ピーマンと言えば鮮やかな緑色を想像する人が多いと思いますが、実は真っ赤なピーマンが存在することを知っている人はまだまだ少ないようです。
緑ピーマンにはない栄養素をたっぷり含んでいるのが特徴の赤ピーマンですが、生で食べても問題ないのでしょうか。
- 赤ピーマンを生で食べても大丈夫?
- ピーマンを生で食べる方法を解説
- 生のピーマンに含まれる栄養素
今回は、こちらについて詳しく解説します。
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目次
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赤ピーマンを生で食べると危険?
まずは、赤ピーマンの食べ方について解説していきましょう。
大丈夫です
結論から言うと、赤ピーマンは生で食べても全く問題ありません。赤ピーマン自体が、緑色のピーマンをじっくり熟成させることで作られるため、品種自体はピーマンと代わりがありません。
緑色のピーマンよりも苦みも少なく、甘味が強いのが赤ピーマンの特徴です。綺麗に盛り付ければ赤ピーマンの鮮やかな赤い色は、サラダなどをより際立たせることができます。
種に毒性は?
ピーマンの苦みの原因はアルカロイドと言われる天然の毒によるもの。アルカロイドは実よりも種の部分に多く含まれているため、食べても大丈夫なのか気になってしまう人も多いのではないでしょうか?
アルカロイドの目的は、ピーマン自身が虫の害から身を守るために存在します。そのため、虫よりも大きな体を持つ人間には全く影響がありません。安心してピーマンの種を食べましょう。
どうしてもアルカロイドが気になる人は、ピーマンを加熱してから食べることをおすすめします。これは、アルカロイドは熱に弱く加熱することで分解される特徴があるためです。
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ピーマンを生で食べるには
ピーマンを生で美味しく食べるために大切なのはピーマン選びと下処理です。
簡単な下処理
- ピーマンの表面を流水で洗い流す
- ピーマンを包丁で縦半分に切る
- 半身のピーマンから指先でヘタを取り除き、続いてワタや種を取り除く
- もう半分のピーマンも同様に行う
- ピーマンの外側からトントンと軽く叩き、内側に残った種を落とす
ピーマンを縦に切ることで、シャキシャキとした食感を残すことが出来るだけでなく、調理後に箸でつまみやすくなるというメリットがあります。
また、ピーマン独特の苦みを軽減することも期待出来ますよ。
新鮮なものを選ぶ
ピーマンを購入する際は、以下のポイントを重視しましょう
- ピーマン全体の色がみずみずしいものを選ぶ(黒く変色などしていないこと)
- 同様にヘタの部分の色も鮮やかであること(ヘタの数が多いと栄養状態が良いと言われる)
- ピーマンの表面がツヤツヤとしてハリがあり肉厚なもの
なお、赤ピーマンとよく似た野菜にパプリカが存在しますが、実は全く別の野菜であり植物学的にはパプリカはトウガラシと同じ仲間になります。
苦味を解決する方法
ピーマンの独特の苦みがどうしても苦手な場合は、ピーマンの切り方を工夫するだけで苦みを和らげることが出来るのをご存じでしょうか。
ピーマンの繊維は縦に存在するため、繊維に沿って縦にカットすることで苦み成分が繊維から滲みだすことを防ぐことが可能です。
先ほど解説したピーマンの下処理方法もまた、繊維を傷つけないように縦方向にカットすることを選んでいます。また、ピーマンを茹でることでも苦みを和らげることができるので覚えておくとよいでしょう。
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ピーマンを生で食べた時の栄養素は?
ピーマンの栄養素
ピーマンには独特の苦みや青臭さがありますが、そのぶん多くの栄養素が含まれています。
まずは、ピーマンに含まれる栄養成分を見ていきます。
- エネルギー 22kcal
- 水分 93.4g
- カリウム 190mg
- マグネシウム 11mg
- リン 22mg
- ビタミンA β-カロテン当量 400ug
- ビタミンK 20ug
- ビタミンB1 0.03mg
- ビタミンB2 0.03mg
- ナイアシン 0.6mg
- ビタミンB6 0.19mg
- 葉酸 26ug
- ビタミンC 76mg
- 食物繊維総量 2.3g
中でもピーマンのわたの部分に含まれるピラジンと呼ばれる栄養素は、体内の血流を改善する効果が期待出来ると最近話題になっています。
また、生活習慣病である脳梗塞や脳卒中の原因となる血管の詰まりの解消に繋がる体内の血液をサラサラにする効果もあるため、ピーマンの健康効果は極めて高いと言えるでしょう。
加熱によって栄養素が失われる?
一般的に野菜に含まれるビタミン類は加熱することで失われてしまいます。そのため、サラダなど生の状態で食べることを推奨されるのですが、ピーマンにはビタミンPと呼ばれる栄養素が含まれています。
このビタミンの効果によって加熱調理してもビタミンが分解されにくくなっているため、ピーマンは加熱しても全く問題のない野菜と言えます。
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まとめ
この記事をまとめると
- 赤ピーマンは緑色のピーマンが更に完熟したことで色が変化した野菜を指す
- 赤ピーマンは生で食べても美味しく緑ピーマンよりも苦みもなく食べやすい
- 鮮度の良いピーマンを選ぶときは表面にツヤがありヘタの数が多いものを選ぶこと
- ピーマンに含まれる栄養素は加熱しても失われることがないため安心して調理が可能
いかがだったでしょうか。
赤ピーマンには苦みも少なく、ピーマンが苦手な人でも食べやすい野菜です。ピーマン嫌いの子どもでも比較的食べやすくなっているので是非一度試してみてくださいね。
この記事がみなさんの参考になれば幸いです。
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