あさりの栄養と3つの効果|うまみ成分豊富で二日酔い・肝臓にもおススメ

食卓に並ぶ貝を代表する「あさり」ですが、みなさんはどのくらいの頻度で食べていますか?

調理するとエキスが出てきて旨味が美味しいあさりですが、栄養が豊富で、健康にも良い万能な貝なのです。

私は貝の中であさりが一番好きなので、パスタに入れたり味噌汁にしたりして頻繁に食べています。美味しいからという理由で食べていたあさりですが、どうやら体に良い栄養素がいろいろを含まれているようです。

今回は、旨味たっぷりなあさりの栄養と、あさりが体に及ぼす3つの良い効果についてご紹介します。

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あさりの栄養成分表

まず始めに「あさりの基本的な栄養素」についてご紹介します。これまで何気なく食べていたあさりには、このような栄養素が含まれています。

たんぱく質 6.0g
脂質 0.3g
カルシウム 66mg
3.8mg
ビタミンA 22ug
ビタミンB1 0.02mg
ビタミンB2 0.16mg
ビタミンC 1mg

<あさりの可食部100gあたりの食品成分表>

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主な栄養素 

「あさりって何となく食べているけれど栄養素までは知らない」そういう方は沢山いらっしゃるかと思います。

そんなあさりの5つの栄養成分についてご紹介しますので、これから食べる時にちょこっと思い出してもらえれば嬉しいです。

鉄分

まず1つ目、あさりには鉄分が含まれています。鉄分とは、細菌や植物、動物などあらゆる生き物に必要であると考えられている栄養成分です。

鉄不足が原因となって起こる鉄欠乏症は、世界的にもっともよく見られる栄養問題のひとつとなっています。

あさりに含まれる鉄分は、血を作る元となって体の細胞を支えています。ここでひとつ不思議なあさりの鉄分事情があるのですが、生のあさり100gに含まれる鉄分量は3.8mgなのに対し、水煮缶のあさりを食べるとその約8倍もの鉄分を摂取することができるのです。

ちなみに、この鉄分を摂取する上でその吸収力を上げるサポートをするのがビタミンCです。ビタミンCを多く含む食材と一緒に食べることで、効率的にあさりの鉄分を摂取できますよ

亜鉛

2つ目は亜鉛です。あさりやしじみなどの貝類に含まれているもので、生命の維持や細胞の正常な分化に深く関わっています。

不足すると色々な不定愁訴の原因になるのが特徴で、体内の様々な酵素を正常に働かせるために必須のミネラルです。また、アミノ酸からのたんぱく質の再合成、DNAの合成にも必要な栄養素となっています。 

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プリン体 

3つ目はプリン体です。ビールのCMなどで「プリン体」という言葉を知った方は多いのではないでしょうか?

あまりよくないイメージのあるプリン体ですが、穀物、肉、魚、野菜など食物全般に含まれる成分で、主に旨みの成分にあたり、運動したり臓器を動かしたりするためのエネルギー物質です。プリン体は人の体内でも生成、分解されています。

プリン体は通常、分解されて尿酸に変化し体外に排出されますが、尿酸量が排出能力を超えて体内に蓄積されると痛風の原因となると言われています。適度な量であれ人の臓器のエネルギー源となるものですので、こちらも大事な栄養素なのです。

糖質

4つ目は糖質です。糖質と聞くとダイエットに悪いイメージがありませんか?「糖質オフ」や「糖質カット」など、糖質を避けるキャッチフレーズがあるように、糖質はダイエット中の方にとっては大敵な存在です。

そもそも糖質とは、「炭水化物から食物繊維を抜いたもの」と考えられています。健康を維持する上でなくてはならない栄養素の一つなのですが、炭水化物のような存在ですので摂りすぎはNGです。

そして肝心なあさりに含まれる糖質量ですが、可食部100gあたりわずか0.4gなのです。とても少ない数値ですよね。あさりはダイエット中にも気兼ねなく食べられる糖質低めな食材なのです。

旨味成分「コハク酸」

5つ目は「コハク酸」というものです。この成分、聞いたことはありますか?あさりを味噌汁など料理に使うと必ずそのエキスによる「旨味」を感じますよね。この旨味こそが「コハク酸」なのです。

コハク酸は貝類が持つ成分なのですが、特にあさり、しじみ、牡蠣に含まれており、次いではまぐり、あかがい、ホタテといった順に少なくなっていきます。

ちなみに、旨味成分としてコハク酸が1kg2,000円でネット販売されていたのですが、あまり有名ではないので、やはり直接貝から摂取する方がその美味しさを十分に感じることができるのだと思います。

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期待できる効果

栄養素について見てきましたが、その効果にはどんなものがあるのでしょうか?あさりを摂取することで得られる効果3つをご紹介します。

肝機能の促進

「タウリン」という成分を聞いたことはありますか?栄養ドリンクのCMで「タウリン1000mg配合」というセリフがありますが、あさりにはこのタウリンと呼ばれるものが豊富に含まれています。

タウリンとはアミノ酸の一種で、血中コレステロールを抑制して血液をサラサラにする効果や、肝機能を正常に働くのを助ける効果があります。

タウリン肝臓が分泌する胆汁を構成する主成分であり、タウリンを摂取することで機能を強めることができるのです。

また、また肝機能が安定していると代謝が健全に行われるので疲労感や倦怠感がなくなるため、タウリンは疲れに良いとされているのです。

二日酔いの改善

「二日酔いにはしじみの味噌汁」と言いますが、あさりの味噌汁も二日酔いに持ってこいのアイテムなのです。

お酒を飲むと20%のアルコールは胃で分解されて、残りはゆっくり腸に運ばれながら肝臓に移動します。これゆえ肝臓の働きが忙しくなるのですが、そこでサポート役をするのが先ほどご紹介したタウリンです。

タウリンが助けることにより肝臓でのアルコールの分解が楽になります。そして肝臓だけにとどまらず、すい臓・腎臓の機能を促進してくれる役割もあるのです。

このため、お酒を飲んで臓器が疲れ切っている二日酔いに、あさりの味噌汁が良いとされています。

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血液をサラサラに

そして最後に血液サラサラ効果があります。なんとこれにもタウリンが関係しています。アミノ酸の一種であるタウリンは、血液中の余分なコレステロールを排出して血液の流れをサラサラにし、動脈硬化を予防する働きや高血圧の予防に効果的があると言われています。

油物が続いてしまい血液をリセットしたい、そんな時はあさりが効果的ですよ。また、血の元になる鉄分も豊富に含まれているので血液関係に◎なのです。

まとめ

あさりの栄養素とその効果についてご紹介しましたが、いかがでしたでしょうか?旨味エキスいっぱいのあさりには、豊富な栄養が詰まっていることがわかりました。

そして体にも良い貝ですので、普段の食事に取り入れるようにしてみてください。特に疲れている時にオススメですよ。あさりの力を借りて、疲労回復や肝臓強化に励んでみてくださいね。

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