うには魚介類の中でも高級食材として扱われていますが、「蒸しうに」はまずいと言われることがあります。美味しいはずのウニがまずいと言われる理由は、一体なんなのでしょうか?今回は、
- 蒸しうにはどんな味は?
- うにによる食中毒の危険性
- 賞味期限と腐った時の見分け方
これらのテーマについて紹介いたします。
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目次
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蒸しうにとは?
“蒸しうに”とは、名前の通りウニを蒸しあげたものです。生で食べるのが一般的なウニですが、殻ごと蒸したりペースト状にしてから蒸して食べることで、また別の味わいを楽しむことができます。蒸しうにに使ううには、バフンウニやムラサキウニなど様々です。
どんな味?まずい?美味しい?
蒸しうには蒸すことでふっくらし、よりウニの香りがして美味しいものですが、中には「まずい」という声もあります。蒸しうにがまずいと感じる理由は、『ミョウバン』によるものと言われています。
ミョウバンは食品添加物の一つで、うにが溶けないよう形をキープするために使われています。ミョウバンには苦味や臭みがあるので、蒸しうににするとミョウバンの香りも引き立ち、うに本来の味が薄れてしまうためにまずいと言われているようです。
また、蒸しうには生のうにではないので、鮮度が落ちてしまうために「まずい」と感じることもあります。加熱されているので日持ちは長くなるものの、採ってからの日数は生うによりも長いものです。
食べ方
蒸しうにの食べ方には、そのまま食べる方法や、炊き込みご飯に使う方法、パスタのトッピングとして使う方法などがあります。
ウニの種類によって旬の時期がバラバラなので、1年を通して何かしらのウニが旬となっています。
- バフンウニ…………1月中旬〜6月
- エゾバフンウニ……3月頃
- ムラサキウニ………6月〜8月
- キタムラサキウニ…12月以降
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蒸しうにの栄養成分
ウニには、抗酸化作用が強いビタミンEが豊富に含まれているため、体の老化防止やアンチエイジングにも効果的です。また、動脈硬化や心臓病などの生活習慣病予防にも効果のある栄養素となっています。
また、野菜や果物から摂ることができないビタミンB12やその他のビタミン類も含んでいるので、高栄養な食材と言えます。
- ビタミンE:ビタミンEは、強い抗酸化作用、加えてコレステロールの酸化を防ぎ血流を良くする働きを持っています。また、毛細血管の収縮を抑制することで、細くなった血管が広がることで血流の悪化による体の不調改善効果もあるビタミンです。
- ビタミンB1:ビタミンB1は、人間の代謝に関わるビタミンで、炭水化物を糖に分解し、エネルギーを作り出す経路の最初を担います。食べた糖質全般を燃焼させる工程に関わるため、不足すると疲れやすくなります。また脳の神経伝達物質にも関わり、集中力を増やすや手足の痺れにくくすると言った働きがあります。
- ビタミンB2:ビタミンB2は、たんぱく質、脂質、炭水化物の代謝で、酵素に近い補酵素としての働きます。ビタミンB2は単独では酵素としての働きは持たないものの、体内で特定の分子がつくことで代謝の働きを担います。三大エネルギーの分解の他、体内の活性酸素の除去作用も持っています。
- ビタミンB12:ビタミンB12には、細胞分裂に関わり、特に乳児や人間の血球の文化には不可欠な栄養素です。細胞分裂の際の、DNAの複製に関わるため、不足すると正常な組織が作られず体の機能維持に影響が出ます。神経伝達や脂質代謝にも関わる酵素です。
妊娠中(妊婦)でも食べられる?
うにには体に良い栄養成分が多く含まれているので、蒸して加熱したものであれば妊婦さんにもオススメの食品です。しかし、生うには食中毒になる可能性もあるので妊娠中は控える必要があります。
うにが持つ栄養素と妊婦への効果などについて、下記記事で詳しく紹介しています。あわせてチェックしてみましょう。
詳しくはこの記事をチェック!
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うにによる食中毒とは?
ウニで起こり得る食中毒に「腸炎ビブリオ」があります。ウニ以外の魚介類にも付着する可能性のある菌で、そのまま食べると食中毒症状を起こします。
潜伏期間は12時間前後で、強い腹痛・下痢・嘔吐などが症状となります。特に温かい時期に発生し、5月から増加が始まりピーク時期は7〜9月ですが冬場でも見られる菌です。
潜伏期間は11〜18時間が一般的ですが、中には2〜3時間という短時間で発症したケースもあります。軽症で済む場合もありますが、重症化すると死亡することもある危険性の高い食中毒です。
腸炎ビブリオの予防方法・対策
腸炎ビブリオは食中毒症状を引き起こす危険な菌ですが、予防法があるので対策することが可能です。
- 真水でよく洗う
- 冷凍処理
- 加熱処理
腸炎ビブリオは真水に弱いため、食べる前によく洗うことで菌を殺すことができます。また、冷凍にも弱く、4度以下の状態でも殺すことが可能です。加熱する場合も効果があります◎
詳しくはこの記事をチェック!
賞味期限はどれくらい?
ウニの日持ち日数の目安は、冷蔵・冷凍それぞれ下記の日数となっています。
- 冷蔵保存…2〜3日
- 冷凍保存…2〜3週間
生うにの日持ちは2〜3日で、冷凍うにを解凍した場合も同じです。一度解凍したうには3日以内に食べきりましょう。また、家庭で冷凍した場合は2〜3週間日持ちします。
腐るとどうなる?
ウニは腐るとどうなるのでしょうか?腐ったウニの特徴・まだ食べられるウニの特徴を、それぞれ確認してみましょう。
- ぬるぬるしてヌメリがある
- ねっとりしている
- 強烈に生臭いにおいがする
- 黒く変色している
- 身が溶けている
- 表面に白いぷつぷつができている
ウニが腐るとこのような状態になります。スーパーに販売されている状態で、傷んできたウニを見分けるには「色」がポイントになります。黒っぽく変色しているウニは、傷んでいる証拠ですので選ばないようにしましょう。
購入後の見分け方ですが、ぬるぬる・ねっとりしたウニには注意が必要です!ヌメリはウニの臭いの原因にもなりますので、臭いでもよく見極めましょう。
どろどろして身が溶けているウニは、だいぶ腐敗が進んでいます。味も変わっている可能性があり、食中毒の原因となりますので廃棄しましょう。
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まとめ
この記事をまとめると
- 蒸しうにはウニを蒸しあげたもの
- まずいという声もあり、その理由は添加物のミョウバンであることが多い
- 生うにには食中毒の危険性もあるので、購入後は早めの消費を
蒸しうにも高級食材ですが、食品添加物が使用されているので美味しくないと感じることもあるようです。生うには鮮度が大切なので、購入後はできるだけ早く美味しいうちに消費しましょう・
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