ハヤトウリのアク抜きを忘れたけど食べられる?食中毒になる?

日本では昔からさまざまな野菜が栽培されて、私たちの食卓に彩りを与えてくれていますよね。中でも鹿児島が発祥と言われるハヤトウリは、低カロリーで体にも優しい野菜として知られています。

生食するとえぐみのあるアクが含まれているハヤトウリにとって、アク抜きはとても大切。抜き忘れると場合によっては食中毒症状が発生することも…。

この記事では、

  • ハヤトウリはこんな特徴をもった野菜
  • ハヤトウリのアク抜きを忘れたらどうすればいい?
  • ハヤトウリの適切なアク抜き方法

こちらについて、詳しく解説していきます。

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ハヤトウリとは?

まずはハヤトウリについて簡単に説明していきます。

こんな植物

学名 Sechium edule 
科・属名 ウリ科・ハヤトウリ属
原産地 熱帯アメリカ
開花期 9~10月
収穫期 9月末~11月中旬
別名 千成瓜(センナリウリ)

ハヤトウリは、メキシコ南部から南米北部を原産地とするウリ科の野菜です。比較的暖かい地域を好み、日本でも沖縄や鹿児島などの気候が温かい地方で生産される特徴を持っています。

日本では大正時代に鹿児島県に持ち込まれたのちに全国へと広まったという歴史を持っていることから、薩摩隼人にちなんで「隼人瓜(ハヤトウリ)」と名付けられました。

ハヤトウリは毎年9月から10月の間に開花、同じく9月から11月に収穫の時期を迎えます。

特徴

ハヤトウリは一度に100個以上の実を一度に付ける特徴から、別名「千成瓜(センナリウリ)」とも呼ばれています。

一度収穫したあとは、長期間の保存が可能になっていることも特徴の一つで他の野菜と比べると貯蔵性に優れていると言えるでしょう。

栄養は?

ハヤトウリに含まれている栄養素として代表的なものは以下の2つです。どちらも体にとって大切な恵要素であるにも関わらずハヤトウリ自体のカロリーは控えめなのも嬉しいですね。

食物繊維

便秘の解消にもってこいの栄養素である食物繊維は、水に溶けやすい水溶性と水に溶けにくい不溶性の2種類が存在します。

ハヤトウリには不溶性の食物繊維が多く含まれていて、適度な摂取は腸内の便の量を増やして腸のぜんどう運動を刺激、結果として便秘の解消効果が期待されます。

注意点としては、不溶性の食物繊維のみを取りすぎると水分が吸収され便が硬くなってしまい、逆に便秘を悪化させる可能性もあるということ。

この場合は、水溶性の食物繊維も同時に摂取したいですね。水溶性食物繊維は、ライ麦などの穀物や納豆・インゲンなどの豆類から多く摂取が可能です。

カリウム

ハヤトウリに含まれるカリウムは、塩分の過剰摂取が起こりがちな現代人にとって無くてはならない栄養素の一つです。塩分を摂りすぎると体がむくみやすくなりますが、カリウムの摂取によって余分な塩分を体外への排出を促す効果があります。これによって、むくみ解消に繋げることができるのです。

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ハヤトウリのアク抜きをしないと?

ハヤトウリには強いアクが含まれていてそのまま食べてもえぐみが強く美味しくありません。また、えぐみの他にも生食のリスクが存在します。

食中毒のリスクが

ハヤトウリには「ククルビタシン」と呼ばれる成分が含まれていて、この成分は嘔吐や下痢などの食中毒症状を引き起こす可能性があると言われています。

ククルビタシンとは?

ククルビタシンとは、ハヤトウリなどのウリ科の植物に含まれているステロイドの一種です。栽培の過程で野菜にストレスがかかると発生しやすい成分と言われており、特徴の一つとして苦みの多い野菜に発生しやすくなっています。

ハヤトウリ以外では、やはり瓜科の野菜であるゴーヤなどが有名です。

かならず生じるわけではない

ハヤトウリを生食すると必ず食中毒症状が発生するわけではありませんが、スーパーなどで売られているものよりも家庭で栽培されたものの方がククルビタシンが発生しやすい傾向にあります。

そのため、家庭で栽培したハヤトウリは出来るだけアク抜きをしてから食べるようにしたいですね。

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ハヤトウリのアク抜き方法

料理

ハヤトウリのアク抜きは、基本的に皮を剥いてから行います。ここでは、具体的な手法を解説します。

準備するもの

ハヤトウリ、ピーラー、食塩、熱湯

手順

  1. ハヤトウリの皮をピーラーで剥く
  2. 皮を剥いたハヤトウリを適当な大きさに切る
  3. 沸騰したお湯にハヤトウリを入れて塩を入れる
  4. 沸騰したら2分間茹でる
  5. しっかりと水洗いする

こうすることで、ハヤトウリの強いアクを取り除いて、とても食べやすくすることが可能です。

なお、ハヤトウリは素手で触ると手が荒れることがあるため必ずゴム手袋を着用して作業を行うようにしましょう。

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まとめ

 

この記事をまとめると

  • ハヤトウリは南米のメキシコを原産とするウリ科の野菜で、日本には鹿児島県から広がった経緯がある
  • ハヤトウリには、強いアクのある成分である「ククルビタシン」が含まれており生食すると食中毒症状が出ることがある
  • 塩を入れた熱湯に皮を剥いたハヤトウリを2分間茹でるだけでククルビタシンを取り除くことができる

いかがだったでしょうか。

ハヤトウリのシャキシャキとした食感は、一度味わうとクセになる味です。カロリーも低く、食欲がない時も食べやすい野菜なので是非一度試してみてくださいね。

この記事がみなさんの参考になれば幸いです。

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