより、地名からちなんだようです。
また伊勢海老のカブトが甲冑に似ていることから「いせい(威勢)のよい海老」が短縮され、「いせ海老」と呼ばれるようになった説や、伊勢海老は産卵期、磯に多くいるため「いそえび」が訛って「いせえび」となった説もあります。
伊勢海老の特徴
伊勢海老の特徴と言えば海老には珍しい太く長い触角と硬い殻で覆われた無骨な頭部と付け根の付近についた無数のとげ、そして堂々とした存在感ある大きさではないでしょうか。
体型は太い円筒形で、普通の海老とは比べ物にならないほど大きく太く、頭部を中心に鋭利なとげを有し、全身が暗赤色です。 通常のエビ類の触角は補足しなやかに曲がるものが多いですが、イセエビの第二触角は太く、頑丈な殻に覆われています。 長い各条の第二触角の根元に発音器があり、威嚇音を出すことで身を守っています。
旬・主な産地
- 旬の時期:11月~翌年3月
- 主な産地: 三重県、千葉県、和歌山県、静岡県、徳島県
伊勢海老は一年中流通している感じがしますが、漁期は10月~翌年4月までと決められており、これは伊勢海老の産卵期が5月から8月であり、種を守るための制限なのです。近年乱獲が横行していることもあり、対策を講じるのは大事なことですね!
また伊勢海老については、禁漁期間が三重県漁業調整規則第35条で禁止期間が5月1日~9月30日までと決められています。
味の特徴
甘エビなどと比べ、伊勢海老の味は非常に淡白であり、ハサミの部分と体の部分では食感と味に違いがあるので二度楽しむことができます。
また伊勢海老は口当たりがまろやかで濃厚な旨味があり、殻は美味しい出汁が出ます。生で食べても加熱して食べても美味しいので、どんな料理にも適しています。
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伊勢海老の保存方法・保存期間
伊勢海老はあの大きさなので、食べきれずに残ってしまうことがあると思います。そんな時の保存方法や保存期間の目安を知って頂ければと思います。
活きた伊勢海老の消費期限
消費期限:到着日を含め2日間
活きた状態の伊勢海老の消費期限は到着日を含め2日間です。活きている、つまり生ものですので出来るだけ早い消費をお願いします。
刺し身にする場合
伊勢海老を美味しく召し上がるならやはり刺身ではないでしょうか。鮮度の良い状態の伊勢海老の刺身はとても美味しいです。
活きた伊勢海老は基本的に海水に入って到着します。 生き物ですので酸素が必須ですが到着後放置してしまいますと酸素が無くなってしまいますので、刺身で召し上がりたい方は容器に十分冷やした氷水に伊勢海老を入れ、活け〆状態にして冷蔵庫で保存してください。 そうすることで次の日も刺身で召し上がれます。
生冷凍する方法
賞味期限:約20日間
中には数が多く食べきれないという場合があるかもしれません。伊勢海老は活きた状態でも保存が可能です。
活きた伊勢海老を氷水で〆た後、空気を通しにくいラップで全体を5重に巻いて、伊勢海老が空気に触れない状態にし冷凍庫で保存します。
生で冷凍保存した場合、解凍後は必ず加熱調理してお召し上がりください!!
ボイル後に冷凍する方法
賞味期限:約20日間
伊勢海老をボイルした後、十分に冷えた氷水に伊勢海老を入れ20分程度冷やします。粗熱が取れたら水分を拭き取り生冷凍と同じくラップで5重に巻いて伊勢海老が空気に触れないようにし、冷凍庫で保存します。
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伊勢海老の解凍方法・食べ方
冷凍した伊勢海老の解凍方法と美味しい食べ方についてご紹介します!
解凍方法
解凍は流水解凍を15~30分程度行って下さい。
冷蔵庫に入れてゆっくり解凍するでもいいのですが、伊勢海老や蟹などの甲殻類は解凍状態で長時間放置しますと 「黒変」 という殻や伊勢海老の身の部分、ミソなどの一部が黒くなる現象が起きてしまいます。
傷んでいるわけではないのですがやはり見た目は良くないので出来る限り避けたい現象です。素早く流水で解凍すると良いでしょう。
伊勢海老の茹で方
活きた状態の伊勢海老であればお刺身がおすすめなのですが、冷凍して日にちが経っている場合はお刺身などの生食はあまりおすすめできません。しかしボイルや調理でも伊勢海老は十分美味しく頂けます!
- 伊勢海老が丸ごと茹でられる大きさの鍋にたっぷりの水を張り3%相当の塩を入れて火にかけます。沸騰したら1尾ずつ入れ、全部入れたら中火で15分茹でます
- 取り出したらざるにあげ、水を切りながらそのまま冷まします
- ある程度冷めたら、頭と尾の間に包丁を殻の内側に沿って入れ、ねじって身を取り出します。カニスプーンなどで剥がしながら身を取り出しても良いです
- 食べやすい大きさにぶつ切りにし、盛り付けたら完成です
電子レンジで調理できる?
実は伊勢海老は手軽にレンジで調理が可能です。
- 伊勢海老が冷凍の場合は事前に流水解凍しておいてください
- 伊勢海老を耐熱容器や耐熱皿に乗せ、伊勢海老になるべくラップが当たらないようにふんわりとラップをかけます
- 200g程度の伊勢海老の場合600Wで約3分半ほど加熱します、加熱時間は大きさやワット数により異なりますので様子を見ながら行ってください
- 加熱後は大変熱くなっていますので取り出す際は気を付けてください!加熱すると白いアクが表面に付くのでキッチンペーパーなどで拭きとります
- はさみを使ってしっぽ側から縦半分に割るように切ります、殻がとても固いのでゆっくり切っていってください
- 二つに割って身が白くなっていれば食べ頃です。まだ透明な部分が残っていた場合は数秒加熱してください
味噌汁に
伊勢海老は海老なので味噌汁などの汁物にすると大変良い出汁が出て美味しいです!
- 流水解凍した伊勢海老の頭と殻は、水で軽く洗っておきます。海老の触角が長くて鍋に収まらない場合、キッチンばさみで切り落とします
- 新鮮な海老の場合は殻はそのままで構いませんが、少し時間が経っている場合、くさみ防止に分量外のお湯をさっとかけて湯通ししておくと良いです
- 鍋に水、伊勢海老の頭と殻を入れ強火にかけます。途中、裏と表を返すようにすると海老の出汁が出やすいです
- 沸騰したら強めの中火に火力を落とし、だしの素・酒を加えて15~20分ほど煮込みます
- あくが出るので、丁寧にその都度取り除きます
- 味噌を溶きながら加え、よく混ぜたら完成です。水分の飛び方によって味の濃さが変わりますので、ご家庭でお好みの味に調節して下さい
まとめ
この記事をまとめると
- 伊勢海老の旬の時期は漁期に合わせた11月~翌年3月で、禁漁期間が三重県漁業調整規則第35条で禁止期間が5月1日~9月30日までと決められています
- 伊勢海老の味は非常に淡白で、ハサミの部分と体の部分では食感と味に違いがあるので二度楽しむことができ、口当たりがまろやかで濃厚な旨味があり、殻は美味しい出汁が出ます
- 活きた伊勢海老の消費期限は到着日を含め2日間、活き伊勢海老の丸ごと冷凍・ボイル冷凍ともに賞味期限は約20日間です
- 生で冷凍保存した場合、解凍後は必ず加熱調理してお召し上がりください!!
- 伊勢海老の解凍方法は流水解凍を15~30分程度行って下さい、長く解凍を行うと「黒変」が起き見た目が悪くなってしまいますので注意が必要です
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