花咲ガニの味はまずい?美味しい?食べ方は?味噌汁?値段は?食べられる場所は?

『花咲ガニ』というカニを知っていますか?北海道の根室を中心に北海道の東部の限られた地域でしか獲れないめずらしいカニなので見たことがない人が多いかも知れませんね。甲羅が硬く鋭いトゲがたくさんあるため、解体には少し注意が必要ですが苦労して取り出した身は濃厚な旨味と深い甘みがあり絶品です。今回は

  •  花咲ガニの特徴
  •  花咲ガニが食べられる場所は?
  •  花咲ガニの味の特徴・評判
  •  花咲ガニの食べ方
についてご紹介いたします。

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花咲ガニの特徴

花咲ガニは北海道の根室周辺の地域でしか獲れず、収穫量にも制限があるため稀少で地元以外に出回ることはほとんどありません。濃厚な旨味と甘みが強い身だけでなく、ミソや内子、外子も珍味として食べられています。

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花咲ガニとは?

学名 Paralithodes brevipes
和名 花咲蟹
別名 コンブガニ
分類 エビ目・ヤドカリ下目・タラバガニ科

花咲ガニは成長しても甲幅、甲長ともに15cm程度までしか大きくなりません。同じヤドカリ下目に属するタラバガニと比べると小さいですが、甲羅と脚にあるトゲはタラバガニよりも鋭く硬いです。

また、同じ『カニ』と名前に付く ズワイガニや毛ガニには脚が8本とハサミが2本の10本なのに対して、花咲ガニやタラバガニは脚が6本とハサミが2本の8本しかありません。 これは、花咲ガニやタラバガニは『カニ』と名前に付くものの、ヤドカリの仲間だからです。

花咲ガニと呼ばれるようになったのは、北海道の東端にある花咲半島で多く獲れたことが由来になっているという説や、生きているときは茶色に近い色なのに茹でると真っ赤に染まり花が咲いたように見えることが由来になっているという説があります。別名のコンブガニは花咲ガニは天然の昆布が生息する地域で、良質な昆布を食べて育つことことから漁獲地周辺では『コンブガニ』と呼ばれることがあるそうです。

  • エビ目の中にカニ下目とヤドカリ下目がある
  • カニ下目はズワイガニ・毛ガニ・ワタリガニなどで脚が8本、ハサミが2本の10本
  • ヤドカリ下目は花咲ガニやタラバガニで脚は脚が6本、ハサミが2本の8本
  • エビ目の中のカニ下目とヤドカリ下目以外はエビ。伊勢海老・車海老・ザリガニなど

花咲ガニの旬・産地

花咲ガニは北海道の襟裳半島から根室半島にかけての太平洋側と根室半島のオホーツク海川に生息しています。釧路港や花咲港が主な水揚げ場所です。近年は自然保護対策のため漁獲時期・漁獲できるサイズが制限されているので、漁獲量自体が少なく、ほとんどが北海道内で消費されます。

  • 漁獲時期:4〜9月
  • 漁獲できるサイズ:甲長8cm以上のオス
  • 漁獲量:年間100t〜300t

花咲ガニの値段

カニの値段は漁獲量や大きさによって異なります。カニの値段は大きいほど高くなるため花咲ガニも大きいものほど値段が高くなります。相場は1kg当たり6,000〜8,000円程度です。

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花咲ガニが食べられる場所は?

花咲ガニは収穫量が少ないため漁獲地や北海道内で消費され、その他の地域で市場に出回ることはほとんどありません。花咲ガニを食べたいなら漁獲時期に漁獲地まで行くのが確実です。

釧路

釧路市は北海道東部の太平洋沿岸にある地域で新千歳空港からは一般道で約300km。高速道路を通れば約260kmです。長距離ではありますが、道中にはメロンの産地である夕張や、十勝エリアなど観光スポットが点在しています。

根室

根室半島は花咲ガニの生息地です。新千歳空港からは釧路を越えてさらに東へ進みます。新千歳空港からの距離は一般道で約420km。高速道路で約380kmです。かなり距離があるので、釧路にあるたんちょう釧路空港や中標津にある根室中標空港まで空路で行くのがおすすめです。

通販で買える?

