みなさんは、「あさり」と「はまぐり」を比較して見てみたことがありますか?同じ貝類ですが、どんなところが違うのでしょうか?
私はあさりは冷凍ものなど頻繁に買って料理に使っているのですが、はまぐりはその値段からあまり買ったことはありません。近所のスーパーに売っているのですが2つで300円ほどで売っているのです。「…手が出ない。」と思いながら見過ごして、いつもあさりを買っています。
今回は、あさりとはまぐりの違いについて改めて迫りたいと思います。
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あさりとは?
あさりは春と秋を旬とする貝で、海に生息しています。4〜5月頃には「潮干狩り」に出かける観光客も沢山いますよね。
旬の時期はありますが、1年を通してスーパーに並んでいるかと思います。主な生産地は、愛知県、静岡県、三重県です。
砂の中にいるので熊手で掘っていくとゴロゴロと出てきます。浅瀬にいるもの、沖にいるもので大きさが少し違っていて、浅瀬にいるものはふっくらとした貝で貝殻に栄養を使って成長したあさり、沖にいるものは平たい貝で中身に栄養を使って成長したあさり、となっています。
栄養価が高く、細菌や植物、動物などあらゆる生き物に必要であるとされる「鉄分」、体内の様々な酵素を正常に働かせるために必須のミネラルである「亜鉛」、旨味成分である「コハク酸」、そしてほかにも葉酸やカリウム、ビタミンB1なども含まれています。
栄養豊富なため健康にも良い食品で、肝臓機能の向上や二日酔い、血液サラサラ効果もあるのです。食べ方も様々で、味噌汁にしたりパスタにしたりなどバリエーションが豊富です。
冷蔵え販売されているものもあれば、砂抜きした上で小分けに冷凍した便利なパックにもなっています。
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はまぐりとは?
はまぐりは、日本では北海道がメインの生産地となっています。淡水の流入するところで干潟から水深12メートル前後までの浅瀬に生息しており、昭和の終わりころからその収穫量は年々減ってきています。
はまぐりは、その枚の貝がぴったりと合うことから「夫婦和合」として縁起が良いものとされてきました。現在では、ひな祭りの際にお吸い物として飲む文化がありますね。
その文化も徐々に薄れてきていますが、お祝いの時に食べるもの、といった形です。結婚式にもはまぐりのお吸い物が出てくるところも多く、「一生一人の人と添い遂げるように」という願いが込められているのだそう。
はまぐりの旬の時期は2〜4月となっていて、ちょうどお雛様の時期にも重なっています。私の家の近所のスーパーには、6月でもはまぐりが置かれていたので、2〜4月以外でもちょこちょこ市場には出回っているようです。
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柄(模様)での違い
あさりとはまぐりは、その模様が少し違っていることをご存知ですか?あさりは見る機会があっても、はまぐりをまじまじと見ることはあまり無いかと思います。
あさりは、個体によって模様が異なるのが特徴です。全てがちょこっとずつ異なる模様をしています。あさりの模様は遺伝すると言われており、その模様は地域差や育つ場所によって異なるのだそうです。
貝の膨らんでいるところ中心に、内側から少しずつ殻を継ぎ足して成長するので、複雑ながらも規則正しい幾何学模様が作られています。
また、「少数者有利の選択説」もあるのだそうです。これがどういうことなのかというと、もしあさりが全て同じ模様だと、天敵である鳥は「これがあのあさりだ」と認識します。
しかし、中に違う模様が混じっていると鳥はそれらがあさりであると認識できません。そして、その違う模様が大量にあることによって、また鳥は認識することができないのです。
一方はまぐりは、白や薄茶色で放射状のラインが入っています。あさりのような幾何学模様にはなりませんが、ごま模様やジグザグ模様などさまざまな模様を持った個体があります。
あさりは色が濃く、全て違うと言っても良いほど模様がそれぞれ違い、幾何学模様のような柄をしている。はまぐりは色が薄く、全体的に似たラインの入った模様をしている。このような違いがあります。
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サイズでの違い
続いてサイズに違いですが、これに関してはみなさんわかるのではないでしょうか?
お馴染みのあさりは、直径3cmほどの小ぶりサイズをしているのに対し、はまぐりはその2倍以上大きいことが特徴です。貝が大きいのでもちろん中身もだべごたえのある肉厚な身をしています。
通常6cmほどですが、大きなものになると7〜8cmになり、重さも1つ70〜80gとかなり大きく成長するのです。
この大きさを利用して、素焼きにすると旨味いっぱいのエキスが染み出てとっても美味しいんですよね。あさりは小さくて素焼きは向いていませんので、大きなはまぐりならではの贅沢ないただき方です。
あさりとハマグリの見分け方
スーパーで選ぶのは簡単ですが、潮干狩りに行った時など自分で見分ける時もあるかと思います。そんな時は、今回ご紹介した模様や、その大きさについて思い出してみてください。
はまぐりでも子どものはまぐりだと小さなものもありますので、模様でジャッチできるようになれば完璧ですね。
まとめ
あさりとはまぐりの見分け方についてご紹介しましたが、いかがでしたでしょうか?
似ているように見えて模様やサイズなど、しっかりとした違いがあります。もちろんその味にも違いがありますので、是非ご自身の舌で味と旨味を食べ比べしてみてくださいね。
はなぐりの旬である2〜4月が狙い目ですよ!ふっくらとして新鮮なものを見極めて、堪能してみてください。
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