にんにくは、野菜の中では日持ちするほうですが、気温や湿度が高い環境では傷みやすくなります。いつの間にか腐っていたり、芽が出て食べられなくなってしまったりしたことはありませんか?
栄養価が高くておいしいにんにくが食べられなくなってしまうのはもったいないので、すぐに使わないときには『にんにくの味噌漬け』にして長期保存しましょう。
今回は、
- にんにくの味噌漬けの保存方法
- にんにくの栄養素
- にんにくの味噌漬けを日持ちさせるコツ
- にんにくの味噌漬けの活用術
をご紹介いたします。
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目次
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にんにくの味噌漬けの保存方法
味噌は昔から保存食を作るときに使われていました。食材が腐ってしまうのは、酸素に触れることで酸化してしまうことが大きな原因のひとつです。
食材を味噌に漬けることで、空気に触れにくくなるため、成分が酸化して腐ってしまうのを防げます。
味噌は塩分の高い発酵食品です。塩分には減菌効果があり、発酵食品の発酵する力には防腐効果があるため、味噌自体が腐りにくい食材で、味噌に漬けることで、その食材にも味噌の腐りにくい効果が付与されます。
しかし、味噌に漬ければ腐らないというわけではなく、保存方法やおいしく食べられる保存期間があります。
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冷蔵で保存が基本
味噌は発酵食品です。味噌として完成してからも発酵は続きます。温度と湿度が高いほど発酵が進むスピードが早くなり、風味が変化して、色も黒っぽくなっていきます。
そのため冷蔵庫で保存して、発酵を遅らせることでおいしく食べられる期間を延ばせます。にんにくの味噌漬けも味噌の発酵が進み過ぎるといけないので、冷蔵庫でするのが保存基本です。
にんにくの味噌漬けの保存期間
にんにくの味噌漬けの保存期間は1年が目安です。味噌の正しい知識を持っていて、冷暗所に保存し、味噌床の水分を抜いたり、塩分を調節したりして上手に発酵や手入れができれば、3〜5年保存することも可能です。
家で気軽ににんにくの味噌漬けを作る場合には、1年以内に食べるようにしましょう。
にんにくの栄養素
にんにく一片は小さいですが、疲労回復や滋養強壮効果の高いスタミナ食材として昔から食べられています。たくさんの栄養素が含まれていますが、特に注目したいのが、アリシン・葉酸・ビタミンです。
アリシン
アリシンは、にんにく特有のにおいの元になる成分です。疲労回復効果が高いと言われるのもアリシンが含まれているからですが、アリシン自体に疲労回復効果があるわけではありません。
エネルギーを生成して、疲労回復させるのに効果的な栄養素はビタミンB1です。ビタミンB1とアリシンが結合するとアリチアミンという成分に変わり、吸収率が高まってエネルギー代謝を高めます。
さらにアリチアミンは血中に長くとどまる性質があることから、にんにくを食べると疲労回復や滋養強壮効果があると言われています。
また、アリシンには強い抗菌作用があり、風邪やインフルエンザだけでなく、結核菌やブドウ球菌など多くの菌に対して抗生物質として働くことがわかっていて、免疫力のアップに高い効果があるとされています。
葉酸・ビタミン
にんにくには、葉酸やビタミンB6も多く含まれています。葉酸は、葉物野菜に含まれる水溶性のビタミンです。造血ビタミンとも呼ばれ、貧血予防に効果的なだけでなく、タンパク質の合成を促し、細胞の生産や再生を助ける働きをしています。
ビタミンB6も水溶性のビタミンで、エネルギーの代謝をサポートする働きがあります。不足すると、肌荒れや口角炎などが起こりやすくなったり、免疫力の低下などさまざまな影響が起こりやすくなります。
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にんにくの味噌漬けを日持ちさせるコツ
味噌漬けにするとにんにくの保存期間が長くなります。しかし、よりおいしく日持ちさせるためには、保管場所が重要です。
また、味噌には減菌効果や防腐効果がありますが、味噌に漬けていればにんにくが腐らないというわけではないので、長期間保存する場合には、腐っているかどうかの見極め方を知っておくことも大切です。
涼しい場所か冷凍する
にんにくの味噌漬けは冷蔵庫で保存するのが基本です。これは、味噌の発酵が進むのを遅らせるだけでなく、雑菌の繁殖を防ぐためでもあります。
味噌はスーパーでは常温で売られていますが、一度開封すると空気に触れるため、空気中の雑菌が入ります。また、味噌漬けにすることで、手や箸などについている雑菌などにもふれてしまうため、常温では雑菌が繁殖しやすくなります。
味噌は腐ることはないそうですが、雑菌が繁殖するとカビが生えてしまうことがあります。カビが生えると、それに漬けているにんにくも食べられなくなってしまいます。
すぐに食べない場合には、冷凍するのもおすすめです。にんにくは冷凍保存できる食材ですし、味噌は家庭用の冷凍庫では、少し硬くなるくらいで凍ることはありません。
温度が低いほど、味噌の発酵を遅らせられるので、風味の変化も防げます。
腐った場合の見分け方
にんにくの味噌漬けが腐ると以下のような変化が見られます。
- にんにくが黒くなっている
- にんにくが溶けている
- カビが生えている
- カビ臭い
- 腐敗臭がする
- 酸っぱいにおいがする
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にんにくの味噌漬けの活用術
にんにくの味噌漬けは、そのまま食べてもおつまみになりますし、刻んで料理に入れると、風味とコクが良くなり、一手間かけたお店の味に近づけます。
チャーハンの具にする
にんにくの味噌漬けをチャーハンの具として使うときには、肉や刻んだ野菜を炒め、ほとんど火が通ったとき、みじん切りにしたにんにくの味噌漬けを入れてよく混ぜ合わせ、ごはんを入れます。
焦げやすいので、あまり早く入れないようにしましょう。チャーハンの味付けは和風でも中華風でもよく合います。
細かくしてパスタと和える
にんにくの味噌漬けはスライスしても、みじん切りにしても大丈夫です。焦げやすいのでフライパンにオリーブオイルを入れたらすぐに入れます。
にんにくが香ばしく炒められたら茹でたパスタを入れます。きのこや玉ねぎ、ベーコンなどの具材を入れるのもおすすめです。
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まとめ
「にんにくの味噌漬けの長期保存方法と栄養素」などについてご紹介しましたが、いかがでしたでしょうか?
この記事をまとめると
- にんにくの味噌漬けは密閉容器に入れて冷蔵庫に入れることで長期保存が可能
- にんにくには、疲労回復・滋養強壮・免疫力アップ・貧血予防・エネルギー代謝のサポートなどさまざまな効果がある
にんにくは野菜の中では日持ちがするほうですが、味噌漬けにすることでさらに長期保存が可能になります。味噌の風味もプラスされて、いつもに料理がワンランクアップした味わいになりますよ。
スタミナをつけたいときには、ぜひ普段の料理ににんにくを加えてみてくださいね。
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