野菜には様々な病気がありますが、ブロッコリーに「べと病」というものがあります。べと病にかかると葉や茎に変色が見られますが、食べることはできるのでしょうか?そこで今回は、
- ブロッコリーのべと病とは?
- べと病でも食べられる?
- 腐ったブロッコリーの見分け方
- 紫色に変色したものは食べられる?
こちらのテーマについて紹介いたします。
スポンサードリンク
|
|
ブロッコリーのべと病とは?
ブロッコリーの「べと病」とは、カビ菌の一種の病気です。糸状菌とも呼ばれるもので、春や秋の20度前後で降水量の多い季節に発生しやすい病気です。分生子というものが形成され、それが空気中に浮遊することで伝染します。
ブロッコリーのべと病はキャベツの病原菌と同じ系統なので、キャベツに伝染することもあります。逆に、キャベツからブロッコリーに伝染することもある菌です。
べと病にかかったブロッコリーは、茎の部分が茶色く変色したり、葉がところどころ黄色く変色したりします。
食べられる?
べと病にかかったブロッコリーは、カビの一種なので食べないほうが良いと言われています。食べてもすぐに体に影響が出るとは限りませんが、味が落ちているので美味しくないと感じることが多いです。
スポンサードリンク
ブロッコリーが腐るとどうなる?
病気にかかったブロッコリー以外にも、腐ってしまったブロッコリーには要注意です。腐るとこのような状態が現れます。
- 花の部分が黄色や茶色に変色している
- 変な臭い・酸っぱい臭いがする
- 乾燥してカサカサしている
- 茎に空洞ができている
- ぬるぬる滑りが出ている
ブロッコリーは通常緑色をしていますが、傷み始めると 黄色や茶色っぽく変色 していきます。そして徐々に ぬめり気が出てぬるぬる していきます。
また、 茎に空洞ができてスカスカ になってていたり、 完全に腐ると酸っぱい臭いを発する ことも。
乾燥してカサカサになっているのもアウト です。残念ですが腐ったブロッコリーは食べられませんので、すぐに廃棄するようにしましょう。
詳しくはこの記事をチェック!
紫色のブロッコリーは食べられる?
『ブロッコリー=緑色』が一般的ですが、中には『紫色』をしているものもあります。ブロッコリーが紫色なのは、ポリフェノールの一種であるアントシアニンという成分が原因です。
- アントシアニン:アントシアニンは天然に存在する色素の一種です。赤紫の色のキャベツやナス、ブルーベリーと言った紫色の果物や野菜に多く含まれています。代表的な健康効果は、視力に関わる眼精疲労の解消効果やメタボ解消の力があります。
アントシアニンは、野菜などが寒さなどから自分を守るために生成する成分です。ブロッコリーは通年出回っていますが、旬の時期は11〜3月の冬の時期です。アントシアニンは寒くなると生成される性質を持っているため、紫色のブロッコリーは冬によく見られます。
紫色の原因であるアントシアニンは、他にもブルーベリーやワインなどあらゆる食材に含まれる自然の成分です。体に害はなく、抗酸化作用や目の疲れを良くする作用を持つため食べることができます。
むしろ、紫色に変色したブロッコリーは甘みが強く、通常のものよりも美味しいと言われているのです。寒さに耐えることで野菜や果物は甘みを増す性質があり、より凝縮して糖度が高くなり味が良くなります。
紫色のブロッコリーはアントシアニンだけではなく、全体的に栄養価が高くなります。変色しているからと避けがちですが、実は栄養たっぷりなのです。黄色や茶色に変色したものは傷んでいる証拠なので、注意しましょう。
スポンサードリンク
まとめ
この記事をまとめると
- ブロッコリーのべと病はカビ菌の一種
- カビなので食べないほうが良いと言われている
- 紫色に変色したものはアントシアニンの影響なので食べられる
べと病にかかったブロッコリーは味が落ちている上、カビ菌の一種なので食べないほうが安全です。茶色く変色する特徴があるので、怪しいなと思ったら廃棄しましょう‥!
スポンサードリンク