油を使って豚肉や卵と炒めると美味しく食べられる野菜「にがうり」。にがうりはその名の通り「非常に苦い食べ物」です。そんなにがうりの苦みには、何らかの毒性があるのでしょうか?今回の記事では、にがうりの苦みについて、以下のようなことを解説していきます。
- にがうりとはどんな特徴の野菜なのか?
- にがうりの苦み成分とは?
- にがうりを苦くしないで食べられるのか?
こんな内容になっています。記事を最後まで読んで頂ければ、にがうりの苦み成分について簡単に理解できるはずです。早速記事を進めていきましょう。
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目次
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にがうりの特徴
まずは、にがうりとはどんな野菜なのかを解説していきます。
にがうりの発祥
にがうりの原産地は「東南アジア諸国」です。東南アジアで食べられていたにがうりが、中国に渡り、中国から日本の沖縄に伝わって日本中に広がりました。ちなみに、中国でもにがうりは「苦瓜」と表記され、苦みを感じる野菜としては、共通認識のようですね。
ゴーヤとの違い
にがうりに似たもので「ゴーヤー」があります。実は、ゴーヤーもにがうりも「同じ物」です。沖縄の言葉で、にがうりを表現すると「ゴーヤー」となるので、実は全く同じ意味の言葉だったのです。
ちなみに、「ゴーヤ」と表記されることもありますが、正しくは「ゴーヤー」なので、そのあたりも覚えておきましょう。
栄養・カロリー
にがうり1本あたりには、おおよそ「43kcal」のカロリーが含まれています。その他以下のような栄養素ふくまれているのです。
- ビタミンC
- 葉酸
- 鉄分
- 食物繊維
- カリウム
このように、健康に役立つ栄養素がたくさん含まれているので、にがうりは古くから夏バテ予防に良い野菜として、アジア各国で親しまれているのですね。日本でも、夏になるとにがうりを食べるのは定番になっています。
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にがうりの苦味成分について
そんなにがうりですが、非常に苦い特徴があります。一体どうしてあんなに苦いのでしょうか?また、苦み成分は「毒」ではないでしょうか?
苦味成分の正体
にがうりの苦み成分は「モモルデシン」という物質なのです。20種類以上のアミノ酸から構成されていて、非常に体にいい物質として有名です。同じウリでもへちまや夕顔の持つ苦み成分とは異なり、にがうりの苦み成分は非常に体にいいのです。
毒はある?
モモルデシンには毒はありません。前述した通り、モモルデシンは非常に体にいい物質なので、積極的に摂取したほうが、健康効果を実感できます。1日に1本程度であれば食べ続けても体に弊害はないので、どんどん食べ続けましょう。ちなみに食べ過ぎると下痢になったりすることもあります。
健康効果は?
モモルデシンを摂取すると消化器官を刺激して「食欲増進の効果」があります。日本の暑い夏では、夏バテになって食欲がなくなることもあります。そんな時ににがうりからモモルデシンを摂取すると、食欲が回復するので、夏バテを予防することが出来ます。
6月から8月にかけてにがうりは旬の時期を迎えるため、旬になったらにがうりを定期的に食べていきましょう。
癌や病気の予防に?
にがうりの苦み成分には「ククルビタシン」というフラボノイドの一種も混ざっています。このククルビタシンは人間の免疫力を高め、がんや病気の予防になるとも言われています。にがうりを定期的に食べるだけで、病気になりにくい体になれるのです。
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下処理・苦くない食べ方
では、にがうりを美味しく食べる為に、どんな下処理をすればいいのでしょうか?ゴーヤーの見分け方などについても、解説しておきましょう。
美味しいゴーヤの見分け方
美味しいにがうりを見分けるポイントをまとめてみました。
- いぼいぼがしっかりとしていて、はりがあるもの
- 色合いが濃くて、みずみずしさを感じるもの
このポイントに沿ってにがうりを選ぶようにしましょう。鮮度が高いにがうりの方が、栄養素も豊富に含まれているので、健康効果も期待出来ます。
保存方法
にがうりの鮮度を出来るだけ落としたくないのであれば、「丸のまま冷蔵庫で保管する」のがベストです。にがうりは乾燥に弱いので、キッチンペーパーで表面を拭いて、ラップなどにくるんで冷蔵庫に入れておきましょう。5日程度は日持ちするはずです。
長持ちさせたいのであれば、ワタをとって輪切りにして冷凍保存する方法もあります。冷凍すると1か月程度は持たせられるでしょう。
おすすめの食べ方・アレンジ
にがうりのおすすめの食べ方は「ゴーヤーチャンプルー」です。事前にゴーヤーは塩を揉み込んで、苦みの成分を出しておきましょう。緑色の汁が出てくると思いますが、その汁に苦み成分が溶けだしています。
後は、熱したフライパンでゴーヤーと豚肉と卵を炒めるだけ。簡単に作れるので、にがうりはゴーヤーチャンプルーにして食べましょう。
まとめ
いかがでしたでしょうか?今回は「にがうりの苦み成分」について詳しく解説してきました。最後に記事をざっくりとまとめてみたので、振り返っていきましょう。
この記事をまとめると
- にがうりはゴーヤーと同じ植物
- にがうりの苦み成分モモルデシンは非常に体にいい
- にがうりは塩を揉み込むことで、苦みを軽減できる
こんな内容になっていました。あなたも早速スーパーの野菜コーナーで、にがうりを買ってみられてはいかがでしょうか?
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