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ラクレットチーズをご存じですか?テレビアニメ「アルプスの少女ハイジ」の食事場面で出ていたチーズとも言われています。そのラクレットチーズは、独特の強い香りが特徴でもあります。食べたいけれど、臭いが苦手という方も少なくないのではないでしょうか?そこで、今回は、ラクレットチーズの紹介と臭みを消す方法についてまとめてみました。ぜひ、辛口の白ワインと一緒にラクレットチーズを楽しんでみてくださいね。今回は、
- ラクレットチーズとは
- ラクレットチーズは臭い?
- ラクレットチーズが腐っている?
- ラクレットチーズの食べ方・保存方法
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目次
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ラクレットチーズとは
ラクレットチーズとは?
ラクレットとは、フランス語由来で「ラクレ(lacré)」=「削る」という意味があります。フランス、スイスの伝統的なチーズです。ラクレットは、牛乳製のチーズで、非加熱圧搾タイプ(セミハード)に分類されます。直径は30㎝ほどあり、表皮は茶色で独特の香りがします。かつては、アルプスの長い冬の時期に食べる保存食として親しまれていました。一般的には、暖炉にかざしてチーズを溶かし、削り取ってパンやソーセージ、ジャガイモなどの野菜にかけて食べられています。
ラクレットチーズの歴史
チーズを溶かして削る食べ方は、16世紀ごろには広まっていたようです。スイスのValais(ヴァレー)という山々で作られていたのが、1874年に「ラクレット」という名前がつけられました。そして、隣国のフランスではサヴォア地方で作られるようになったようです。その後、19世紀後半に、世界的にラクレットチーズが知られるようになりました。
製造方法・主な産地
ラクレットチーズの製造方法は、ミルクを温めて乳酸菌とレンネットという凝乳酵素を加えます。乳蛋白が固まり、そこから乳清(ホエイ)を除去します。表面に「モルジュ液」という菌液を数回振って、熟成させます。そうすることで、特有の菌がつき、茶褐色に変化し、独特の強い香味が形成されていきます。
主な産地は、スイス全土とフランスのアルプス山脈の周辺地域です。特に、スイス南部のヴァレー州で作られる「ラクレット・デュ・ヴァレー(Raclette du Valais)」は、無殺菌乳が使われ、高品質のラクレットとして有名です。
味の特徴
ラクレットチーズの味は、マイルドでやさしい味わいなのが特徴です。そのまま食べるよりも、加熱して溶かして食べることで独特の香りが増します。スイス産とフランス産を比較すると、フランス産の方がマイルドだと言われています。
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ラクレットチーズは臭い?
臭いの特徴
チーズに対する臭いは人によってかなり違うようです。SNSでは、「ラクレットチーズは強烈に臭い!」というコメントも目立ちます。ところが、実は、原産国の違いによって臭いの強さも異なるようです。ちなみに、本場スイス産のラクレットチーズは、日本産とは比べ物にならないほど臭いとか。チーズ独特の臭いが苦手な方は、国産のラクレットチーズを探すといいかもしれません。
ラクレットチーズが臭い原因
熟成中に洗う回数が多いほど、外皮の柔らかさ・粘り気とともに臭いも増します。ミルクを発酵させて作るラクレットチーズは、乳酸菌などが生きているため保存中も発酵・熟成が進み、徐々に臭いも強くなっていきます。どうしてもチーズの臭いが苦手な方は、室内でラクレットチーズを焼く場合は、換気をしながら焼きましょう。
臭い取りの方法
本場であるスイスのアルプス地方では、ラクレットチーズ用のスパイスが販売されています。ガーリック、カレー粉、胡椒などの香辛料の他に、ハーブも有効的です。臭いが苦手と言う方は、タイム、ローズマリー、セージ、オレガノなど、好みのハーブで試してみてはいかがでしょうか。
加熱すると臭いが和らぐ?
それでも臭いが苦手・・・という方は、シチューの隠し味として使ってみましょう。シチューの他にも、カレーやミートソースに少し加えることで、コクが増して美味しくなります。または、ミートパイ、チーズパイなどのように、パイ生地で包んでホットサンドして食べるのもおすすめです。パイ生地の代わりに、餃子の皮や春巻きの皮で包み、焼くor揚げることで臭いが和らぎます。加熱することで臭いが和らぐと言われています。
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ラクレットチーズが腐っている?
ラクレットチーズの賞味期限
賞味期限は、あくまで「美味しく食べられる期間」です。そもそもチーズは発酵や熟成をして食べるものなので、腐るイメージはあまりなく、その期間を過ぎても食べることはできます。心配な方は、冷蔵保存で2~3ヶ月を目安に食べきりましょう。商品ラベルに記載されている期限を参考にしてみてくださいね。
ラクレットチーズが腐る原因
賞味期限を過ぎると、味は劣化する可能性がありますが、すぐに腐ることはありません。しかし、開封後、時間が経ってから食べる場合は、「雑カビ」が生えることがあります。特に、常温で放置しておくと、脂肪分が溶け、菌の繁殖が進み腐りやすくなります。腐りにくくするためにも、冷蔵もしくは冷凍保存での保存がおすすめです。もし、雑カビが生えてしまったら、セミハード・ハードタイプのものであれば、カビの部分を大きく切り取ってから食べるようにしましょう。
腐っている状態の見分け方
腐っているかどうかの見分け方は、
・酸っぱい味がする
・購入時の状態と見た目が明らかに違う(ヌメリがあるなど)
・購入時と明らかに違う臭いがする(刺激のあるアンモニア臭など) など
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ラクレットチーズの食べ方・保存方法
おすすめの食べ方
「ボイル野菜にチーズをかける」で、シンプルにラクレットチーズの味を楽しみましょう。
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ジャガイモなどの好きな野菜を茹でる
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野菜を一口大に切る
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ラクレットチーズを具材にかけて焼く
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具材は、 バゲット、ジャガイモ、ブロッコリー、カリフラワー、カボチャ、アスパラ、トマト、セロリ、ピクルス、きのこ、生ハム、ベーコンなど。他にも好きな食材なら何でもOKです。フライパンでできますが、大人数で楽しむ場合は、ホットプレートを使うと便利です。アクセントにブラックペッパーなどをふりかけるのもいいですね。
ラクレットチーズはすぐ固まる?
焼いたチーズはすぐに固まってしまいます。食感や風味を楽しむためにも具材にかけたら温かいうちに食べるのがおすすめです。
ラクレットチーズの保存方法
冷蔵保存は約3週間、冷凍保存は3ヶ月ほど可能です。冷蔵保存の場合は、他の食品からの臭い移りを防ぐために、ラップで包み、密閉容器に入れるなどして保管しましょう。
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まとめ
今回は、ラクレットチーズについてまとめてみました。
この記事をまとめると
- ラクレットチーズは、フランス、スイスの伝統的なチーズ
- 牛乳製のチーズで、非加熱圧搾タイプ(セミハード)に分類される
- 発酵・熟成が進むと臭いが強くなる
- 加熱すると臭いが和らぐ
- 保存期間の目安は、冷蔵保存で3週間、冷凍保存で3ヶ月
加熱してこそ魅力がアップするラクレットチーズ。ぜひ、辛口の白ワインと一緒に楽しんでみてくださいね。
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