プルプルとした見た目とコリコリとした食感が特徴的な「きくらげ」。名前に「クラゲ」とついていますが、実はキノコの種類の一つであるという話は有名です。八宝菜やラーメン、炒め物など、中華料理全般で使用されるとてもポピュラーな食材です。
今回は、きくらげの食中毒の危険性について解説していきます。きくらげを食べて食中毒を引き起こすことはあるのでしょうか?原因や正しい食べ方について見ていきましょう。今回紹介していくテーマは、
- きくらげの栄養は?
- きくらげを食べる際の注意点は?
- きくらげの正しい食べ方
これらのテーマで紹介していきます。是非最後までチェックしてくださいね。
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目次
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きくらげの栄養は?
きくらげにはどのような栄養素が含まれているのでしょうか?きくらげに含まれる代表的な栄養素について解説していきます。
食物繊維
乾燥きくらげには、100ℊあたり約57ℊもの食物繊維が含まれています。きくらげの半分以上は食物繊維ということになりますね。食物繊維は便の量を増やし、腸内を刺激する効果があります。
適量であれば便秘の解消や、軟便の解消にとても効果的なため、総合的に見て高い「腸内環境の改善」が見込める栄養素です。この他にも、大腸がんのリスク低下や血糖値の抑制効果、血中コレステロール濃度の低下など、様々なメリットが期待できます。
ミネラル
きくらげには鉄やマグネシウム、マンガンなどのミネラルを多く含んでいます。ミネラルは五大栄養素の一つで、人間の内臓機能や細胞の活動を補助する効果、骨や歯、血液など、すべての場所で作用する成分です。
ビタミンD
乾燥きくらげには、100ℊあたり約25μgのビタミンDが含まれており、このビタミンD含有量はその他キノコ類よりも群を抜いて多いです。エリンギの約3倍、しいたけの17倍以上ものビタミンDの含有量を誇ります。
ビタミンDは脂溶性ビタミンなので、中華炒めなどで使用することは、栄養を効率的に摂取するという面からもおススメなのです。なお、ビタミンDは骨を健康に保つためにとても効果的な栄養素です。
カリウムやカルシウム
きくらげにはカリウムやカルシウムといった成分も含まれています。カリウムは、体内のナトリウム(塩分)のバランスを整える効果が期待できます。むくみの解消や予防に効果的です。
カルシウムは、骨や歯を作る働き、体内の筋肉や臓器の収縮に関わるなど、体にとって必要な「必須ミネラル16種」の一つです。神経を正常に伝達させる働きがあり、「天然の神経安定剤」とも呼ばれます。
他にも、体の酵素の働きをサポートする効果や、血液を固める効果、ホルモンを正常に分泌させる効果など、様々な効能があります。
βグルカン
きくらげにはβグルカンと呼ばれる食物繊維の一種が含まれています。βグルカンは、免疫細胞を活発化させる働きがあり、総合して「体の免疫力を上げる効果」が期待できます。
他にも、腸内環境を整える効果や、コレステロール値を下げる効果など、食物繊維らしい効能も期待できますよ。
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きくらげを食べる際の注意点は?
きくらげを食べて体調が悪くなってしまうという方は、どういったことが原因なのでしょうか?きくらげを食べる上での注意点について解説していきます。
腹痛や下痢を起こす
きくらげには食物繊維が多く含まれていると紹介しましたが、食物繊維は過剰に摂取してしまうと、下痢や腹痛といった消化不良を引き起こす場合があります。
アレルギーを起こす可能性
稀にきくらげが原因でアレルギー反応を示す方も見受けられます。少量食べただけで胃痛や下痢、吐き気などをもよおす場合はアレルギーを疑いましょう
水に戻さないで食べるのはNG
乾燥きくらげを、水で戻さず召し上がることは避けましょう。乾燥きくらげなどの乾物には、表面にホコリや雑菌などが付着している場合もあるため、召し上がる前に必ず洗浄しましょう。
きくらげの場合は調理前に軽く湯通しするとよいでしょう。
加熱しないと食中毒や食当たりの可能性も
きくらげは生でも食べられそうな見た目をしていますが、食べる際は必ず加熱してから食べましょう。乾燥きくらげを戻した際も、一度茹でたり炒めたり、必ず加熱してから食べましょう。
生の状態のきくらげも販売されていますが、同様に加熱してから食べるようにしましょう。
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きくらげの正しい食べ方
きくらげの正しい食べ方について解説していきます。1日どれくらい食べたらよいのか、どういった食材と一緒に食べると良いのか、詳しく見ていきましょう。
一日の適量はどれくらい?
きくらげの1日の目安摂取量は20~25ℊ程度がよいでしょう。きくらげには食物繊維が多く含まれているため、あまり過剰に食べ過ぎない方がよいでしょう。
食物繊維は成人男性で20ℊ、成人女性で18ℊ程度と言われています。きくらげに含まれる食物繊維量を考慮すると、約20~25ℊが良いと推察できます。
たんぱく質やビタミンCと一緒に
きくらげに含まれるビタミンやミネラルは、ビタミンCやたんぱく質を多く含む食品と一緒に食べることで、吸収力が高まると言われています。炒め物の材料で言えば、ピーマンや豚肉などがたんぱく質やビタミンを多く含んでいます。
まとめ
今回は、乾燥きくらげの食べ過ぎによる様々なリスクについて解説していきました。
この記事をまとめると
- 乾燥きくらげは食物繊維やミネラル、ビタミンが多く含まれている
- 食べ過ぎてしまうと下痢や腹痛などを引き起こす可能性も
- 1日20~25ℊ程度の摂取量が望ましい
いかがでしたか?きくらげについて少しでも知識が深まったのであれば幸いです。最後までご覧いただき、ありがとうございました。
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