花咲ガニは漁獲地以外の市場にはほとんど出回りません。しかし、釧路や根室は新千歳空港からもかなり離れているためわざわざ花咲ガニを食べに行くのは旅費も時間も体力も必要なので諦めてしまうかもしれませんね。ですが、北海道まで行かなくても販を使えば自宅にいながら花咲ガニを食べることができます。また、ふるさと納税で根室に寄付をすると返礼として花咲ガニがもらえることがあるので、チェックしてみてくださいね。

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花咲ガニの味の特徴・評判

カニも種類によって味や風味、食感が違います。例えば、タラバガニは大きくて食べごたえがあり、ズワイガニは柔らかくて旨味が強く、怪我にはカニ味噌が豊富と言われています。ここでは、花咲ガニの味の特徴を解説します。

味の特徴

花咲ガニは、脚が太く短いのが特徴です。そのため、身が太く食べごたえがあります。油分が多く濃厚で甘みが強いのが特徴で、カニ味噌だけでなく、外子や内子も珍味として食べられています。

味噌は美味しい?

花咲ガニは焼いたり、茹でたりして食べるだけでなく、味噌汁にすると濃厚な旨味が溶け出して絶品です。

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花咲ガニの食べ方

花咲ガニは甲羅が硬く、鋭いトゲが全身にあるため解体には苦労します。初めて花咲ガニを食べる人はうまく解体できず身をボロボロにしてしまうことがあるので、花咲ガニの解体方法とさばき方をまとめました。トゲでケガをしないように軍手をするようにしてくださいね。

美味しい花咲ガニの特徴

身もミソもおいしいと言われている花咲ガニでも選び方を失敗すると身がスカスカでおいしくないことがあります。おいしいカニを見分けるときには脚の硬さと重みを確かめてください。

  • 脚の硬さ:カニは脚が硬いほうがおいしいと言われています。脚が柔らかいものは脱皮したばかりなので身が詰まっていません。しかし、漁港では直接触って硬さを確認するのは嫌がられることがあります。そのときには甲羅の汚れ具合をみてください。きれいすぎる甲羅は脱皮したばかりの可能性があります。少し汚れているものを選ぶのがおすすめです。
  • 重み:ずっしりと重いほうが身が詰まっています。大きくても軽ければ身がつまっていないためおいしくありません。通販などで直接見れないときには重量表をチェックして大きさや重さを確認してください。

花咲ガニの解体方法

①花咲ガニの殻が柔らかい間接部分にハサミを入れて脚とハサミを切り離す。

②ふんどし(まえかけ)部分に親指を入れて取り外す

③ふんどしを外した部分にから甲羅の付け根に親指をかけて甲羅を外す。

花咲ガニのさばき方

①脚のトゲがない下の部分にハサミを入れる。逆側にもハサミを入れる

②脚の上下を持ち殻を外す

③胴の真ん中にハサミを入れて2つに割る

④脚のところからハサミを入れて細かく割っていく

味噌の食べ方

花咲ガニのミソはコクが深く濃厚で毛ガニを超えるほどおいしいと言われています。毛ガニよりも若干緩めなのが特徴で、シンプルに茹でて食べるのがおいしいそうです。

花咲ガニの味噌汁とは?

根室など北海道の東側の地域ではカニを入れた味噌汁のことを 『てっぽう汁』 と呼びます。古くから漁港のある地域で漁師料理として食べられていた料理で、箸でカニの足をつついて食べる様子が鉄砲に弾を詰める仕草に似ていることが由来になっていると言われています。

濃厚なコクがある花咲ガニで作る鉄砲汁は絶品です。

まとめ

『花咲ガニの特徴や味、食べられる場所』についてご紹介しましたが、いかがでしたでしょうか?

この記事をまとめると

  • 花咲ガニは濃厚な旨味と甘みが強いのが特徴
  • 漁獲量が少ない稀少なカニでほとんどが北海道で消費されている
  • 北海道以外に住んでいても通販やふるさと納税の返礼品で手に入れられる

花咲ガニは漁獲量の少ない稀少なカニで本州ではあまりお目にかかる機会がありませんが、硬い殻と鋭いトゲで覆われた身は濃厚な旨味と強い甘みがあり人気があります。1度は食べてみたいですね。

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