冬に旬を迎える牡蠣。カキフライや牡蠣鍋などおいしい食べ方は沢山ありますが、牡蠣好きの人にとってのご褒美はやはり「生牡蠣」ではないでしょうか。そんな生牡蠣を自宅で扱うときに気になるのが臭いです。
そこで今回は、
- 生牡蠣の生臭さの原因
- 生牡蠣の臭いを消す方法
- 生牡蠣をおいしく食べる方法
- 生牡蠣を食べる際の注意点
コチラの内容について紹介していきます。
スポンサードリンク
目次
|
|
生牡蠣の生臭さの原因
自宅で生牡蠣を食べようとしたとき「生臭さ」や「ドブ臭さ」を感じることがあります。ですが、外食や食べ歩きのときに生牡蠣の臭いが気になることはほとんどありません。
その原因とは、一体なんなのでしょうか。
「ジメチルスルフィド」が原因
生牡蠣に生臭さを感じる場合、2つの原因が考えられます。その1つが「ジメチルスルフィド」という成分です。
「ジメチルスルフィド」は、牡蠣を始めとした牡蠣類に含まれる臭い成分で、牡蠣の餌であるプランクトンに含まれている物質「ジメチルプロピオテチン」が体内で分解されて生成されます。
つまり、このプランクトンをどれだけ摂取していたかによって、牡蠣ごとの臭いに違いが出てしまうと言えます。
内臓の汚れがある
生牡蠣に生臭さを感じる場合に考えられる2つ目の原因は「内臓の汚れ」です。
牡蠣は他の牡蠣類に比べて移動が少ないため、筋肉がほとんど付きません。つまり、牡蠣の体内はほぼ内臓ということになります。
牡蠣は性質上一度固着した場所から動きませんので、育った環境の違いにより、内臓の中の老廃物や排泄物が多くなり、それが臭いの原因となると言われています。
スポンサードリンク
生牡蠣の臭いを消す方法
牡蠣の臭いの原因は、餌や育った環境にあることが分かりました。それでは、もうどうしようもないのか?と言うと、そんなことはありません。ここからは、家庭でもできる生牡蠣の臭いを消す方法を紹介します。
大根おろしを使う
生牡蠣の臭いを消すには、大根おろしを使いましょう。
材料
- 牡蠣
- 塩
- 大根おろし
初めに、ボウルに殻から外した状態の牡蠣を入れます。
そこに、牡蠣の分量の5%ほどの塩と大根おろしを加え、優しく揉み洗いします。大根おろしが黒っぽくなったら水で洗い流し、キッチンペーパーで牡蠣の水気を取ったら完了です。
少々手間ですが、牡蠣の旨味は残したまま臭いだけを取ることができる、簡単でおすすめの方法です。
下処理を徹底する
生牡蠣の臭いを消すには、とにかく下処理を徹底することが大切です。もし大根おろしがなくても、自宅にある次の材料でできますので、試してみてください。
材料
- 牡蠣
- 塩
- 片栗粉
- 水
初めに、ボウルに殻から外した状態の牡蠣(120g程度)を入れます。
そこに、塩(小さじ1)と片栗粉(小さじ1)を加え、優しく揉みます。次に、水(400cc)も加えて再度かき混ぜます。徐々に水が汚れてきますので、流水でしっかり洗い流しましょう。
キッチンペーパーで牡蠣の水気を取ったら完了です。
スポンサードリンク
生牡蠣をおいしく食べる方法
意外にも、生牡蠣の臭いは自宅にある材料で簡単に消すことができます。自宅での臭い処理方法が分かったら、怖がらずに食べてみましょう。
次は、臭い処理済みの生牡蠣をおいしく食べる方法を紹介します。
ポン酢で食べる
魚介類=醤油というイメージが強いですが、牡蠣をおいしく食べるならポン酢がおすすめです。
噛んだ瞬間に磯の香りがジュワッと広がる生牡蠣は、柑橘類の爽やかな風味を持つポン酢と相性抜群です。
生牡蠣はコクもありますが、ポン酢と合わせることでさっぱりと食べることができ、沢山食べても重たく感じないのが嬉しいポイントです。
レモン+もみじおろしがおいしい
既述のように、柑橘類と相性が良い生牡蠣は、レモンで食べるのも一般的です。さらに、そこにピリッと辛いもみじおろしを加えることで、すっきりとした大人な味わいになりますよ。
スポンサードリンク
生牡蠣を食べる際の注意点
ここまで生牡蠣の臭いの処理方法と食べ方を紹介しましたが、実際に食べるときにはもう1つ気にしておかなければなりません。最後に、絶対に忘れてはいけない生牡蠣の注意点を紹介します。
食中毒に十分注意する
生牡蠣は、食中毒を引き起こす可能性が高い食べ物です。
その理由は、牡蠣の内臓に海水中のノロウイルスが蓄積・濃縮されていることが挙げられます。さらに、体内だけでなく殻にも腸炎ビブリオなどの菌が付着している可能性があります。
これらの菌は、牡蠣だけでなく調理器具を通して他の食品や自分の手にも付着しますので、衛生管理を徹底することが大切です。
心配なら必ず加熱しよう
生牡蠣による食中毒が心配な人は、必ず加熱するようにしましょう。特に小さな子どもやお年寄り、免疫力が低下している人が食中毒になると、命の危険を脅かす場合もあります。
ノロウイルスや腸炎ビブリオによる食中毒は、加熱することでその発症を抑えることができます。
また、基本的に販売されている牡蠣には「生食用カキ」か「加熱加工用カキ」どちらかの表示がついています。「加熱加工用カキ」を生食することは絶対にやめてください。
まとめ
「生牡蠣の生臭さを消す方法を紹介!おいしく食べる方法や注意点も」について紹介してきましたが、いかがでしたか?
この記事をまとめると
- 生牡蠣の生臭さの原因はジメチルスルフィドという成分
- 生牡蠣の生臭さの原因は内臓の汚れ
- 生牡蠣の臭いを消すには大根おろし
- 生牡蠣の臭いを消すには片栗粉と塩
- 生牡蠣をおいしく食べるならポン酢
- 生牡蠣をおいしく食べるならレモン+もみじおろし
- 生牡蠣は食中毒に注意
海のミルクと言われるほど栄養価が高くおいしい牡蠣ですが、そこには危険も潜んでいます。臭い処理と衛生管理はしっかりと行い、安全に生牡蠣の味を楽しんでみてくださいね。
スポンサードリンク