カルシウムを摂りたいと思った時、真っ先に思い浮かぶのが「牛乳」ですよね。でも、牛乳が苦手だったり牛乳アレルギーの人は、カルシウムをどう摂ったらいいのか迷うこともあるはず。でも大丈夫です!カルシウムは、牛乳以外の食材でも意外としっかり摂れるんです。今回は、
- 牛乳アレルギーについて
- 牛乳アレルギー持ちが食べられないものと大丈夫なものは?
- 牛乳アレルギーでも大丈夫なカルシウム源は?
- 牛乳を使わない調理の工夫ついて
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目次
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牛乳アレルギーについて
加熱も発酵も無意味
牛乳アレルギーの多くは、牛乳タンパクの中の「カゼイン」が原因です。 カゼインは耐熱性があり、加熱してもタンパク質の構造はほとんど変化せず、アレルギーの起こしやすさは変わりません。 発酵の場合も、カゼインの成分は分解されにくいため、ヨーグルトやチーズなどの加工食品も同じように注意が必要です。
カルシウム不足になりやすい
牛乳や乳製品を食べられない場合は、カルシウム不足になりやすくなります。カルシウムは骨や歯を形成するために必要な栄養素ですが、実はカルシウムは体内に吸収されにくいのです。そのため、きちんと摂っているつもりでも、上手く吸収されずに不足しやすいと言われています。カルシウム不足にならないように気を付けたいですね。
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牛乳アレルギー持ちが食べられないものと大丈夫なものは?
牛乳のアレルギー表示について
牛乳は特定原材料として加工食品へのアレルギー表示が義務づけられていますが、名称上の「乳」という文字の有無だけでは、一概に食べられるかどうかを判断できません。誤食なく、食べられる食品を増やすためには、アレルギー表示から、食べられる食品と食べられない食品を正しく見分けることが重要です。
「乳」という文字だけでは判断できない
「乳」という文字の有無だけでは判断できません。全粉乳・脱脂粉乳・練乳・乳酸菌飲料・発酵乳などの加工食品には牛乳が含まれるため、食べられません。
乳糖はごく微量の牛乳タンパク質を含みますが、ほとんどの場合は大量に食べなければ症状を起こしません。また、乳酸カルシウム・乳酸菌など、「乳」という文字はついていますが牛乳由来の成分ではないため、問題なく食べられます。
牛乳を含む加工食品
牛乳によるアレルギーがある場合、牛乳・乳製品と、牛乳・乳製品を使った料理や食品は食べないようにしましょう。 乳製品はヨーグルト、チーズ、生クリーム、バター、れん乳など多くの種類があり、ケーキやチョコレートなどのお菓子や総菜類にも広く使われています。 マーガリンや顆粒だしなどに乳製品が使われている場合もあります。
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牛乳アレルギーでも大丈夫なカルシウム源は?
アレルギー用ミルク
アレルギー用ミルクは、牛乳アレルギーを持つお子さんのために開発されたミルクです。 アレルギーの主な原因とされているカゼインを除去するために、加水分解し、低分子化しています。乳児期の母乳の代替のほか、カルシウム補給として利用できます。主なミルクは
- エレメンタルフォーミュラ(明治乳業)
- MA-mi(森永乳業)
- ニューMA-1(森永乳業)
- ペプディエット(ビーンスタークスノー)
豆乳
豆乳に「乳」がつくため、牛乳と同じように感じられるかもしれませんが、豆乳は大豆の絞り汁ですので、全くの別物です。牛乳ほど多くのカルシウム量がありませんが、200mlあたり約30㎎含まれています。
豆乳には乳糖が含まれないので、牛乳を飲むとお腹がゴロゴロしてしまう人でも大丈夫です。
小魚
カルシウム補給として、補食にカタクチイワシなどの小魚をとり入れるのも手軽です。特に、骨ごと食べられる小魚は特にカルシウムが豊富です。さらに魚にはカルシウムの吸収を促進する働きのあるビタミンDも含まれるので、効率よくカルシウムを吸収できます。
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牛乳を使わない調理の工夫について
牛乳を完全に除去するとカルシウムの摂取が不足しますので、他の食品で補うことになります。どういった工夫をしたらよいのでしょうか。
クリーム系の料理について
牛乳が利用できない場合の調理の工夫として以下のような点が挙げられます。
- じゃがいもをすりおろしたり、コーンクリーム缶を利用する
- 植物油や乳不使用マーガリン、小麦粉や米粉、豆乳でルウを作る
- 市販のアレルギー用ルウを利用する
洋菓子の材料について
牛乳はほとんどの市販のケーキに使われています。最近はアレルギーの原因食物を使っていない「アレルギー対応ケーキ」を扱うお菓子屋さんもありますが、同じ施設内で原因食物を扱っていることも多いため、100%安全とは言い切れません。
そういった場合にケーキを手作りしようとしたときは、牛乳以外のミルクを活用しましょう。最近では豆乳やアーモンドミルク・ライスミルク・ココナッツミルクなど、いろいろな種類のミルクをスーパーで手に入れることができます。
まとめ
いかがでしたか?
この記事をまとめると
- 牛乳アレルギーの多くはカゼインが原因だが、加熱も発酵も無意味
- 牛乳アレルギーのある人は牛乳・乳製品、牛乳・乳製品を使った料理や食品は食べるのはNG。乳酸カルシウム・乳酸菌は牛乳由来の成分ではないため食べてOK
- 牛乳アレルギーでもOKなカルシウム源はアレルギー用ミルク・豆乳・小魚など
- 牛乳の代わりにじゃがいもやコーンクリーム缶、牛乳以外のミルクを使うなどして調理を工夫する
カルシウムは丈夫な骨や歯を守り、健康のために欠かせない栄養素です。牛乳以外の摂り方を知って、元気な毎日に活かしましょう。
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