小麦粉のダニを食べたら?症状は?アナフィラキシーの時間は?加熱は?

お料理やお菓子作りなどで使用する機会の多い「小麦粉」は、常備されているご家庭も多いのではないでしょうか。

しかし近年テレビなどでは「小麦粉に発生したダニ」による健康被害についても指摘されることがあり、心配に思われる方もいらっしゃるのではないでしょうか。

今回は小麦粉のダニを食べてしまったらどうなるのか?について詳しく見ていきましょう。

  • 小麦粉にダニが発生する原因を詳しく解説!
  • ダニを誤って食べてしまったらどうなるの?
  • ダニを発生させない保存法&ダニの対処法などをご紹介!
小麦粉にダニ?!と思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、近年“小麦粉に付くダニの死骸やフン”を一緒に食べた事によるアレルギー症状について知る機会が増えてきました。

ここでは、小麦粉にダニが発生するメカニズムやアレルギー症状についてなど詳しくお伝えしていきます。

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小麦粉にダニが発生する原因

まずは「小麦粉」にダニが発生する原因について詳しくお伝えします。

ダニが発生する原因

そもそも小麦粉には

実はダニが発生しやすい特徴
があり

  • 気温が25~28℃程度
  • 湿度が75%以上

などの環境を好むため

梅雨~夏などの季節
発生しやすいと言われています。また、小麦粉以外でも

  • 乾物
  • 香辛料
  • パン粉
  • チョコレート
  • 新築のコンクリート住宅の畳床

などでも発生しやすく

ダニは高温多湿な環境を好む
とも言われます。

発生するダニの種類

ダニ

クモと同じ仲間に属する虫
で、小麦粉に発生するダニの種類

  • コナヒョウヒダニ
  • ケナガコナダニ

の2種が知られています。

繁殖する時間

ダニは生まれてから約10日程度で成虫にまで成長するため

小麦粉の中に一度潜むと、1日程度で大量発生
してしまうほどの繁殖力です。

また小麦粉

  • ダニにとって狭い場所
  • 高温多湿
  • 小麦粉がエサともなる

など

ダニの繁殖に好条件な環境
とも言えます。

未開封の小麦粉にもいる?

多くの方は開封後の小麦粉を想像されるかもしれませんが

未開封の小麦粉であっても、小麦粉は自然食品なため封入する際に混入する可能性もある
ことにも注意が必要です。

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ダニを食べてしまったら?

ここからは“誤ってダニを食べてしまった・・・”時に考えられる症状などをご紹介していきます。

アレルギー症状が出るリスク

小麦粉に発生したダニを誤って食べたことによって

アレルギー症状が出るリスクはある
と言えます。

  • 生きているダニに噛まれる・・・全身の紅斑・じんましん・かゆみなど
  • ダニを誤って食べた・・・腹痛・下痢・喘息など

などアレルギー症状による様々な不調が引き起こされるので、注意しましょう。

アナフィラキシーショックに注意

小麦粉などのダニを誤って食べた際に特に気をつけなければいけないこと

アナフィラキシーショック症状
です。急性的なアナフィラキシーショックのケースでは
命を落とす危険性
も報告されています。

アナフィラキシーショックの時間

アナフィラキシーショックの症状

食後から1時間以内の発症が最も多く報告
されています。主に見られる症状には

  • 全身の紅斑(こうはん)
  • じんましん
  • かゆみ
  • 呼吸困難
  • 意識低下
  • ショック症状

などが挙げられ、これらの異常な症状と思われる場合は速やかに医療機関を受診するようにしましょう。

加熱すれば大丈夫?

小麦粉に発生したダニによるアレルギー症状

加熱調理をしても防げるとは言い切れない
ことにも注意が必要です。

ダニそのものは一定以上の高温下では死滅しますが
死骸やフンがそのまま残っている状態であると、アレルゲンとしての働きを維持している
ため、ダニの死骸やフンの混ざった小麦粉を加熱調理してもアレルギーリスクはあります。

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ダニを発生させない保存法・対処法

ここからは“小麦粉にダニを発生させない保存法や対処法”をご紹介していきます。

ダニの探し方

ダニは非常に小さな虫ですが、肉眼で探し出すことができます。方法

黒いお皿などの上に小麦粉を広げてみて、ダニの有無を確認する
などがあります。

ダニの色は乳白色なため、注意深く探すようにします。

気をつけるべき粉ものの一覧

ダニが発生しやすい食品は小麦粉以外にも

  • ホットケーキミックス粉
  • 粉ミルク
  • パンケーキ粉
  • お好み焼き粉
  • たこ焼き粉

など“味付きの粉類”にも注意が必要です。

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冷蔵保管する

小麦粉などにダニを発生させないためには

高温多湿を避けた保存を行う
ことが大切です。そのため
開封後などの小麦粉は冷蔵保存がおススメ
です。
冷蔵保管後の注意点
小麦粉を一度冷蔵保存した後は、常温に戻さないようにします。常温に戻してしまうと結露が発生し、小麦粉が傷みやすくなるだけでなくカビの繁殖を促す可能性があります。

密閉容器にいれる

小麦粉を冷蔵保存する際には

密閉できる保存容器を使用
するようにしましょう。

  • ガラス製
  • ホーロー製
  • 蓋にはパッキンの付いたもの

などがおススメで、容器に移した後

シリカゲルなどの乾燥剤を入れると更に安心
ですよ。

長期保存は冷凍

長期保存をしたい時や冷蔵では不安という方には

冷凍保存もおススメ
です。小麦粉は低温でも固まらないため冷凍保存でも問題がないことや、氷点下の環境ではダニも発生も起こりません。

冷凍保存する際

  1. 大量に保存するときは予め小分けし、密閉してから冷凍保管する
  2. 結露が起こらないように細心の注意を払う
  3. 水分が付かないように保存を行う

などに注意をして行います。

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まとめ

この記事をまとめると

  • 小麦粉気温が25~28℃程度・湿度が75%以上などの環境下ではカビが発生しやすい

  • カビが発生した小麦粉を誤って食べることで、①全身の紅斑②じんましん③かゆみ④腹痛⑤下痢⑥喘息などを発症するリスクがあるほか、急性アナフィラキシーショックを引き起こすケースもある
  • ダニを発生させないためには、①加熱調理でもアレルギーリスクはある②冷凍・冷蔵保存を行う③肉眼でダニの有無を確認するなどが挙げられる

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