料理のメインにはならないけれど、薬味として料理に彩りと風味を与えてくれるネギ。いろいろな料理に使えるので食卓には欠かせない食材です。
ネギには『白ネギ』と『青ネギ』という種類があるのを知っていますか?それぞれに特徴があるので、料理によって使い分けるとネギの良さがさらに引き立ちます。そこで、今回は
- ネギの主な種類は?
- 白ネギと青ネギの使い分け方
- 白ネギと青ネギのおすすめの品種
- 白ネギと青ネギのに合う料理
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目次
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ネギの主な種類は?
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ネギにはたくさんの品種がありますが、大きく分けると『白ネギ』と『青ネギ』の2つに分けられます。
白ネギ
白ネギは、根深ネギとも呼ばれます。畝を高くして土に埋まっている部分を多くすることで、白い部分が多くなります。
甘みがあって、煮込み料理や焼き鳥などに使われます。関東地方では白ネギを食べることが多いようです。
青ネギ
青ネギは、葉ネギとも呼ばれます。根元まで緑色で細いのが特徴です。
麺類や冷やっこなどの薬味に使われます。関西地方では青ネギを食べることが多いようです。
白ネギと青ネギの栄養素の違い
白ネギは淡色野菜で、青ネギは緑黄色野菜に分類されます。同じネギですが、見た目だけでなく栄養素にも違いがあります。100g当たりの栄養素です。
エネルギー | カリウム | カルシウム | ビタミンC | βカロテン | |
白ネギ | 35kcal | 200mg | 36mg | 14mg | 82μg |
青ネギ | 26kcal | 320mg | 100mg | 44mg | 2200μg |
参考: 日本食品標準成分表2020年版(八訂)
白ネギと青ネギの栄養素を比べてみると、青ネギの方がカリウムは1.6倍、カルシウムは2.7倍、ビタミンCは3倍、βカロテンは26.8倍もあります。
ただ、青ネギは薬味として食べることが多いのであまり量は食べられませんが、白ネギは具材として食べられるので、食べる量でいうと白ネギの方が多いと思います。
そうなると摂取できる栄養素も、白ネギの方が多くなるかもしれませんが、どちらも栄養豊富な野菜です。
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白ネギと青ネギの主な使い分け方法
白ネギと青ネギの主な使い分け方をご紹介します。
白ネギは鍋やスープがおすすめ
白ネギは太さがあり、火を通すと甘みが強くなります。そのため、具材として煮込み料理や焼き鳥に使うのがおすすめです。
白い部分には粘度のある透明な液体があります。これは多糖類の複合体『フルクタン』という成分で、免疫力を高めたり、血糖値の上昇を抑える、便秘の改善、ミネラルの吸収促進などの作用があります。
フルクタンは熱にも強いので、煮込んでスープごと食べることで、溶け出した栄養素を残さず食べられます。
青ネギは薬味がおすすめ
青ネギは、小口切りにして薬味として食べるのがおすすめです。ビタミンCやカリウム、アリシンは水や熱に弱い栄養素なので、生で食べることで栄養素を損なうことなく摂取できます。
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白ネギ・青ネギのおすすめ品種
白ネギと青ネギにはそれぞれに有名な品種があります。ここでは特に人気のある品種をご紹介します。
白ネギ「深谷ネギ」
ネギの生産量全国1位の埼玉県深谷市で栽培されているネギです。
1年を通して食べられますが、旬は12月ごろです。糖度が高く、白い部分が長いのが特徴です。
青ネギ「九条ネギ」
九条ネギは伝統的な京野菜で、平安時代に京都の九条で盛んに育てられていたことが由来になっているそうです。
耐暑性と耐寒性があるので年間を通して栽培できます。冬は寒さから守るために栄養を溜め込むため甘みが増します。
白ネギと青ネギの代表的な品種
深谷ネギと九条ネギ以外にもたくさんの品種があります。
白ネギ | 青ネギ |
深谷ネギ | 九条ネギ |
下仁田ネギ | 博多万能ネギ |
千寿ネギ | 越津ネギ |
一関曲がりネギ | 豊浦ネギ |
加賀ネギ | 観音ネギ |
平田赤ネギ | ワケギ |
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白ネギと青ネギに合う料理は?
白ネギと青ネギを使ったおすすめの料理をご紹介します。
味噌煮込みうどん
白ネギは煮込むと甘みが出ますし、緑色の部分が入ることで料理に彩りを添えてくれるので食欲をそそります。
味噌煮うどんは愛知県の郷土料理です。土鍋で八丁味噌を使った汁に生麺を入れて煮込むのが特徴です。寒い冬にぴったりの料理で、家庭でも簡単に作れます。
具材は好みのものを何でも使って良いようです。豚バラ、かまぼこ、ネギ、白菜、きのこ、にんじん、玉ねぎ、キャベツ、卵など土鍋に一緒に入れて煮込みます。
塩ダレ作り用の薬味
肉や豆腐にかけたり、チャーハンの具にもなるあると便利な塩ダレは青ネギを使うのがおすすめです。
みじん切りにした青ネギを、ごま油、塩、中華だし、ニンニクを混ぜ合わせたタレの中に入れてよくかき混ぜれば完成です。
お好みでコショウやレモンをいれるのもおすすめです。
まとめ
『ネギの種類や白ネギと青ネギの使い分け方』についてご紹介しましたがいかがでしたでしょうか。
この記事をまとめると
- ネギは白ネギと青ネギに大別される
- 白ネギは煮込み料理、青ネギは薬味におすすめ
- ネギにはたくさんの栄養が含まれる
スーパーに行くと太いネギと細いネギが売られていますが、何が違うのかよくわからず選んでいた人はいないですか?それぞれに特徴があるので、料理に合わせて使い分けるとよりネギの良さが出て料理をおいしくしてくれますよ。
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