古い油を食べてしまったらどうなる?対処法・正しい捨て方は

家庭で揚げ物を作る際に、頭を悩ます存在である揚げ油。油の鮮度は出来上がった料理にも大きく影響するものの、毎回入れ替えるのは大変ですよね。もしも揚げ油を交換せずに使い続けた場合、一体どうなってしまうのでしょうか。

  • 古い油が原因で体調不良になったら
  • 油が古くなる原因を解説
  • 使い終わった揚げ油の対処方法を詳しく解説

今回は、こちらについて詳しく解説します。

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古い油を食べてしまったらどうなる?

 

唐揚げや天ぷらなど、油で揚げる工程を持った料理は数多く存在します。古い油をたべてしまうことで生じる健康被害の特徴は以下の通りです。

下痢・腹痛

200℃以上に加熱された食用油には「ヒドロキシノネナール」や過酸化脂質と呼ばれる成分が発生します。これらの成分は体内に入ることで下痢や腹痛を引き起こす原因になると言われています。

吐き気・気持ち悪い

古い食用油は、後述する「酸化」が発生した状態になりやすい特徴を持ちます。この状態の食用油を食べると気持ちが悪くなったり、ムカムカと胸やけのような症状が発生します。また、摂取する量によっては吐き気を感じる人もいます。

蕁麻疹

食用油に含まれるリノール酸は、酸化した状態で摂取を続けると体内の免疫物質と反応することで蕁麻疹が発生することがあります。

アレルギー

リノール酸は蕁麻疹を引き起こすだけでなく、以下の症状を悪化させる危険性があると言われています。

  • 食物アレルギー
  • アトピー性皮膚炎
  • 花粉症
  • アレルギー性鼻炎

 

リノール酸が含まれていない油はない?
リノール酸の割合が少ない油としては、キャノーラ油やえごま油、オリーブオイルが有名です。中でも悪玉コレステロールを下げる働きがあると言われるオレイン酸が多く含まれているキャノーラ油やオリーブオイルは加熱しても酸化しにくい特徴を持っています。

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油が古くなる原因

料理

ここまでは、古い油を食べることによって生じるリスクについて解説しました。ここでは、油が古くなる原因について解説します。

加熱

食用油を調理のたびに繰り返し加熱させることで、過度に空気に晒され続けることになります。油の温度が高い状態を続けるにつれて、後述する酸化が促進されてしまいます。

酸化

最も油が古くなる原因である酸化現象。具体的には、空気中の酸素と油が反応し合って生じる現象のことを指します。酸化が発生すると油の中の様々な成分が変化して、油そのもののニオイや色を劣化させます。

光に当たる

油が古くなる=「酸化が発生する」ということは、先程解説しました。油を酸化させてしまう要因としては、酸素と温度が挙げられますが、もう一つ重要な要素が「光」です。

直射日光だけでなく、室内の明かりに長時間当たり続けることでも油の酸化は促進されてしまうため、油の取り扱いには注意が必要です。

スーパーなどで油が缶に入った状態で販売されている理由も、売り場での光の影響を受けないようにするためなのです。

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揚げ油はどれくらい使える?再利用は何回まで?

家庭で使用する揚げ油をどのくらい再利用できるかは、家庭での油を使用する頻度や量によっても大きく異なります。

そのため、再利用する前に外観や匂いをしっかりと確認することが大切です。具体的には油が以下の状態になっていたら再利用は避けたほうが良いでしょう。

色が濁っている

使用前は透き通っている食用油も、酸化が進むにつれて色が濁り最終的には真っ黒になってしまいます。濁った油を無理に使っても、料理の味にも大きく影響を与えるため全くメリットがありません。

油の底が見えづらくなってきたら、速やかに油を交換すると良いでしょう。

不快なニオイがする

いわゆる酸化臭がし始めたら、油を交換するタイミングです。酸化臭を他のニオイに例える場合は、粘土のような匂いとして表現されることが多くなっています。

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古い油の捨て方

いざ、古い油を捨てる際に捨てる方法が判らない人は多いようです。ここでは古い油の正しい捨て方と注意点について解説します。

正しい捨て方

油が少ない場合

使用後の油を十分に冷ましたのち、ペーパータオルや新聞紙に吸わせて可燃ゴミとして廃棄することが可能です。

油が多い場合

市販の凝固剤で油を固めることで非常に楽に廃棄することが可能です。こちらの方法を使用する場合は、油の温度が高いうちに凝固剤を入れてしっかりと溶かすことが大切です。

牛乳パックに入れると発火する?

牛乳パックの中に新聞紙やペーパータオルを敷き入れておき、油を流し込む方法もありますが、この際は必ず油を冷ましてから行うようにしましょう。加熱状態の油を新聞紙に染み込ませてしまうと、場合によっては発火する危険があります。

トイレに流すのは大丈夫?

面倒くさいからといって、直接排水溝やトイレに油を流す行為は絶対に避けましょう。途中で詰まったり悪臭発生の原因になるだけでなく、河川に油が流れ出て環境汚染に繋がるリスクが非常に高くなります。

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まとめ

この記事をまとめると

  • 古い油を食べてしまうと胸焼けや吐き気だけでなくアレルギー症状を悪化させるリスクがある
  • 食用油は熱や酸素、光を要因として酸化が促進するため取り扱いに注意が必要
  • 酸化した油は体に悪いだけでなく料理の仕上がりにも悪影響を及ぼす
  • 古い油を捨てる際は油の量によって手法を変える必要がある
  • 排水口などに直接流し入れることは環境汚染などの観点から絶対にやってはいけない

いかがだったでしょうか。

どんなに美味しい料理でも使用する油の鮮度によって大きく仕上がりが変わります。食材の鮮度だけでなく油の鮮度にも注意することで、より美味しい料理を作ることが出来るようになりますよ。

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