ロースとはどこの部位の事?上ロースやカルビとの違いも解説!

霜がたくさん入った焼肉は昔も今も御馳走のひとつですよね。焼肉を食べる際にロースやカルビなどの部位をして注文する機会は多いですが、その部位が牛のどの部分を指しているのかを知っている人は意外と少ないんです。

  • ロースってどこの部位のことを指すの?
  • ロースを代表する3つのお肉について
  • 上ロースとロースは美味しさに差がある?
  • カルビとロースは何が違う?

今回は、こちらについて詳しく解説します。

スポンサードリンク

ロースとはどこの部位の事?

お肉は、部位によって様々な特徴があり、その特徴を活かした調理法を行うことが大切です。ここでは、ロースの特徴について説明していきます。

肩から腰に掛けての肉の総称

ロースとは、牛の肩から腰にかけて背中側のお肉の部位を総称して呼ぶ言葉になります。その語源は、「焼く」という意味を持つ「ロースト」から来ています。

一頭の牛から取れるお肉は、大きく以下の4つに分類することができます。

  • ロイン
  • バラ
  • モモ

この中で、ロインという部位は細かく「ロース」と「ヒレ」に分けられます。ここからロースは、更に細かく「リブロース」と「サーロイン」という部位に分類されます。

3つの部位で構成されている

上記で解説した牛の部位ですが、このなかで実際にロースに当たるのは「肩ロース」「リブロース」「サーロイン」の3つの部位です。

ここからは、この3つの部位について詳しく解説していきましょう。

スポンサードリンク

ロースを構成する3種類のお肉について

肩ロース

すき焼きやしゃぶしゃぶなど、薄く切って食べることが多い部位です。薄く切って食べる理由は、肩から背中にかけての部位は、生き物としてよく動かす部位であり肉質が他と比べて固くなりがちなためです。

しかし、牛の濃厚な旨味が味わえるのは肩ロースの大きな特徴でもあり、焼く肉店では「ザブトン」という名前で高級な部位として扱われていることもあります。

ザブトンってどのあたりを指すの?
ザブトンは、牛の肩ロースからあばらにかけて取ることが出来る霜降り肉のことを指します。一頭からわずかな量しか取ることができず柔らかい特徴を持っているため非常に高値になることが多いです。

リブロース

分厚く切ったステーキなどで楽しむことが出来る部位です。「リブ」は、肋骨やあばらを指す言葉であり、きめ細かい肉質や濃厚な脂で牛の美味しさを堪能できる部位でもあります。ブロック肉として手に入った場合は、ローストビーフなどで楽しむと良いでしょう。

サーロイン

他の部位と比べると運動量が絶対的に少ない部位であるサーロインは、筋張っておらずとても柔らかい特徴を持った部位です。当然、希少価値も高く、高級ステーキの代名詞でもある「サーロインステーキ」として親しまれています。

サーロインの由来は称号?
サーロインの持つ「サー」とは、ずばり男性の騎士に与えられる称号のことです。16世紀ごろに初めてこの部位のステーキを食べたイギリスの王族が、あまりの美味しさに敬意をこめて名付けたと言われています。

スポンサードリンク

上ロースとロースなどの違いとは?

焼肉店のメニューを見ていると「ロース」と「上ロース」などは、はっきり別メニューとして扱われていることが多いですよね。この「上」とは一体何を指す言葉なのでしょうか。

お店によって独自に定義されている

実は、肉の部位の等級については明確な区分が行われているわけではなく、お店によって独自の解釈が行われていることがほとんどです。

その場合は、ロースの中でもサシ(脂)が多く含まれる部位を上ロースと定める場合が多いようです。

品質に変わりがないこともある

一方で、大きな違いがないにも関わらず、お金儲けのために敢えて上ロースと名前を付けて販売している焼く肉屋さんも存在します。

美味しい焼肉屋さんほど、取り扱うお肉の部位の違いを明確に定めているのでお店選びのポイントにするのも良いですね。

スポンサードリンク

カルビとロースの違いは何?

カルビはあばら肉

焼肉を食べる際に多くの人が選択する部位であるカルビ。実は、カルビという言葉は日本語ではないことをご存じでしょうか?

カルビは、韓国語でアバラを意味する言葉であり、あばら周辺のお肉のこと全体を指します。簡単にいうならば「牛のお腹の肉」は、全てカルビに含まれてしまうのです。

ここまでで解説してきたロースは、背中側に当たる部位を指す言葉でした。そのため、カルビとロースはそれぞれお腹側と背中側の部位を指す言葉になるわけですね。

ロース同様に、カルビもまた「上カルビ」などがメニューに記載されている場合が多いですが、やはりこちらも明確な区分などは存在しないため注意が必要です。

ロースはローストに適した肉

ロース肉の語源が「ロースト」つまり、焼くという言葉から来ていることは先ほど解説しました。実はこの言葉は、海外では使用されていない和製英語であることをご存じでしょうか。

食べ物に関する和製英語としては、他にも「ホットケーキ」や「ソフトクリーム」などがあり、日本人にとってはどれも馴染みのある言葉ばかりです。

スポンサードリンク

まとめ

 

この記事をまとめると

  • ロースとは、牛の中でも肩から背中にかけての部位を指す言葉
  • ロースは、大きく「肩ロース」「リブロース」「サーロイン」の3つに分けることができる
  • 上ロースとロースの違いは明確には定められておらず取り扱う店の独自の基準で決められている
  • カルビとは韓国語でアバラを意味し、お腹中心の肉全般を指すためカルビという部位は存在しない
  • ロースは「ロースト」を意味し、ホットケーキやソフトクリームなどと同じ和製英語の一種

いかがだったでしょうか。

お肉の部位について詳しくなると、美味しい焼肉をより一層楽しむことができます。

家族や友人と焼肉を食べる際は、この記事で知った知識を是非共有してみてくださいね。

スポンサードリンク