コリコリとした食感がおいしく、中華料理などに使われることが多いきくらげ。一般的には黒きくらげに馴染みがありますが、きくらげには白きくらげもあります。酢の物や中華料理のデザートとして使われることもあるので、黒きくらげよりも身近な存在といえるかもしれません。
- 白きくらげとは
- 白きくらげの栄養価や効能は?
- 白きくらげと黒きくらげの違い
同じきくらげである黒きくらげとはことなるものなのか?白きくらげの栄養価や効能と、黒きくらげとの違いについて詳しく紹介していきます。
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目次
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白きくらげとは?
きくらげはシロキクラゲ科シロキクラゲ属に分類されるきのこであり、味を楽しむというよりは食感を楽しむイメージが強いです。白きくらげとは一体どのようなものなのでしょうか?
中国で古い歴史がある
白きくらげは、中国では古くから食べられてきたキノコで、1400年以上は食用栽培されてきたとされています。中国語では「銀耳」と書かれ、中華料理の高級食材や薬膳料理として用いられてきた歴史があります。
日本では栽培が難しかったので、昔の白きくらげはすべて中国からの乾燥輸入品でした。輸入品なので高価で手に入りにくい印象がありました。
白いきくらげとは別物?
白きくらげは半透明で花びらのような形をした、シロキクラゲ科シロキクラゲ属に分類されているきのこです。見た目が似ている白いきくらげは、キクラゲ科キクラゲ属のあらげきくらげが突然変異し、黒から白に変わったもので、白きくらげとは別の種類です。
同じように見えますが、購入の際はラベルと確認して購入をしましょう。
デザートとして食べられることも
白きくらげは中国や台湾ではデザートとして食べられます。薬膳デザートとして、白きくらげと蓮の実のココナッツミルクを使ったものや、白きくらげと梨のコンポートなど、カロリーも控えめで他の食材の味を損なわず引き立ててくれるので、デザートにもぴったりです。
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白きくらげの栄養や効能
一見栄養素や効能などが少ない低カロリー食品に感じられる白きくらげですが、実際にはどのような栄養や効能などがあるのでしょうか?
白きくらげの栄養
白キクラゲは中医学の考え方によると「肺」を潤す役割があり、喉を潤し咳をおさえてくれるとともに、肌にハリや潤いを与えてくれる食材です。
白きくらげに含まれている栄養素は以下の通りです。
白キクラゲ(100gあたり)
- エネルギー:14kcal
- 食物繊維:6.4g
- ビタミンD:1.2µg
- ナトリウム :2 mg
- カリウム :79 mg
- 炭水化物 :7 g
- 水溶性食物繊維: 1.2 g
- 不溶性食物繊維 :5 g
- タンパク質 :0.4 g
- カルシウム:27 mg
- 鉄:0.2 mg
- マグネシウム:8 mg
美肌効果
白きくらげは中医学で「肺や喉に良いもの」とされていますが、抗酸化力もあり細胞の老化を防ぎ、コレステロールの酸化も防ぐため動脈硬化を予防するなどの働きもあります。
白きくらげの抽出エキスはその保水力の高さから、化粧品原料としても注目を浴びていて、体内での保水力はヒアルロン酸をしのぐといわれます。かの世界三大美人といわれた楊貴妃も白きくらげを愛用していたそうです。
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白きくらげと黒きくらげはどんな違いが?
白きくらげと黒きくらげがありますが、それぞれどのような違いがあるのでしょうか?
生物学的な違い
- 白きくらげと黒きくらげは生物学的な違いがあります。
- 白きくらげ…シロキクラゲ科シロキクラゲ属
- 黒きくらげ…キクラゲ科キクラゲ属
似たように見えますが、黒きくらげは耳たぶのような形をしており身が厚めです。白きくらげは花びらのような形で、同じ仲間にハナビラニカワタケなどがあります。
栄養価の違い
白きくらげは黒きくらげよりもカロリーが低いのが特徴で、水溶性食物繊維を多く含んでいます。水溶性食物繊維は腸の中で水分を吸収し大きく膨らむことから、満腹感をよりえることができ、ダイエットにも最適とされています。
ビタミン・ミネラル群では、ビタミンDをビタミンB2の成分が多く含まれているので美肌効果にも期待ができます。楊貴妃が好んで食べていたといわれるのも納得です。
味や食感の違い
白きくらげはコリコリとした食感で、味や香りはほとんどありません。黒きくらげも同様であり、料理をした際の味付けで味が変わるので、ほとんど食感を楽しむものと言えそうです。
きくらげは乾燥と生がありますが、白きくらげは生が少なく、黒きくらげは生も乾燥も手に入りやすいです。
乾燥キクラゲは「コリコリ」とした歯ごたえと、弾力の良い食べ応えのある食感が特徴です。
生キクラゲの場合は、乾燥キクラゲに比べてより「ぷりっ」とした瑞々しい食感とほどよい弾力が特徴で「コリコリ」とした食感はやや控えめになります。
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まとめ
白きくらげの栄養と効能、黒きくらげとの違いについて紹介しました。
この記事をまとめると
- 白きくらげとは中国では古くから食べられてきたキノコ、味よりも食感を楽しむもの
- 白きくらげは抗酸化力が強く、保水力が高いので美容のために食べられることも多い
- 白きくらげと黒きくらげは生物学的にも異なりますが、白きくらげの方がカロリーも少なく食物繊維が多い
白きくらげは、味にクセがないので食べやすいのが特徴です。食感が良く、料理のアクセントとして使われることが多いですが、デザート向きなのも白きくらげになります。
美容と健康にぜひ白きくらげを食べるようにしましょう。