にんにくは独特の香りで食欲増進や疲労回復などに効果があるといわれ、たくさん食べている人も多いはずです。ニンニクを食べる時はどのような食べ方をしていますか?生?熱を加える?
にんにくを生で食べるとお腹が痛くなるという人は食べ方を変える必要がありそうです。
- にんにくの生食が危険な理由
- 生食のどこが危険なのか?
- 体に優しいにんにくの食べ方
生食は栄養素が高いですが、食べ方によっては体に悪い症状が起きることもあります。にんにくを生で食べる場合の問題点などについて、詳しく紹介していきます。
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目次
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にんにくの生食は危険!?
にんにくは滋養強壮、食欲増進や疲労回復などに効果があるといわれ、元気のない時やパワーがもっと欲しい時などに食べる人も多いです。加熱するよりも生の方が効果がありますが、そのまま食べると効果が強すぎるともいわれているのです。
生にんにくを食べ過ぎると起こる症状
生にんにくはにんにくのにおい成分である「アリシン」の強い殺菌作用によって胃の粘膜を傷つけてしまうことがあります。
にんにくの食べ過ぎで起きる症状
- 腹痛
- 胃腸の調子が悪くなる
- 下痢や便秘
- 皮膚炎・口角炎・口内炎
- 発熱
- 貧血
殺菌作用が強いといっても、体に問題が起きるほどの殺菌作用ではないのでは?と思うかもしれませんが、生にんにくの殺菌作用はとても強く、腸内の善玉菌まで殺してしまい腸内環境を悪化させてしまいます。健康になるつもりが不健康になってしまうということになるのです。
生にんにくの適量
しかし、適量を食べていれば何にも問題はありません。食べ過ぎに気をつけたいにんにくですが、その1日適量は加熱したものであれば4片、20g程度とされています。
生にんにくの場合は、強い殺菌作用の問題もあるので、半分の量を食べるようにしましょう。子どもや胃腸の弱い人であれば、加熱してあるもので適量の1/2、生のにんにくは食べるのを避けたほうが良いです。
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にんにくの生食で死亡事例は?
死亡事例はないが…
生にんにくは食べすぎると腹痛や胃の粘膜を傷つけることがあります。生にんにくで死亡した事例はこれまでありませんが、にんにくに含まれるタンパク質によるアレルギー反応によって消化器官症状や呼吸器官症状などを起こすことがあります。
いくつもの症状が複数出てしまう、アナフィラキシーショックなどの重篤な症状を起こす可能性が出てくるのです。
引きおこした深刻な症状
にんにくの食べ過ぎで志望してしまう事例はありませんが、深刻な症状を引き起こした事例がいくつかあります。
- インドの男性が、前日の夜に大量のにんにくを摂取したところ、急性心筋梗塞を起こす
- 高血圧の予防ににんにくを食べたトルコの男性が、水なしでにんにくを食べたために嚥下障害を及ぼす食道炎を起こした
- にんにくの根を2g毎日摂取していた87歳の老人が、血小板機能障害を起こす
極端な食べ過ぎの場合は、命にかかわるような重篤な症状を引き起こす可能性があるので、にんにくは適量を食べるように気をつけましょう。
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体に優しいにんにくの食べ方
生のにんにくは注意して食べる必要がありますが、体に優しいにんにくの食べ方を知っていれば、注意をしなくても安心して食べることが可能です。
加熱してから食べる
にんにくを安心して食べる方法としておすすめなのが「加熱」です。加熱をすることで、刺激成分アリシンを減らすことが可能となり食べやすくなります。
加熱調理をする場合は焼いたりせずに、煮込んだり炒めたりする方が安心して食べることができます。
空腹を避ける
にんにくの刺激成分が胃の粘膜に直接つくことで、胃を荒らしてしまいます。接触性皮膚炎になることもあります。にんにくを食べる際は、食べる直前に飲み物や食べ物を摂るようにしましょう。
おすすめとしては、乳製品・キャベツなどを一緒に食べたり、先に摂るようにすると胃の負担を減らせます。キャベツはビタミンUが含まれていて、胃腸の粘膜を守り弱った粘膜の修復を助ける役割があるので、かなりおすすめです。
肉・魚・大豆製品と一緒に食べる
にんにくの刺激成分であるアリシンはタンパク質と結合することで、刺激性が減るとされています。またビタミンB1と結合することでアリチミンという物質に変化します。アリチミンもアリシン同様抗菌・殺菌作用がありますが、アリシンよりも刺激が強くありません。
タンパク質とビタミンB1が一緒に含まれているのが、肉・魚・大豆製品です。にんにくとの相性も良いので、一緒に食べるようにしましょう。
水でしっかりと洗う
にんにくに含まれるアリシンは水溶性であり、にんにくをしっかりと洗うことでアリシンも洗い流せます。にんにくの過剰摂取をした時も、水を飲むことでアリシンを排出することができるので、食べる前、食べる時には水で洗ったり水を飲むようにしましょう。
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まとめ
にんにくを生で食べた時に腹痛の原因と、にんにくが原因の重篤な症状の紹介、にんにくを食べる時の注意点について紹介しました。
この記事をまとめると
- にんにくに含まれるアリシンの刺激が強いため、胃の粘膜を荒らしてしまう
- 生のにんにくは殺菌作用がとても強く、腸内の善玉菌まで殺してしまい腸内環境を悪化させてしまう
- 生のにんにくよりも、加熱をしたり、タンパク質の多い食品と一緒に食べることにより刺激を少なくし食べやすくします
生のにんにくは刺激が強過ぎるので、にんにくの効果を取り入れたいと思う時は、加熱処理をして肉・野菜・大豆製品などタンパク質の多い食品と一緒に食べましょう。適量を食べることで体に良いにんにくなので、ぜひ食べるようにしてください。