鮭は色々な料理に活用できる身近な魚ですが、買ってきて冷蔵庫に入れ忘れた場合、何時間くらいであれば食べても大丈夫なのでしょうか?短時間だからと食べてしまうと、ヒスタミン食中毒というものにかかってしまうかもしれません。今回は、
- 鮭の日持ちはどれくらい?
- 常温放置は何時間まで大丈夫?
- 魚によるヒスタミン食中毒とは?
- 腐るとどうなる?保存方法
についてご紹介いたします。
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目次
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鮭の常温放置はヒスタミン食中毒に?
鮭は通年購入できる定番の魚ですが、買ってきてから冷蔵庫に入れ忘れたものは『ヒスタミン食中毒菌』が繁殖している可能性が高いです。
ヒスタミンは本来、魚の中には存在しないものなのですが、魚の肉に含まれる「ヒスチジン」というアミノ酸が外部から侵入した「ヒスタミン生成菌」によってヒスタミンへ変換されることで増えていきます。
常温で保存することでヒスタミン生成菌が増え、結果として魚にヒスタミンが溜まっていく
常温保存は何時間までなら大丈夫?
鮭をはじめとする生魚の常温保存は絶対にNGですが、涼しい時期の30分以内であれば冷蔵庫に入れれば食べられることが多いです。室温が暖かくなる夏の時期は、たった30分でも食中毒菌が繁殖してしまう可能性が高いので注意してください。
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ヒスタミン食中毒の症状や対処法は?
ヒスタミン中毒の症状
ヒスタミン中毒にかかると、このような症状を発症します。症状は早くて食後10分ほどで、30分以内に起こることがほとんどです。中には3時間後に発症することもあるので注意しましょう。
- 全身の蕁麻疹
- 口の痒み
- 嘔吐
- 下痢
- 動機・めまい
治し方
ヒスタミン食中毒は、24時間以内に症状が治まるのが一般的です。症状は治るまでに数時間〜最大で1日半ほどかかりますが、重症化することはごく稀です。
下痢や嘔吐などで体の水分量が減ってしまうため、水分を摂り安静にすることが自宅での治療法になります。病院では、抗ヒスタミン剤などの薬が処方されます。
ヒスタミン中毒の対処法
ヒスタミン中毒にならないための対処法は、「室温で保存しない」 ことにつきます。ヒスタミンは加熱しても冷凍しても破壊することができません。ヒスタミンは常温で保存している最中にどんどん増殖していくので、購入後はとにかくすぐに冷蔵庫か冷凍庫に入れることが唯一の対処法です。
鮭が腐るとどうなる?
では、鮭などの魚が腐ると、どんな状態になるのでしょうか?見分け方の参考にしてみてください。
- ぬるぬるしてヌメリがある
- ねっとりしている
- 強烈に生臭いにおいがする
- 黒く変色している
- 身が溶けている
鮭が腐るとこのような状態になります。スーパーに販売されている状態で、傷んできた鮭を見分けるには「色」がポイントになります。黒っぽく変色している鮭は、傷んでいる証拠ですので選ばないようにしましょう。
購入後の見分け方ですが、ぬるぬる・ねっとりした鮭には注意が必要です!ヌメリは臭いの原因にもなりますので、臭いでもよく見極めましょう。
どろどろして身が溶けている鮭は、だいぶ腐敗が進んでいます。味も変わっている可能性があり、食中毒の原因となりますので廃棄しましょう。
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鮭の賞味期限と保存方法
日持ちはどれくらい?
鮭の保存期間は、冷蔵庫のパーシャル室を利用して2〜3日が目安です。
冷蔵の保存方法
こちらの2ステップの手順を踏んで、美味しく安全に保存しましょう。
- 汚染物質や生臭さを取り除くために、冷水をかける
- 汚れと水気をよく拭き取ってからパーシャル室へ
「家の冷蔵庫にパーシャル室がない!」という場合でも大丈夫!冷凍庫でも鮭を美味しく保存する方法もご紹介します。
冷凍の保存方法
冷凍保存する場合の保存期間は、2~3週間になります。
空気が入らないようにラップに包みます。さらに冷凍用保存袋に入れてから冷凍しましょう。使うときには自然解凍します。
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まとめ
この記事をまとめると
- 鮭などの生魚は常温放置するとヒスタミン食中毒の原因に
- 常温放置は30分でも危険なので暖かい時期は特に注意!
- 加熱しても死滅する菌ではないので、冷蔵庫に入れ忘れたものは破棄が安全
鮭をはじめ、生の魚介類は傷むのが早いので、いくら短時間でも冷蔵庫に入れ忘れて常温放置したものは危険です。ヒスタミン食中毒になる可能性が高いので、暖かい時期・暑い時期は特に注意してください‥!
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