近年健康需要の高まりを受け、調理の際に使用する油にも消費者の意識が向いていますよね。油の原料や製造方法など、より高品質な油を購入しようという意欲が感じられます。今回は、米油について紹介していきます。
米油にはどのようなメリットやデメリットがあるのか、アレルギーの危険性はないのか、詳しく見ていきましょう。今回紹介していくテーマは、
- 米油とは?
- 米油でアレルギー反応は出る?
- 米油のメリット・デメリット
- 米油の使い方
これらのテーマで紹介していきます。是非最後までチェックしてくださいね。
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目次
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米油とは?
米油とはどのような特徴を持った油なのでしょうか?米油の特徴や、他の油とどう違うのか、詳しく見ていきましょう。
米油の特徴
米油とは、その名の通りお米を原料とした油です。お米を精米した際に出る「米ぬか」を絞ることで抽出されます。国産のお米を原料としていることが多いため、私たち日本人にとっては買っても食べても様々なメリットがある油と言えます。
他の油との違い
米油は他の油とどのような違いがあるのかというと、
- 熱に強い
- 酸化しにくい
- 風味がさっぱりしている
- サラサラとしている
- 油切れがよい
といった特徴があります。米油は熱や酸化に強いため、加熱しても嫌な臭いになりにくく、揚げ物などに使用してもなかなか品質が落ちないと言われています。
例えば普通のサラダ油などで唐揚げを作ったとすると、2回くらい使えば黄色くなってしまいますよね。しかし米油は酸化しにくいため、なんと4回暗い揚げ物に利用してもまだ透明感を保つこともあるのだとか。
お米は日本人の体との相性が良いため、味や風味も違和感なく、非常に使いやすい油と言えるでしょう。
カロリー・栄養成分
米油のカロリーは100gあたり921kcalなので、通常のサラダ油やゴマ油とほとんど変わりません。油はオリーブオイルや大豆油など、どの種類でもカロリーはほとんど変わらないです。
しかし栄養成分では大きな違いがあり、米油にはオレイン酸やリノール酸、ビタミンEやポリフェノールなどが含まれています。
米油でアレルギー反応は出る?
米油を摂取してアレルギー反応を引き起こすことはあるのでしょうか?詳しく見ていきましょう。
米油でアレルギー反応はでる?
米油が使用された料理を食べてアレルギー反応が見られる事はあるのでしょうか?結論から申し上げますと、アレルギー反応がみられる可能性もあります。米油に限らず、アレルギー体質の方は油の過剰摂取には注意が必要です。
米アレルギーの人は注意
アレルギーの方は対象となるアレルゲンの摂取により様々な副反応が見られますが、米がアレルゲンとなる方も多く見られます。現在日本では、約40万人の米アレルギーの方がいるそうで、割合でみると約0.3%程度です。
その他のアレルギーに比べると比率は低いですが、お米でアレルギーを引き起こす可能性もあり得ない話ではありません。
米油はアトピー対策に使える?
アトピー体質の方は、使用する油にも気を配ることで改善がみられる場合もあると言われています。一般的に「オメガ3系の油はアトピー改善が見込める」と言われていますが、米油にはあまり含まれていません。
そのため、米油を摂取してもアトピーにはあまり効果がないかもしれません。アトピー改善の為に摂取するのであれば「菜種油」がおススメと言われているようです。
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米油のメリット・デメリット
米油のメリットとデメリットについて紹介していきます。
炎症やかゆみを抑える
米油に含まれる抗酸化成分は、活性酸素のダメージから体を守ってくれる働きがあります。アレルギーの原因となるIgE抗体とくっつくことで、炎症や痒みを抑える効果が期待できると言われています。
米油のメリット
米油のメリットは様々ありますが、代表的なものと言えば以下になるでしょう。
- さっぱりしていて食べやすい
- 洗い物が楽
- 国産原料なので日本の為になる
栄養価は比較する対象によって様々なので省きました。
摂りすぎるとどうなる?
米油は多くのメリットがありますが、「油」であることに変わりはありません。どんな油もカロリーや脂質は多く含まれていますから、過剰に摂取すれば生活習慣病をはじめとした様々な病の元凶となります。
デメリットは?
米油の代表的なデメリットと言えば以下になるでしょう。
- 価格が高い
万人に共通するデメリットはこれ以外にありません。国産米は生産量が減っているため、原料高は免れません。食べる人が増えれば価格は安くなるので、米を使用した食品を食べるようにしたいですね。
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米油の使い方
米油のおススメの使い方を紹介していきます。
米油の使い方・使い道
米油は通常の料理に使用すると良いでしょう。ドレッシングなどに非加熱の状態で使う方法もおススメです。油は加熱すると酸化するため、そのまま使うと体に優しいといえます。
他にも、パンを焼く前に両面に塗る、ご飯を炊くときに入れる、汁物に入れるなど、色々な使い方があります。
使い回しは何回できる?
米油は酸化しにくいため、通常のサラダ油よりも使いまわしがききます。量にもよりますが、揚げ物3~4回であれば使えることが多いのではないでしょうか。
酸化期間は?
米油と菜種油で比較してみると、酸化の速度は約20~40倍程度遅いと言われています。通常のご家庭であれば、揚げ油を一度使用すると油濾しなどに入れておいておきますが、2~3週間程度はそのままにしておいてもまた使える印象です。
まとめ
今回は、米油の特徴やアレルギーについて紹介していきました。
この記事をまとめると
- 米油は米ぬかから搾った油で、米アレルギーの方は食べられない。
- 油は酸化しにくくさっぱりとした味わい。
- 米油は素材の旨味を引き立てる。
いかがでしたか?米油について少しでも知識が深まったのであれば幸いです。最後までご覧いただき、ありがとうございました。
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