トリュフアレルギーの症状は?食物アレルギーが出た時の対処法は?

フォアグラ、キャビア、そしてトリュフは世界三大珍味として名高い高級食材ですが、意外に食べた事があるという方は多くないかもしれません。

そんな高級食材のひとつである「トリュフ」ですが発症例は少ないながらも実はアレルギーを引き起こす可能性がある食材なのをご存じでしょうか?そこで今回は…

  • トリュフとは
  • トリュフアレルギーとは
  • 食物アレルギーが出た時の対処法は?
  • トリュフアレルギーはきのこアレルギー?

意外と知らないトリュフアレルギーについて説明したいと思います。最後までお付き合い頂けますと幸いです。

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トリュフとは

食材としてトリュフを知りましょう。

トリュフは野菜?

トリュフは実はきのこの一種です。

  • 塊状のきのこの一種で「セイヨウショウロ(西洋松露)」というキノコです
  • きのこの一種ですが、生えたりではなく山林の土中に埋まっています
  • 主な産地:フランス・イタリア
  • 人工栽培も安定しておらず採れる場所も限られているため、高値で取引されており、その希少性から「黒いダイヤ」と呼ばれることもあります
  • トリュフは大まかには黒トリュフと白トリュフに分けられます

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トリュフアレルギーとは

トリュフアレルギーに限らず、食品にタンパク質がある限りどの食品でも食物アレルギーが引き起こされる可能性があります。

アレルギーが起こるメカニズム

食物アレルギーの原因物質は、食物に含まれるタンパク質です。

食物を食べたら体内で吸収されやすい成分に徐々に消化され、腸管からも栄養成分が吸収されます。その成分が吸収される際に、体が特定のタンパク質を異物だと認識すると、血中のIgE抗体(免疫グロブリンE)と呼ばれるタンパク質が反応してアレルギー症状が出るのです。

症状

トリュフアレルギーに限らず、IgE抗体の関与する食物アレルギーの主な症状は以下の通りです。

  • 皮膚のかゆみ、発赤(ほっせき)
  • じんましん
  • 皮疹(ひしん)
  • ぜい鳴や呼吸困難などの呼吸器症状
  • 目、唇、口の中などのかゆみや粘膜の腫れ
  • くしゃみ、鼻水、鼻づまりなどの粘膜症状
  • 腹痛や下痢などの消化器症状 など

特に皮膚のかゆみ、発赤、じんましん、皮疹などの皮膚症状が最も多くみられます。食物アレルギーの症状は十人十色と言われるぐらいとても多彩な症状として現れ、症状の程度も個人差があり、軽症から重症まで様々です。

アナフィラキシーの危険性は?

上記でも述べた通り症状の程度も個人差があり、軽症から重症まで様々です。体質によってはトリュフによるアナフィラキシーを引き起こす可能性もあるでしょう。

食物アレルギーで起こる症状の中で最も重症なものがアナフィラキシーです。アレルギーの症状には皮膚や粘膜系、呼吸器系、循環器系、消化器系、神経系の症状があり、それぞれの臓器では軽いものから重いものまで様々な症状があります。

意識障害や呼吸器にまで障害が及ぶと命の危険もありますので、速やかに医療機関を受診するようにしてください。

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食物アレルギーが出た時の対処法は?

食物アレルギーによる症状の見極め方とはどのようなものなのでしょうか? 

どのくらいでおさまる?

食物アレルギーは、多くの場合は食べてからすぐに症状が起こります。症状は、食べた直後から1時間後、遅くとも4時間以内に見られます。

軽度の場合はじんましんや発赤、浮腫(むくみ)が一番多い症状ですが、中度になると咳・喘息発作、嘔吐・腹痛・下痢などが見られることもあります。

病院に行くべき?

軽度のじんましんの広がりや、中度の嘔吐・腹痛・下痢も徐々に症状が治まってくることがほとんどですが、それに伴い脱水症状や血圧低下などで立ち上がれないなどの状態になった時には救急車を呼び、迷わず病院にいくべきです。

血圧が下がって意識が遠のいてしまうアナフィラキシーショックが、一番重い症状でそうなってしまっては自分ではどうすることが出来なくなってしまうので、動けるうちに病院に行った方が良いでしょう。

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トリュフアレルギーはきのこアレルギー?

トリュフアレルギーはきのこ由来なのでしょうか?

きのこは生で食べてはいけない!

アレルギー云々の前に、きのこは生食で食べてはいけません!数多くのきのこが日本では売られていますが、実は生食で食べることができるのは白のマッシュルームくらいなんです。

きのこの生食は上記のような皮膚のかゆみや咳などのアレルギー症状を引き起こすこともあります。召し上がる際はしっかり加熱するようにしてください!

トリュフアレルギーはきのこアレルギーの可能性がある!

症例報告が多くありませんので一概には言えませんが、トリュフの基本的な食べ方はスライスしたものを生や軽くソテーして、トッピングするというものです。

つまり生で食べることが多いのです。しかし上記でも述べた通りきのこは白のマッシュルーム以外基本的に生食は推奨されていません。結果、きのこアレルギーを発症するリスクは少々高いのではと推測されます。

ヒスタミンの可能性

トリュフのヒスタミン含有率は微量ながらも、同じきのこ類にはヒスタミンを含有するものもあり、他のきのこによるヒスタミンアレルギー例も報告されています。なのでトリュフのヒスタミンによるアレルギーもないとは言い切れないのです。

病院での検査がおすすめ

トリュフによるアレルギーは症例が少なく報告もそれほどありませんが、アレルギーの可能性は0ではありません。しかし、どの食材が身体に悪さをしているのかを独断で判断することは難しく、やはり病院など医療機関による検査と医師による診察・診断が一番確実な方法です。

不安に思うことがある時は一度病院で検査を受けることをおすすめします。

まとめ

この記事をまとめると

  • トリュフは塊状のきのこの一種で「セイヨウショウロ(西洋松露)」と呼ばれています
  • 食品にタンパク質がある限りどの食品でも食物アレルギーが引き起こされる可能性があります
  • アレルギー症状として皮膚のかゆみ、発赤、じんましん、皮疹などの皮膚症状が最も多くみられます
  • アナフィラキシー症状は意識障害や呼吸器にまで障害が及ぶと命の危険もありますので、速やかに医療機関を受診するようにしてください
  • 食物アレルギーは、多くの場合は食べてからすぐに症状が起こり、食べた直後から1時間後、遅くとも4時間以内には症状が見られます
  • 軽度のじんましんや、中度の嘔吐・腹痛・下痢も徐々に症状が治まってくることがほとんどですが、中には重篤な症状に移行することもありますので注意が必要です
  • きのこは白マッシュルーム以外生食で食べてはいけません!
  • トリュフは生食されることが少なくなく、結果アレルギー発症に繋がるリスクは少なからずあります

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