アレルギー食品には様々なものがありますが、『パッションフルーツ』もそのうちの一つです。その症状や対処法はあるのでしょうか?今回は、
- パッションフルーツアレルギーの原因
- 毒性・食べ過ぎによる副作用
- 主な症状と対処法
- 赤ちゃんにはいつから与えられる?
これらのテーマについて紹介いたします。
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目次
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パッションフルーツとは?
学名 | Passiflora edulis |
分類 | トケイソウ科トケイソウ属 |
原産地 | 南米 |
和名 | 果物時計草(くだものとけいそう) |
英語名 | passionfruit |
おいしい時期 | 6月〜8月 |
パッションフルーツは17世紀以降に中南米から世界に広まったと言われています。「パッション」という名前は情熱という意味ではなく、ラテン語の「Passi(キリストの受難)」が由来です。
世界にはなんと600種ものパッションフルーツがあり、日本では沖縄県や鹿児島県・宮崎県など暖かい地域で栽培されています。夏と冬に収穫することができ、夏採りの方がより甘さがあります。 南国の味とプチプチした種が特徴的 なフルーツです。
栄養成分
パッションフルーツには、体内でビタミンAに変換されるβカロテンがたっぷり含まれています。また、女性にとって大切な葉酸やビタミンCも多いため、美容効果も期待できます。
他にも、ビタミンB6や、体内の余分な塩分を排出してむくみを予防するカリウムも含まれています。
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効果・効能
パッションフルーツに豊富に含まれるβカロテンの抗酸化作用には、 活性酸素を抑えて老化を防止するアンチエイジング効果 や、 動脈効果・心筋梗塞といった生活習慣病を予防する効果 があります。
- 皮膚・粘膜の保護
- 二日酔い予防
- 疲労回復
- 貧血予防
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パッションフルーツによる主なアレルギー症状
パッションフルーツを食べてアレルギー反応を起こした場合、このような症状が出る可能性があります。
- 蕁麻疹
- 口の痒み
- 胃痛・腹痛
- 喉のイガイガ
- 下痢
- 咳き込み
蕁麻疹
1つ目は、蕁麻疹やまぶたの腫れです。普段はなんともなくても、ある時なにかに反応してじんましんが出る経験をしたことのある方は多いのではないでしょうか。蕁麻疹は食品アレルギーで最も起こりやすい症状と言われています。
皮膚にぷつぷつが出たり、全体的に赤くなったりするほか、むくみが見られることもあります。このむくみはまぶたにできやすく、片目のまぶただけ腫れることもあります。
ちなみに、皮膚反応はその対象である食品を摂取してから最短で1時間で症状が現れると言われています。また遅くとも4時間以内に症状が体に現れるようです。
腹痛
パッションフルーツの相性が悪いために消化器系が弱ってしまい、胃痛・腹痛を発症して結果下痢となりことが起こり得ます。消化器系が弱ると腸内で上手く消化ができないため、下痢を起こします。
唇・口内の腫れ
唇や口腔内の腫れが起こることがあります。食べた後に、唇がヒリヒリして大きく腫れたり、口の中がイガイガして風邪の時のように腫れたりします。
このような症状は口腔アレルギー症候群と呼ばれ、特定の食べ物を食べた時のほかに、花粉と反応して起こる場合もあります。花粉症を持っている人はなりやすい傾向があります。
症状は早いと食べてすぐに現れるので、食後にお子様の唇が腫れてきたり、口の中の違和感を訴えてきたらすぐに処置するようにしましょう。
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のどの違和感
また、のどの違和感も“口腔内アレルギー症候群”の症状の一つで、喉がヒリヒリと痛くなったり、なにか詰まっているような違和感を感じることがあります。
のどの奥にとどまらず、耳にもかゆみや痛みなどの違和感を感じることもあります。アレルギー症状でのどに違和感が起きるというのはあまり知られていないので、最初は風邪と勘違いする方も多いようです。
しかし早い時は15分ほどで症状が出てくるようなので、食事中に急にのどに違和感を感じることがあったら何を食べたのか確認するようにしてみてください。
咳込み・喘息の症状
そして、咳き込みや喘息症状もあります。咳が出たり、ゼーゼーした呼吸になり喘息状態に陥ります。また、この気管支系症状だけではなく、同時に体全体が赤くなるという皮膚の異常が合わさって出ることもあるようです。
一番多く発症する症状として、蕁麻疹を挙げましたが、その次に多いのがこの気管支系の異常です。アレルギー反応を起こす方の20〜30%が咳や喘息の症状を発症しています。
アレルギー症状が出た時の対処法
パッションフルーツによるアレルギーに対する対策や注意点ですが、まずは食べ過ぎないことが大切です。もともとアレルギーを持っていなかった食品でも、好き過ぎて食べ過ぎた結果アレルギーになってしまったという例もあります。
血液検査やパッチテストで調べる
血液検査やパッチテストによって、どのアレルギーを持っているのか診断してくれる病院もあります。1度の検査で約40種類のアレルギーを調べることができます。気軽にできますので、興味のある方はお近くの対象クリニックで調べてみてください。
赤ちゃんは離乳食でいつからパッションフルーツを食べられる?
“パッションフルーツは何歳からなら子供に与えてもいいの?”と疑問に思っている方も多いのではないでしょうか?
子供にパッションフルーツを与えるのは、“離乳後期の生後9〜11ヶ月から”とされています。離乳食が始まるのは生後5〜6ヶ月で、離乳初期初期→中期(生後7〜8ヶ月)→後期(生後9〜11ヶ月)を経て、普通食が食べられるようになります。与えられる時期はあくまでも目安なので、お子様の成長に合わせて与えましょう。
- 最初は小さじ1杯の少量から
- 様子を見ながら量を増やす
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まとめ
この記事をまとめると
- パッションフルーツはアレルギーを発症することがある
- パッションフルーツによるアレルギー症状には、蕁麻疹・腹痛・下痢などがある
- 赤ちゃんは生後9〜11ヶ月の離乳食後期から食べられる
パッションフルーツは、体質によっては口の中の痒みなどアレルギー症状が出る果物です。子供には離乳食後期から与えることができますが、あくまでも目安なので発達状況に合わせて食べさせましょう。
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