ザラメは結晶が大きな砂糖の種類ですが、『中ザラ糖』というものがあります。あまり馴染みのない砂糖かもしれませんが、どんな特徴があるのでしょうか?また、どんな料理に使のが適している砂糖なのでしょうか?そこで今回は、
- 中ザラ糖とザラメの違い
- 中ザラ糖の代わりになる砂糖3選
- 中ザラ糖は体に悪い?
これらのテーマについて紹介いたします。
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目次
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中ザラ糖とザラメの違いは何?
ザラメはカステラに付いている砂糖というイメージが強いですが、スーパーでも購入することができる砂糖の種類です。その中にも「生ザラ糖」というものがありますが、ザラメとはどう違うのでしょうか?
あまり知られていない中ザラ糖の特徴や使い方について、詳しく見てみましょう。
中ザラ糖とは?
特徴
『中ザラ糖(ちゅうざらとう)』という砂糖の種類がありますが、これはザラメに分類される砂糖の種類です。別名で『中双糖』とも言われるもので、風味を付けるためにカラメルをコーティングした砂糖です。
色は黄褐色で、大きい四角形の結晶をしているのが特徴です。味は、まろやかな甘みがあります。ざらめの中には、中双糖を含めて3つの種類が存在します。
- 中双糖
- 白双糖
- グラニュー糖
ちなみに、カステラの下の部分にザラメが付いているのが定番ですが、なぜザラメなのか知っていますか?その理由は“腐敗防止”で、ザラメを付けることで保存期間を長く保とうとしていたのだとか。
カステラ発祥の地は長崎県ですが、かつて長崎には砂糖が豊富にあったため、腐らないよう保存のために砂糖をまぶしていたのだそうです。
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砂糖との違い
ザラメは砂糖の一種ですが、一般的な砂糖(上白糖)とはどのような違いがあるのでしょうか?その違いは、『製造方法』『使い方』『大きさ・質感』です。
ザラメと砂糖(上白糖)の原料はどちらもサトウキビですが、製造方法が少し異なります。上白糖は遠心分離機で結晶と糖蜜を分けて糖の濃度を上げたものを製造していますが、ザラメは上白糖を製造する際にできる糖液を煮詰めたものです。煮詰めることにより茶色く色づき、一般的に知られているザラメ色になります。
使い道・使い方
中ザラ糖は、お菓子や料理などあらゆるものに使うことができます。生ザラ糖を使うと食品にツヤが出るので、特に煮物料理や照り焼き料理に向いています。綿あめの原料として使われたり、麺のつけ汁として汁物に使われることもあります。
中ザラ糖:大さじ1杯=約13g
ザラメが溶ける温度は160度なので、溶かし方としては火加減を調整してじっくりと混ぜることです。温度が高すぎると焦げやすいので注意しましょう。
値段
中ザラ糖の値段の相場は、1kgあたり250〜300円程度です。
中ザラ糖を食べるのは体に悪い?
“中ザラ糖は体に悪い?”と言われることがありますが、中ザラ糖に体によくない成分が含まれていることはありません。原料はサトウキビやてんさいで、これらから糖分を取り出して結晶化したものなので、人工甘味料ではありません。
しかし、糖分の摂りすぎは体に悪い影響が出ることもあります。糖分には『糖質』が含まれており、『体内で余った糖質→中性脂肪に変換→内臓脂肪として蓄えられる』ため、肥満の原因となります。
- 肥満
- 糖尿病
- 疲労感
- うつ病
- 老化促進
- 便秘
- 肩こり
糖質はエネルギー源として必要な栄養素ではあるものの、摂りすぎると体内に蓄積して生活習慣病や肥満を引き起こします。それ以外にも、体の老化を促進させたり、便秘や肩こりなど、糖質の過剰摂取は様々な影響が出る可能性があります。
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中ザラ糖の代用品3選
中ザラ糖はザラメの種類の一つですが、ない時は他の砂糖でも代用することができます。中ザラ糖の代わりに使える砂糖の種類について、いくつか確認してみましょう!
三温糖
三温糖は、加熱によりカラメル色をした黄褐色の砂糖のことをいいます。三温糖の製造工程で、糖液の遠心分離を行う際、まずグラニュー糖が結晶として取り出されます。
遠心分離に残った糖液にも糖分は残されており、再加熱を繰り返してできたものが三温糖です。他の上白糖やグラニュー糖に比べるとカリウムやナトリウム、カルシウムなどが豊富です。三温糖は独特の風味があり、甘味を強く感じます。その為、風味を生かす煮物などに用いられる事が多いです。
グラニュー糖
グラニュー糖は、細かい粒状に結晶させた砂糖のことをいいます。グラニュー糖は世界で最も用いられている砂糖です。グラニュー糖はサラサラしており、非常に溶けやすく味に癖がないです。
最高純度の糖液から作られる結晶状の砂糖で、無色です。空気を含ませ顆粒状にした「フロストシュガー」は、冷水にも早く溶けるためアイスコーヒーやアイスティー、ヨーグルトなどの甘味料として用いられています。
赤砂糖
赤砂糖は、糖度83%前後の砂糖で舌触りが良く、独特の風味を持っています。サトウキビが原料で、フランスでは一般的に使用されている砂糖です。
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まとめ
この記事をまとめると
- 中ザラ糖はザラメに分類される砂糖の種類
- ザラメには、中ザラ糖・グラニュー糖・白双糖の3つがある
- 中ザラ糖は、まろやかな風味と照りが付くのが特徴
- サトウキビやてんさいが原料で体に悪い成分は含まれていないが、食べ過ぎは肥満・糖尿病の原因に
中ザラ糖はカステラに使われているザラメの種類ですが、お菓子以外にも料理に使うことができる砂糖です。三温糖やグラニュー糖で代用できるので、ない時は他の砂糖を試してみてくださいね。
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