古いチョコレートで食中毒になる?賞味期限切れ3年・5年は腐る?

甘くておいしいチョコレートは、脳の疲れを癒してくれる効果があるため常に常備したいお菓子ですよね。でもふと冷蔵庫の隅を見てみたら、賞味期限の切れたチョコレートが…。

この期限切れチョコレート、食べられるかどうか不安になってしまう人も多いのではないでしょうか。

  • 古いチョコレートを食べると食中毒になる?
  • チョコレートの賞味期限はどのくらい?
  • 劣化したチョコレートの見分け方
  • チョコレートの正しい保存方法

今回は、こちらについて詳しく解説します。

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古いチョコレートを食べると食中毒になる?

結論からいうと、古いチョコレートを食べても食中毒になることはありません。

食中毒菌は食品内の水分などを栄養にして増殖を行いますが、製品内に水分が殆ど存在しないチョコレート内部では食中毒菌は増えることが出来ません。

ただし、適切な保存方法を守らないとチョコレートは品質劣化を起こしやすく、それを食べたことによって腹痛や下痢などの体調不良を起こす可能性はあります。

チョコレートの適切な保存方法については、後ほど詳しく解説します。

腹痛・下痢になる原因

古いチョコレートを食べて腹痛や下痢が発生する原因の一つが、長期保存によってチョコレートに使用されている油分が酸化してしまうことがあげられます。

酸化した油の摂取は体にとって悪影響を及ぼすだけでなく、胃をムカムカさせたり胸焼けなどを引き起こすと同時に腹痛や下痢が発生するリスクがあります。

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チョコレートの賞味期限はどれくらい?

市販されているチョコレートのパッケージには必ず賞味期限印字が記載されていますが、チョコレートの種類によって、記載されている賞味期限は大きく異なります。

例をあげると、コンビニなどで気軽に購入することが出来る板チョコやチョコレートバーなどは、含まれる水分量が極めて少ないため品質の劣化が起きにくい特徴を持っています。

そのため短くても6ヶ月、長いものでは1年以上の賞味期限が設定されているものも少なくありません。

一方で原材料に生クリームなどを使用して製造する生チョコなどは、製品に含まれる水分量が多くなることから、品質劣化が起きやすい特徴を持っています。

具体的には長くても1ヶ月の賞味期限が設定されていることが多いです。

賞味期限切れはいつまで食べられる

たとえ賞味期限が過ぎてしまったチョコレートであっても、1ヶ月程度であれば問題なく食べることができます。

理由としては、チョコレートに限らず食品製造メーカーでは製品への賞味期限の設定を行う際、様々な検査を行います。その際に、実際に安全性が確認できた期限よりも短い日付を賞味期限として設定するためです。

例をあげると製造から1年間の安全性が確認できた製品においては、実際の製品に設定される賞味期限は約9ヶ月となります。

そのため、たとえ賞味期限が切れていたとしても実際には安全にチョコレートを食べることが出来るのです。

ただし、こちらの場合もあくまで原料に生クリームなどを使用していないチョコレートが対象となる点や、賞味期限切れのチョコレートを食べること自体は自己責任になることに注意が必要です。

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古い劣化したチョコレートの見分け方

古くなったチョコレートは、見た目や香りに大きな変化が現れます。ここでは、その特徴について解説します。

白くなる

​​チョコレートの表面が白くなってしまったことは誰でも一度はあるのではないでしょうか。これはブルーミングと呼ばれる現象によるものです。

チョコレートに使用されている原料の一つであるカカオバターに含まれる油分は、時間経過や温度変化によって分離することがありますが、一度分離した油分は元に戻ること無く白い結晶状態となってチョコレート表面に付着します。

この状態が、まるで花が咲いた(ブルーム)ように見えることから名付けられました。

味が薄くなる

一般的なチョコレートの適切な保存温度は15℃〜22℃以下とされていますが、極端に低い温度と高い温度をいったり来たりさせてしまうと温度差によってチョコレート表面に結露が発生します。

この結露には水分だけでなくチョコレートの糖分も含まれているため、繰り返し発生するたびにチョコレート自体の味が悪くなってしまう恐れがあるのです。

カビが生える

板チョコやチョコレートバーには水分が殆ど含まれていないため、カビが発生することはありません。これは、カビの生育には水分が必ず必要となるためです。

一方で、生チョコや家庭で作る手作りチョコには水分が多く含まれているため保存状況によってはふわふわとした綿毛のようなカビが生える恐れがあるため注意しましょう。

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チョコレートを美味しく保存する方法

保存・日持ち

常温保存

極端に外気温の高い夏季を除けば、チョコレートの常温保存は問題ありません。ただし、保存している付近に温度変化の大きな電子機器などを置くのは避けましょう。

冷蔵保存

冷蔵庫で保存することはチョコレートの品質劣化を防ぐことが出来る適切な方法です。ポイントは、出来るだけ開閉する扉付近への保管は避けること。

理由としては、冷蔵庫の扉開閉に伴う温度変化の影響を受けづらくすることで結露の発生を防ぐ効果があるためです。

冷凍保存

食べきれないほどのチョコレートを長期保存する場合は、冷凍保存がおすすめです。その際は、以下の手法で保存することで、半年程度は美味しさを保ったまま保存することが出来ますよ。

  1. チョコレートをラップで包み込み空気を抜く
  2. ジップロックにチョコレートを移し入れて再度空気を抜きチャックをする
  3. ジップロック表面に冷凍実施日を記入する
  4. 速やかに冷凍庫に保存する

なお、冷凍保存したチョコレートを解凍する際は、結露を防ぐため一度冷蔵庫に移して半日置くなど極端な温度変化を避けるようにしましょう。

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まとめ

この記事をまとめると

  • 古いチョコレートを食べても食中毒になることは無いが、劣化した油分によって腹痛や下痢を引き起こす可能性がある
  • 一般的なチョコレートの賞味期限は半年から1年程度のものが多い
  • 劣化したチョコレートは、外観の変化で見分けることが出来る
  • チョコレートは外気温によって保存温度帯を変えると品質を保持しやすく、長期保存を想定する場合は冷凍保存が最適

いかがだったでしょうか。

甘くて美味しいチョコレートは、気分転換にも最適です。冷蔵庫や冷凍庫に常にストックしておくと、長く美味しさを保持出来るため非常に便利ですよ。

この記事がみなさんの参考になれば幸いです。

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