もち米を使用したモチモチ食感のご飯と言えば「おこわ」ですよね。キノコおこわや栗おこわなど、季節の食材を使用したおこわが多いことも特徴の一つですよね。今回は、おこわと赤飯の違いについて紹介してきます。
おこわと赤飯は色は違うの物、どちらももち米を使用していますから考えようによってはどちらも同じに見えますよね。赤飯を「小豆おこわ」と言っても良いようにも思えます。赤飯とおこわの違いはどのような部分なのでしょうか。そこで今回は、
- おこわと赤飯の定義について
- おこわと赤飯の違いは?
- 特別なおこわが食べられるお店3選!
これらのテーマで紹介していきます。是非最後までチェックしてくださいね。
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目次
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おこわと赤飯の定義について
おこわと赤飯の根本的な違いはどのような部分なのでしょうか?おこわと赤飯、それぞれの定義について紹介していきます。
おこわの定義
おこわとはもち米を蒸かしたご飯の事で、日本では古来より慶事やお祭り、お正月など、ハレの日を祝うための料理として食べられてきました。
栗おこわや山菜おこわ、鶏おこわや五目おこわなどなど、その時期の美味しい食材をふんだんに使用したおこわが多く存在することから、バラエティーに富んでいることも特徴の一つです。
昔はもち米を蒸かしたご飯を「強飯(こわめし)」と言いました。年配の方が、「この○○はこわいねー」というのを聞いたことはありませんか?「強い(こわい)=硬い」を意味し、赤飯は通常のご飯より水分が少ないため「こわい(硬い)」という事になります。
「こわ飯」を女房言葉にしたことにより「おこわ飯」となり、現代では「おこわ」と呼ばれるようになりました。
赤飯の定義
赤飯はもち米に小豆やささげを混ぜて蒸かしたおこわの事です。そうなんです、赤飯もおこわも同じ料理だったんです!おこわの種類の一つが「赤飯」ということになります。
日本では成人式やお正月、誕生日など、おめでたいときには赤飯を食べる習慣がある地域も多いです。
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おこわと赤飯の違いは?
おこわと赤飯の違いについて紹介していきます。両者は同じ料理に違いはないということはわかりましたが、細かく見ていくと少し違います。
由来や用途の違い
赤飯もおこわも基本的にはおめでたいハレの日などに召し上がることが多いですが、逆に通夜や法要などの凶事で食べることもあります。日本では古来より「赤色は邪気を祓う力がある」と言われてきたこともあり、赤飯はおめでたい席や凶事に使用されてきました。
地方によって違う
昔は赤飯は小豆やささげを入れたご飯で、おこわはもち米を蒸かしたご飯と区別されていましたが、少しずつ曖昧になり、結果赤飯もおこわも「おこわ」とひとくくりで食べられるようになってきました。
しかし現代では炊飯器で炊いた赤飯やおこわもありますし、定義があいまいになりつつあり、地域によって食べ方も大きく変わっています。
おこわと炊き込みご飯の違いは?
おこわと炊き込みご飯の違いは「使用するお米の違い」です。おこわはもち米、炊き込みご飯はうるち米(通常の白米)を使用します。もち米はうるち米と比べて、含まれているデンプン割合に違いがあるため食感が大きく変わります。
しかし炊き込みご飯にもち米とうるち米を混ぜて作るご家庭もあるため、その辺りは自由とも言えます。
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特別なおこわが食べられるお店3選!
おこわと言えば「お母さんの味」「故郷の味」と思う方も多いでしょうが、実はおこわに力を入れている飲食店も多くありますよ。家庭では食べることができない特別な味を堪能するのも良いかもしれませんね♪
あんや
東京都世田谷区成城にある和菓子店「あんや」は、かのこ餅や豆大福などが人気の和菓子屋さんです。「季節のおこわ」がとても人気で、1か月ごとに使用する材料が変わるようですよ。和菓子と一緒にお土産に持っていくと喜ばれる逸品です♪
和栗や
「和栗や」は、唯一無二の和栗専門店と言われるほど栗に強いこだわりを持ったお店で、栗おこわはもちろんの事、焼き栗やモンブラン、栗を使用した様々な和菓子が販売されています。
こだわりの栗は、茨城県笠間市にある自社農園で栽培した新鮮な栗のみを使用しています。本社は茨城県ですが、東京都に4店舗ほど出店しているようですので、お近くの方は立ち寄って見ても良いかもしれませんね。
絹笠
大阪の老舗和菓子店「絹笠」は、大阪の名物ともいえる和菓子店です。そんな伝統的な和菓子店が作るおこわは、「賞味期限は当日中・ネット販売はしない」など、とにかく美味しさにこだわったおこわと有名です。
「とん蝶」と呼ばれるおこわが有名で、50年前から製法を変えずに受け継いでいるのだとか。昔懐かしい味と、上質なもち米の美味しさを感じることができる逸品です。
まとめ
今回は、おこわと赤飯の違いや、美味しいおこわが食べられるお店を紹介していきました。
この記事をまとめると
- おこわはもち米を蒸かしたご飯の事で、赤飯もおこわの中の一つ。
- おこわや赤飯は古来より慶事やお祭り、お正月など、ハレの日を祝うための料理として食べられてきた。
- 和菓子屋さんは上質なもち米を取り扱うことに慣れているので、近所の和菓子屋さんでも美味しいおこわが食べられるかもしれない。
いかがでしたか?おこわについて少しでも知識が深まったのであれば幸いです。最後までご覧いただき、ありがとうございました。
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