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ネギ味噌、炒め料理、鍋料理、蕎麦、うどん・・・ネギは薬味だけでなく、焼いたり煮たりして美味しく食べることができます。栄養価も高く、風邪予防などにも有効です。しかし、食べ過ぎは厳禁!ネギを生で食べ過ぎると腹痛が起こることもあります。今回の記事では、ネギの辛み成分について掘り下げてみたいと思います。
- ネギが生だと辛いのはなぜ?
- 生ネギの辛くない食べ方
- ネギを食べ過ぎるとどうなる?
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目次
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ネギが生だと辛いのはなぜ?
原因成分
ネギの辛味の原因は、硫化アリル(アリシン)とネギオールという栄養成分です。
アリシンは、ニンニク、玉ねぎ、ニラなどにも含まれる成分です。殺菌作用や免疫力を高める効果があります。その他、肩こりの改善、血行をよくし、身体を温める働き、動脈硬化を予防する働きもあります。
ネギオールは、ネギの白い部分に含まれる成分です。強い殺菌作用があり、胃炎や胃潰瘍、胃ガンの原因になるピロリ菌に効力を発揮します。風邪にも有効で、殺菌・発汗作用もあります。
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生ネギの辛くない食べ方
ネギは収穫して時間が経つと鮮度が落ちていきます。新鮮でみずみずしいネギは、辛味だけでなく香りや甘みも強く、栄養価も高いのが特徴です。
根元に近い「白い部分」が一番甘みがあり、「青い部分」の方が辛味が強くなります。では、具体的にどうしたら、ネギの辛さをとることができるのでしょうか。
水にさらす
ネギの辛味を抑えるために、水にさらすという方法があります。ネギをカットした後に、ボウルの中で軽くもみ洗いして、氷水に3分程度さらします。ただし、長時間、氷水にさらしてしまうと辛味は抜けますが、せっかくのビタミンやミネラル成分も一緒に水に溶け出してしまいます。
特に、ネギ内側にある透明のヌルヌル成分(通称:ヌル)は、甘みが多く、免疫力を高める健康効果も高いので、水で洗い流すのはできるだけ短時間にしましょう。
みじん切りにする
小口切りやみじん切りをして、水にさらすと、辛さが軽減されてまろやかな味わいになります。みじん切りしたネギは、チャーハンやスープに入れたり、焼肉や油淋鶏などの自家製ダレとして美味しく食べることができます。
ちょっと豆知識!
- 昔ながらの知恵ですが、風邪のひき始めにもネギのみじん切りが役立ちます。
ネギの白い根の部分を細かく刻み、煎じて飲んだり、食べたりすると、発汗作用で気や血の巡りをよくし、風邪の初期症状に有効です。
さらに、お酒と一緒に煎じて飲むと、のどの痛みや咳、痰を切る効果も期待できます。
空気によく触れさせる
ネギを水にさらすと、ビタミン類などの栄養価が失われてしまうため、時間があるときはカットした後に1時間程度広げて放置しておく方法があります。ネギの辛味成分であるアリシンとネギオールは揮発性の成分のため、時間を置くことで辛味を蒸発させることができます。
ただし、アリシンの栄養成分も一緒に蒸発してしまうため、栄養成分を逃したくない人は時間を置き過ぎないようにしましょう。
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ネギを食べ過ぎるとどうなる?
栄養成分が摂取できるネギですが、生の状態で大量に食べるのはよくありません。理由は、以下のようなことが起こりやすいからです。
口臭
アリシンは強い殺菌作用を持つ一方、独特な臭いが強烈で、口臭として残ることがあります。体内に取り込まれたアリシンは、血液の流れに乗って全身を駆け巡ります。そして、肺へ到達し呼気として排出される際に、化学反応により酸化してあの独特の臭いを発します。
食べた量にもよりますが、食後1時間ほどで口臭が始まり、16時間ほど臭いが続きます。食前に牛乳・飲むヨーグルトなどを飲んだり、食後にリンゴジュースを飲むことで口臭が抑えられます。
体臭
ネギを食べた日から翌日にかけて体臭を感じることがあります。これは、体内に吸収されたアリシンの臭いが、息だけでなく皮膚や汗からも排出されるからです。
体臭ケアとして、水をたくさん飲んで尿として排出したり、入浴、サウナ、有酸素運動でたくさん汗をかくのが有効的です。
胃痛・腹痛
生のネギを食べると、硫化アリルを効率よく摂ることができます。しかし、硫化アリルは刺激が強い成分です。アリシンを取り過ぎることによって、胃腸への刺激が強すぎて、胃粘膜が荒れたり、胸やけ胸やけや胃のムカつきを起こすことがあります。
また、空腹の状態で大量に食べると善玉菌を減少させてしまい、腹痛や下痢などの症状が出ることもあります。
貧血
貧血とは、血液の中のヘモグロビンと呼ばれる細胞が少なくなっている状態のことです。ネギに含まれる硫化アリルなどのイオウ化合物には、血液をサラサラにして血流を改善して血圧を下げる効果があります。そのため、血圧が下がって貧血気味のような症状がおこることがあります。
ちなみに、動物(犬、猫、鳥、ウサギ、フェレットなど)には絶対にネギを与えないようにしましょう。
動物がネギ類を食べてしまった場合、中毒成分が消化管で吸収されて、血液中の赤血球が酸化障害を引き起こします。その結果、貧血症状を発症します。酸素が全身に行き渡らなくなり、呼吸数の増加や粘膜蒼白がみられます。最悪の場合、死に至る可能性がありますのでご注意ください。
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まとめ
今回は、ネギが生だと辛いのはなぜ?原因・対処法についてご紹介しましたが、いかがでしたか?
この記事をまとめると
- 生ネギが辛い原因は、硫化アリル(アリシン)とネギオールという栄養成分
- 辛味を抑える方法は「水にさらす」「みじん切り」「空気に触れさせる」
- ネギを食べ過ぎると、口臭、体臭、胃痛を引き起こすことがある
- 動物にネギを与えてはいけない。貧血症状が出て、最悪死に至る
生のネギを大量に食べるのは避け、薬味として適量を食べたり、火を通したものを食べるようにしましょう。
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