大豆イソフラボンについて知っていますか?その高い健康効果が期待されている大豆イソフラボンですが、アレルギー反応を起こす人もいるようです。今回は
- 大豆イソフラボンとは
- 豆乳アレルギーとは
- 大豆アレルギーに該当する食品
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目次
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大豆イソフラボンとは
大豆イソフラボンの効能や、多く含まれている食品をご紹介します。
効能
大豆イソフラボンは、女性ホルモンの「エストロゲン」と似た化学構造とはたらきをすることがわかっています。
もとは大豆が成長して芽になる部分の「胚軸」に多く含まれる、抗酸化物質の一種。
細胞にダメージを与える活性酸素のはたらきを抑えてくれる効果があります。
エストロゲンとは女性ホルモンの一種で、若々しさの手助けをしてくれるホルモンのこと。
これと似たはたらきをするということで、大豆イソフラボンが注目されているのです。
加齢とともにエストロゲンが減少すると、それが更年期障害などの体と心のトラブルとしてあわられます。
そこで大豆イソフラボンがエストロゲンの不足を補い、トラブルを予防してくれるのです。
エストロゲンの主なはたらきは以下のようなものです。
- 肌や髪の新陳代謝を促進する
- 排卵に備えたり、受精卵の着床を準備する
- コレステロールの増加を抑え、動脈硬化を防ぐ
- 骨を丈夫にする
- 自律神経を安定させ、周期的な生理を促す
含まれている食品は?
大豆イソフラボンが多く含まれる食品は、大豆関連食品です。
- 納豆
- 豆乳
- 豆腐
- 油揚げ
- きな粉
- みそ
これらはすべて大豆を原料とした食品ばかり。
大豆に含まれる大豆イソフラボンは、大豆関連食品を食べることで摂取できるのです。
ですが現代人の食生活では、大豆関連食品は不足しがち。
和食中心の食生活に変え、大豆を積極的に摂取するように心がけましょう。
アレルギーはある?
大豆アレルギーは、比較的患者数が多いアレルギーです。
このアレルゲンに反応する場合、大豆関連食品は食べられないことが多いでしょう。
ただし納豆は、大豆アレルギー患者でも食べられることが多い食材です。
納豆は発酵しているため、アレルゲンが破壊されているのです。
大豆アレルギーであっても食べられる可能性は高いので、まずは医師に相談してみてくださいね。
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豆乳アレルギーとは
豆乳にアレルギーを起こすのは、なにが原因なのでしょうか?
大豆アレルギー
大豆は、アレルギー表示が推奨されている食品の中で比較的患者数が多い食品です。
食事の際には大豆やもやし、豆乳、きなこなどの大豆関連食品に加えて食品添加物にも注意が必要です。
中には大豆油でアレルギー反応を起こす人もいるので、揚げ油にも気を付けましょう。
飲食店で大豆アレルギーを申告したにも関わらず、提供者が大豆関連食品であることを知らずに提供してしまった、という事例があります。
まずは自分にあわない食品をしっかりと検査等で見極め、そのうえで具体的な食材名を伝えることが大切です。
大豆という大きなくくりではなく「もやし」や「大豆油」などわかりやすく伝えるようにしましょう。
また市販の製品に大豆のアレルギー表示は義務付けられていないため、記載がない場合があります。
そういう場合にはメーカーに直接確認するなど、自分で自分を守る必要があります。
症状は?
大豆による食物アレルギーは、大豆を原材料とした食品を食べたことにより発症するものと、花粉症患者が豆乳などを摂取した際に発症する口腔アレルギー症候群が知られています。
大豆アレルギーの症状では、湿疹などの皮膚症状や口内のかゆみなどがみられます。
口腔アレルギー症候群とは、ある食品を食べた数分後にくちびるや舌、口内や喉にかゆみやしびれ、むくみなどの症状があらわれるものをいいます。
アナフィラキシーショックを起こす可能性もある、重篤な症状です。
多くの場合時間の経過とともに症状は軽快しますが、ショック症状が持続する危険性もあります。
このような状態になったときは、迷わず医療機関を受診してください。
口腔アレルギー症候群は豆腐などの大豆加工食品であれば摂取可能な場合もあり、通常の大豆アレルギーとは異なる特徴を持っています。
花粉症やリンゴ・桃などでアレルギー反応を起こす人は、今後豆乳などによって口腔アレルギーを発症する可能性もあるとされています。
花粉症で、かつほかの食品でアレルギーを起こすことがあるという人は、アレルギー検査を受けておくことも大切です。
ただし口腔アレルギーを起こす食品のアレルゲンは熱に弱く、加熱で食べることができる場合もあります。
これには個人差があり症状の重さでも変わってきますので、まずは医師に相談してみるのがよいでしょう。
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大豆アレルギーに該当する食品
大豆は加工品が多く、どこまで気をつければいいのか難しいですよね。ここからは、気を付けた方がいい代表的な食品についてご紹介していきます。
大豆
大豆は、アレルギー表示が推奨されている食品の中でも、比較的患者数の多い食品です。
湿疹などの皮膚症状や口内のかゆみなどがみられますが、アナフィラキシーの症状はあまりありません。
食事の際には大豆そのものやその加工食品など、あらゆるものに注意が必要です。
- 大豆
- 枝豆
- もやし
- 黒豆
シンプルな食材はこのようなものです。
中には大豆油でもアレルギー症状を起こす人がいるので、揚げ油にも気をつけましょう。
もやしにはいくつかの種類があり、一般的に大豆アレルギーの場合に気を付けるべきは大豆もやしであると言われています。
大豆もやしは豆が二葉になっておらず、太くて長い見た目をしています。
大豆加工食品
大豆は関連食品が非常に多いため、見落としのないよう注意を払う必要があります。
- 豆乳
- おから
- 豆腐
- 油揚げ
- きな粉
また、食品添加物にも注意が必要です。
一部の食品添加物は大豆を原料としており、それでもアレルギー反応を起こすことがあるのです。
具体的には
- ショートニング
- 乳化剤
- レシチン
- たん白加水分解物
などです。
これらの添加物を使用しているのに原材料表記に大豆と記載がない場合は、食べるのを避けるか、製造会社に確認をする必要があるでしょう。
飲食店などでも、見えないところに大豆が使われていることに気付かず提供してしまうという、事故の事例があります。
そのため、当事者が大豆に関わる食品を正確に把握しておくことが大切なのです。
醤油・味噌
和食には欠かせない調味料である味噌やしょうゆにも、大豆が使われています。
味噌には白みそや赤みそなどさまざまな種類がありますが、どれも大豆を使っているという点では同じです。
しょうゆの主原料も大豆。これを使っていないものはしょうゆとは呼べません。
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まとめ
この記事をまとめると
- 大豆イソフラボンは、女性ホルモンであるエストロゲンに似たはたらきをする
- 大豆イソフラボンは大豆関連食品から多く摂ることができる
- 大豆にはアレルギーがあるが、人によっては納豆や味噌などは食べられることも
ホルモンのはたらきは健康な体作りには欠かせないものです。その不足を補ってくれるのだから、大豆イソフラボンは素晴らしい栄養素ですよね。
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